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遥か遠きラグランジュ(仮)

多勢力による太陽系争奪戦争を見てみたいだけ。

サイレント設定追加あるかも。


宇宙に進出した地球人類たちが離別し、戦乱が巻き起こっている最中の物語。

天の川銀河とその周辺での、三つ巴どころではない大戦争(第一次銀河大戦(仮称))を多数の視点から見ていく。


陣営紹介

 ・連合……国際連合の後継を自称する、離別前に地球人類及び非人類種を纏めていたオリオン統一連邦の正統後継。ただし、連邦崩壊の遠因は上層部の腐敗であり、連盟の連邦離脱も謂れの無い中傷や差別、軽視からであるため全て自業自得である。

    銀河統一を掲げ、第一段階として旧オリオン統一連邦の再統一を目論んでいる。

    地球を含む太陽星系とその周辺を現在も保持しており、各地に大量の兵器生産コロニーを保有する。また、僅かな差ではあるが、オリオン統一連邦を構成していた陣営の中で最大の領宙を持つ。

    太陽星系のどこかに星系破壊兵器の生産コロニーを持つという噂があり、敵対陣営からの襲撃をよく受けている。

    連合という名称通り、総計385ヶ国による連合国家である。今のところは意思の統一が出来ているが、今後もそうであるかは分からない。

    正式名称は『新オリオン連合国』。


 ・連盟……反連合筆頭陣営。オリオン統一連邦崩壊の元凶であり、最大の被害者。

    連合討伐を掲げ、第一段階として銀河未踏領域の支配を目論んでいる。

    連合と銀河未踏領域に接する形で領宙を持つ。銀河の中心に比較的近い。

    銀河未踏領域を支配し国力を高めることによって、連合討伐を円滑に進めようとしているが、連合の度重なるちょっかいと別陣営の侵攻で余り上手く行っていない。

    星系破壊兵器の投射阻止と、あわよくば奪取してしまおうという目的から太陽星系の各惑星やラグランジュポイントに積極的に攻勢を仕掛けている。

    ただし連合が討伐されるまでの協力関係であるため、優勢になればなるほど分裂していく。

    正式名称は『オリオン・カリーナ連盟』。


 ・教団……全陣営に見境なく襲い掛かる宗教団体の盟主。

    オリオン統一連邦の遺産や大規模な各種のコロニーを多数有する太陽星系の一陣営からの解放と、全生物の共有財産化を主義としているが、連合の代わりに支配しようとしているだけである。

    また、地球にある各宗教の聖地巡礼と、太陽星系の聖地化も目論んでいる。

    正式名称は『悠久の教団』であり、宇宙を、引いては宇宙を成り立たせる恒星を神聖視している。教団員は使徒とされ、宇宙や恒星の意思の代弁者、即ち三番目に貴い存在であるとされる。その為宇宙や恒星を軽視する存在を強く敵視し、それらを利用する者、つまりは非教団員の殲滅を掲げている。

    非教団員には他宗教の信者も含まれるため、彼らの味方は教団員と僅かなスパイだけである。


 ・中央同盟……周囲一帯を連合に囲まれた、反連合の大規模ゲリラ。

    オリオン統一連邦崩壊の一因である差別活動によって攻撃されていた非人類が反乱やクーデターで立ち上がり、同盟を組んで連合に対抗し始めた陣営。

    連合のど真ん中に位置するため、常に襲撃にさらされている。

    他の被差別種族に独立と同盟参加を持ち掛け続けており、そのための支援を惜しまないと表明している。

    非合法のブローカーの元締めでもあり、宇宙海賊とも通じている。

    成立経緯から、連盟とは仲が良い。

    連合に囲まれているとはいえ、押し潰されないだけの戦力を有し、かなりの資産も持つ強力な陣営である。

    しかし、どこまで行っても大規模ゲリラでしかないため、現状の戦力を維持する能力は低い。

    正式名称は『アルフィルク・ポラリス中央同盟』。


 ・協商……中央同盟との繋がりも持つ、表向きは合法のブローカー達や企業の集まり。

    企業連合とも呼ばれる、所謂組合である。

    ほぼ全ての陣営に点在しており、互いの領域を過度に侵さないという名目で陣営を構成している。点在すると言っても売買拠点のことであるため、星団そのものを有する場合もある。

    天の川銀河外への進出を進めており、汎銀河の植民地化を目標としている。

    取引に不備が見られると、企業艦隊による無差別攻撃の対象となる場合がある。

    結束は比較的緩いが、代金未払いや接収などの陣営の尊厳に関わる事例に対しては、商売敵同士であっても互いに物資を融通し合うなど異様に結束力が高まる。

    反面、陣営そのものに対しては規模が違いすぎるために対応できない。陣営専属企業も協商内に存在するため、崩壊するときは驚くほど速いものになるだろう。

    正式名称は『ペルセウス=ケンタウルス協商連盟』。


 ・帝国……閉鎖的な超大国。

    一つの国としては旧連邦内でも最大の陣営。陣営そのものとしては中程度の勢力を誇る。

    連合の有する星系破壊兵器を奪取するために強襲を仕掛けている。

    教団と同じく他勢力の殲滅を掲げ、連合と同じく銀河統一を掲げるため、この二勢力とは特に仲が悪い。

    軍事産業が異常に発達しており、中央同盟を通じてブローカー経由の大規模輸出を行うことで、大量の外貨を稼いでいる。売却された武器兵器は全てブラックマーケットへと行き、一部は宇宙海賊の武装強化にも一役買っている。ただし帝国としては宇宙海賊の領宙内での一切の活動を拒絶しているため(帝国の利益を害するため)、本末転倒なところがある。

    帝国軍には私掠艦隊が存在するが宇宙海賊とは別物であるため、同列視は非常に嫌われる(欲しいのは技術や物質であって金銭ではないため。宇宙海賊の略奪は金銭を目的としたものが多い)。

    勢力の小ささ、皇帝を頂点とした独裁体制という理由から無人化が進んでいて、大量の量産型無人艦艇で蹂躙する戦術を得意としている。

    どれだけの規模が有ろうとも一国はあくまで一国に過ぎず、孤高の超大国には並び立てる仲間など居らず、必要もない。

    正式名称は『サジタリウス銀河帝国』。


 ・放浪軍……銀河内を不規則に移動し続ける大艦隊。

    かつての遊牧民族のように、定住せずに移動をし続ける国家、というより艦隊。

    拠点としての移動要塞を基幹とする数百万隻にも及ぶ大艦隊がその正体である。一見、惑星のように見えるものは全て移動要塞であり、恒星に見えるものはそれらを引き連れて移動する人工恒星の一種。この構成の人工星系を幾つも保持し、アーコロジーの機能を有する超大型戦艦や超大型機動母艦で生活するのが放浪軍である。

    基本的にエネルギーは人工恒星から補給できるので問題は無く、生活物資もアーコロジー艦で手に入るが、唯一不足するのが修理用や新造用の金属系物資。これらを手に入れるために、人が寄り付きそうにない、或いは人が寄り付いていない場所へと赴き、物資を採集して加工し売却、得た資金で必要な物資を購入するというサイクルを行っている。

    彼らはかつてオリオン統一連邦がさんかく座銀河、アンドロメダ銀河に派遣した調査艦隊の末裔である。数百年かけて往復したはいいものの、帰って来たら当の連邦は崩壊しており、既に新しい秩序が構築されてしまっていた。ありていに言えばどこにも所属していない謎の艦隊が割り込んできたわけであり、厳重な警戒の下に置かれていたのだ。そして艦隊の見分によって局部銀河群調査艦隊であることが判明し、驚くべきことだが連合が所有権を主張することとなった。

    彼らの言い分は、連邦の正統後継であるということであったが、調査艦隊側からしてみれば、所属する国家はオリオン統一連邦であり、新オリオン連合国ではないということになる。どちらも言い分を覆さないまま拗れに拗れた末、連合による強制接収の話が出ると、連合宙域からの脱出と独立を宣言。

    各国の宙域の端を移動し続ける放浪軍として成立することとなった。このため連合とは仲が悪く、特に星系破壊兵器は投射されれば国家存続が危ぶまれるため、太陽星系への襲撃が毎日のように行われている。

    正式名称は『アンドライアングラム独立艦隊』。


・連邦……旧オリオン統一連邦の勢力に攻撃を仕掛ける、連邦制の非人類国家。

    オリオン統一連邦と争っていた(正確には一方的に殴られていた)、天の川銀河に存在する大勢力の一つ。

    争っていた時期はオリオン統一連邦が崩壊する数年前からであったが、いくら崩壊寸前とは言え現在の連合と連盟を合わせた程度の勢力しか無かった連邦と、オリオン腕、ペルセウス腕、サジタリウス腕、ケンタウルス腕のほとんどを支配下に置いていた巨大国家オリオン統一連邦とではそもそも勝負にすらならなかった。

    削り取られた末、崩壊のゴタゴタで少しばかり領宙を回復したが、サジタリウス銀河帝国より大きい程度の勢力にしか成れなかった。

    全ての旧オリオン統一連邦構成勢力と戦争をしているが、星系破壊兵器を連合が保持しているという噂が広まった頃に、連合に対しての攻勢を強めている。

    オリオン統一連邦への恨みはなおも強く、復讐に燃える連邦は反攻の機会を窺い続けている。

    正式名称は『レルトフィクル・テスタリオサ連邦共和国』。


・共和連合……旧オリオン統一連邦崩壊時に新オリオン連合国とは別に成立した勢力。

    新オリオン連合国とは離別してしまったが、同じような思想を掲げる国家連合体。

    銀河統一を掲げ、第一段階として旧オリオン統一連邦を再統一する際に邪魔になる非人類種族国家の殲滅を目論んでいる。

    規模としては新オリオン連合国より少し小さい程度であり、崩壊後の趨勢次第ではこちらが正統後継となり得る可能性もあった。

    新オリオン連合国との仲は悪くなく、特に問題が起こらなければどちらかがどちらかを併合するとも言われている。

    ただし、彼らの掲げる『平和』とは、自分達や仲の良い勢力を除いたそれ以外のすべての勢力を滅ぼすことによって成される、積極的平和主義とは全く異なる『攻撃的平和主義』とも言える危険なものであり、賛同する勢力が新オリオン連合国を含めた僅かな数しかいないことが大きな足枷になるだろう。

    正式名称は『オリオン共和連合連邦』。


 ・自由惑星……オリオン統一連邦が存在したころから在り続ける、独立惑星若しくは独立恒星系。

    協商連盟とはまた違った商業連合。

    貿易国家と言うべきか。しかしその名に恥じぬ大規模貿易で、天文学的な量の物質の遣り取りをする勢力。

    独自の艦隊も持つ国家で、輸送艦隊を自国の戦闘艦隊で護衛するため海賊からの被害をほとんど受けないのが特徴。

    稀に襲撃を受けるが、大抵の場合そのまま逆撃して終わり、そうでない場合も被害が酷くなる前に撤退するか応援を呼ぶのが常である。

    彼らは惑星を拠点に商売を行う勢力であり、その拠点を破壊する規模の攻撃兵器の保持を一切認めておらず、新オリオン連合国との関係は成立直後から険悪なままである。

    正式名称は『オリオン・ハンザ自由貿易惑星』


 ・連邦帝国……オリオン統一連邦に恭順した非人類陣営。

    オリオン統一連邦がオリオン腕を統一し、他渦状腕へと進出しようと画策していた時期に先行投資として恭順した陣営。

    現在は纏まっているが、当時はバラバラであったためにオリオン統一連邦崩壊の前に統一戦争が繰り広げられていた。

    連邦制の帝国という政体であり、地球の歴史で言えば神聖ローマ帝国が相当するだろうか。

    連邦崩壊前では、領宙内に存在する自治国家として扱われており、待遇は良く、比較的良好な関係であった。現在もそれは続いており、正統後継の陣営または国家に従属するものとされている。

    陣営名は当代の皇帝が治める国家に準じるため、代替わりごとに変更されることもある。

    現在の正式名称は『ナ・フュルワスリカ連邦帝国』


 (・オリオン統一連邦……地球から宇宙へと飛び立った人類が作り上げた巨大国家。

    天の川銀河のオリオン腕、サジタリウス腕、ペルセウス腕、ケンタウルス腕の大半を有する大国。

    領宙は実に銀河の三割に上り、人類以外にも多数の種族を抱える超大国であった。

    『天の川銀河統一に最も近い国家』とも評されたが、勢力の拡大速度に対して国民や政府の成長、成熟が全く追い付いていなかったため、あっさりと空中分解してしまった。足元をしっかり固めることが出来なかったという初歩の初歩的なミスが原因である。

    崩壊したとはいえ依然その影響範囲は大きく、また分裂した各個の勢力は分裂してもなお十分に大国と呼べる規模であるため、如何に巨大な連邦であったかが容易に想像できる。

    天の川銀河内のオリオン統一連邦以外の勢力はオリオン統一連邦の侵略に対して連合する雰囲気を醸し出していたが、崩壊すると俄かに立ち消えとなり、現在では銀河戦国時代とも言える勢力の勃興が激しく行われている。

    突出した勢力の登場によって銀河戦国時代は変化すると思われるが、現状では全くその気配はなく、今後数百年にわたって戦乱が続くだろう)

『アンドライアングラム独立艦隊』の語感がすごい好き(小並感)

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