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第1話 音を立て散るモノ
初投稿という事で文章も滅茶苦茶で完成度は高くないですが、これから適当に貼っていきます。
―――最初の嘘は幼少期。
とても可愛らしい見栄や羞恥などといった子どもなら誰しも経験し得る小さな小さな嘘だった…。
友人、教師、家族、日を重ねる度に嘘は膨らみ、それに反比例する様に心は擦り減りガラガラと音を立てながら消えていく…。
あの時あぁしていれば、あの時こうしていたら…。
そんな事をいくら考えても後の祭りだ。
過去を嘆く暇があれば未来を見て壊れた心を修復する作業をした方が有益なのかもしれない。
それとも、過去に振り返り瓦解した心の断片を集めればいいのか…。
――何をすれば心が躍る?
――何をすれば心が哀しむ?
――何をすれば心が怒る?
――何をすれば心が……。
考えても考えても行き着く場所は行き止まりで…いつもいつも同じ事を巡らせる。
誰かにこの想いを共有すれば道が開くのか、はたまたみんながみんな、同じ問題に1度はぶつかるものなのか…。
未だ答えの出ない問題を今日もまた考えながら、藤咲龍真は深い眠りに落ちた……。