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掌編小説集6 (251話~300話)

独り言

作者: 蹴沢缶九郎

呪文のような言葉を、ただひたすら呟いている男がいた。男がいつ頃から言葉を呟いているのかは誰にもわからず、気がついた時には既に、男は言葉を口にしていた。


そんな男を周りは気味悪がり、誰も近寄ろうとはしなかったが、ただ何故か、男の言葉には何らかの意味がある気がしてならないのだった。


ある時、男は言葉を呟くのを止めた。不思議に思った一人が男に聞いてみた。


「あなたは何を呟いていたのです」


男は静かに答えた。


「数字を数えていたのです」


「数字を!?」


「はい。そして、今しがた数え終わりました。因みに数字の限界、つまり最後は…」

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