現状
今回は訳あって短めです。
それと、『ん?』となるところが多々あります。
詳しくはあとがきで。
「整列!」
時間になったのだろう。キャプテンらしき人物が、部員たちに整列するよう促した。
新入生と上級生が向かい合うように並ぶと、瑞穂はあの少年がいないことに気づく。
(迥藤……だっけか。あいつ部には入らねえのかな)
経験者であることには間違いないが、別に中学まではやっていて高校で入らないことは珍しくないのだ。
若干残念だと思いつつ、瑞穂は思考を現実に戻す。
ちょうど、神野が前に出たところだった。
「皆さん初めまして。去年まで監督をやってらっしゃった今井先生に代わり今年から赴任してきました、野球部顧問兼監督の神野です。女性だからといって遠慮しなくても結構ですよ。私は一切遠慮しないので」
上級生の間にざわつきが走る。新入生はセレクションで知っていたが、上級生には伝わっていなかったようだ。
雑音の中には、女に勤まるのかよ、等の批判もある。
それらをまるで気にしていない神野は、小さく笑った。
「それでは、早速練習を開始……の前に新入生と上級生の自己紹介を始めましょうか。右端の君から」
「あ、はい」
神野に呼ばれ、瑞穂はあわてて返事を返す。
「時間がないから、名前と中学の時のポジションだけで良いわよ」
「はい。浅村瑞穂です。中学の時はピッチャーでした。よろしくお願いします」
その後、神野の視線が横にスライドすると、隣の部員が自己紹介を始めるという行程を何度か繰り返し、上級生は荒羽シニアの三人とマネージャーの裕香と千夏に興奮しながら自己紹介は終わった。
結局、その時間内に迥藤は来なかった。
「では、改めて練習を開始します。キャプテンの……鳥谷君」
「はい!」
「今井先生から渡された練習メニューを、私なりに改良してみました。今日からこれを毎日、それと調子や状態を見て追加するので、頑張って取り組んでください」
「は、はあ……って」
神野から練習メニューの書かれた紙を受け取り目を通した瞬間、鳥谷は目を疑った。
「これ、ほとんど倍じゃないですか!」
「ええ。それに追加で練習をするときもあるから、正確には倍以上ね」
「い、いきなりこれはちょっと……」
「文句は終わった後に聞きます。まずは練習を始めてください」
「…………」
そう言い切ると、不服そうに神野の元を離れて部員達に練習が倍になったことを伝えると、部員も同じような反応を返した。
新垣と瑞穂を除いて。
(練習量が強さと比例する訳ではないけど、多く練習することは自信に繋がるから重要なことなのに……)
もしかしたら、この学校が勝てない原因は選手層の薄さではなく、メンタルの無さなのかも知れない。
これでは荒羽シニアの4人が入っても同じ。
絶対に勝てない。瑞穂は確信した。
「……行くぞー」
「「「おー」」」
アップは7キロ走だが、掛け声にはやる気を感じられない。
そのやる気の無さを反映するかのように、2キロも走らないうちに脱落者が現れる。
「おいおい、マジか……」
気づけば、走っているのは瑞穂と新垣、荒羽シニアの4人だけ。他の部員は日陰で楽しそうに談笑している。
「……わかったかい?」
「! 新垣さん」
「これが今の浅見大付属だよ。これでもまだ良くなった方なんだ。前までは幽霊部員だらけ。廃部になりそうになったこともある」
「ちっ……これでは、勝てる試合も勝てんだろうな……」
瑞穂と並んで走る高槻は、歯噛みしながら呟いた。
「その通り。だからまず、あいつらにやる気を出させなければならないんだ」
「ど、どうやって?」
「歓迎試合だよ。あいつらだって野球が嫌いな訳ではないはずなんだ。ましてや最後の大会直前。後輩に圧倒的な実力を見せつけられば、嫌でも火がつくだろう」
「なるほどな……」
人は自分より上の人物に嫉妬する。そして感化される。それが+に働くか、-に働くかだが……
「……やってみましょう。とはいえ、俺は役に立てそうもないですが……」
「大丈夫。君の球は高校にも通用するよ。もっと自信を持っていいんだ」
違う。
瑞穂は新垣に聞こえないように呟いた。
あなたの期待には答えられません。とも。
実は、設定に納得がいってませ(殴。つーか展開が早すぎる。
あ、再投稿なんてしません!
ただ、設定も変更、文章、ストーリーも大幅変更の大改稿を行いたいとおもいます。
あまり時間はかけたくありませんので、明日か明後日中に終えたいです。
ご迷惑おかけしますが、必ず! 必ず満足頂ける作品にしますので、しばらくご辛抱頂けると嬉しいです!
あと、改稿終わったら、見直して頂けると幸いです……スイマセン……