表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
*Non-daily life  作者: 久夾
5/7

5 生徒会専用の食堂!?



ガチャ、という音が聞こえたような気がした。

ドアの近くから。多分、ドアが開いたのだろう。

壱夜先輩が、帰ってきたと考えるべきだろうか。


「唯ー。」


あたしを呼んでいる声がする。

目蓋を開け、身体を起こして、ベットの横にある時計を見る。


19:00


長い針が、時刻告げていた。


ヤバ…寝過ごした…。


あたしは、ベットから離れドアに手をかけ、部屋から出た。


「唯、夕飯食べた?」


唯、と呼ばれると感動しそうになる。

誰でも、この声で名前を呼ばれたらそうなるだろう。


「んー、まだ。」


眠気がまだ、覚めてはいなくて、目を擦りながら言う。

先輩に対して、んーとはと後で思ったが、どうでもよかった。


「じゃあ、今から食べに行くか。」


「わぁ」


思わず声が出た。食堂は高級レストラン並に綺麗だった。

話によれば、食堂は男女にわかれているらしい。

寮は別れて無いのだが、何故か食堂は離れている。


「この時間、混んでるんだよね。」


見渡す限り席は埋まっていた。

再び壱夜先輩に手を引っ張られた。

すぐ手前にあった階段を上った。

階段の所には貼り紙がついていた。



関係者以外立ち入り禁止



どっからどこまでが関係者かわからない。

まぁ、壱夜先輩が通るなら壱夜先輩は関係者ならしい。

階段を上って行くとエレベーターがあった。上に行けるらしい。


食堂は、寮のエントランスの先にあって食堂の上は無い。

という事は上があったら屋上になる。


エレベーターに入るとボタンは1と2の2つだけ合った。

ちらりと隣にいる壱夜先輩の顔を盗み見をした。

壱夜先輩は会計さんの顔を見るなり、小さくため息をした。

小さなカフェテラスのドアを開けて、あたしと壱夜先輩は中に入った。


カウンター席が9席と5人用のテーブル席が2席あった。

「あ、縁。コチラは唯ちゃん。新一年生で生徒会の会長の書記をやってもらうらしい。壱夜によれば。」


会計さんが、勝手にあたしの事を紹介した。縁、という会計さんの隣に座っている人は会計さんと違ってかなり、落ち着いている人だ。

縁先輩があたしの事を見た。しかも目も合ってしまったので、挨拶をした。


「…今の会計さんの紹介でわかると思いますが、香月 唯です。」


皆があたしの事を見て、笑いを堪えようとしている。


あたし…何かした…?


「唯、今何を言ったかわかる?」


壱夜先輩の言葉が理解できずに、考え込む。

「随分と面白い奴が来たな。」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ