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*Non-daily life  作者: 久夾
3/7

3.会計さんは仕事を増やす!?

1人、知らない場所に取り残されたあたしは、荷物を全てしまうと、する事が無くなってしまった。


「勝手に弄って、どうこうう言われるのは…嫌…だな。」


と1人でいるのに、返事を求めてしまう。

何の前ぶれも無く、後ろから誰かに抱きしめられた。


「えっ?」


「はじめましてっ、生徒会会計2年・閠城 千景ですっ。」


後ろから、抱きしめてる状態で初めましても何も無い。

あたしは、驚く事に気がいって、生徒会会計というところには気が行かなかった。


「本当に…男の子?女の子みたいだね。」


まぁ、確かにあたしの顔を男と見ろ、という方が無理なのだ。


「あの…ええと…」


「あ、ごめんね。」

といい、抱きついていた腕を離した。

ようやく、あたしはその人の顔を見る事が出きた。


…まつ毛長いっ。髪綺麗っ。


壱夜先輩に負けないくらい整った顔。


「何?俺の顔になんかついてる?」


「いっいえいえ…、何か用ですか?壱夜先輩に。」


あたしに用があるはずが無い。

壱夜先輩に、用事だ。


「壱夜…?あぁ、あいつ今校長の所行ってるでしょ。さっき会った。

 実はさ、壱夜にルームメイトが出来たって聞いたからさ見に来たんだ。

 壱夜、そろそろ帰ってくると思うんだけど。」


会計さんが、話しているとドアが開く音がした。

どうやら、壱夜先輩が帰ってきたらしい。


「千景、お前、また面倒な事をしてくれたな…」


ひきつっている笑顔な壱夜先輩。

何?とニコリと笑っている会計さん。


…この笑顔の意味がわかりません。


「お前が、やった事なんだからお前が全部、片付けろよ。」


「えー、壱夜ひどーい。」


壱夜先輩の笑顔が崩れ、会計さんの顔を睨みつけた。

会計さんの笑顔は、崩れない。


「仕方が無いから、片付けてくるよ。」


会計さんは、ソファから立ち上がり出て行った。


「先輩、あの人何をやったんですか…?」


気になったので、聞いてみた。

更に、また、というのも気になる。


「あぁ?後で、千景に直接聞いてみなよ。

 …学校でも、周ってくる?一緒に。」


一緒に、というのを壱夜先輩は強調した。

此処で断ったら、どうなるのかと思っても断らない。


「いいですよっ。」


さすが、暇人のあたし。


「じゃあ、行こうか。」


妙に、輝いて見える壱夜先輩の笑顔。

その裏に、何かが隠されてると思うと顔がニヤける。


エレベーターの中に入って、1階のボタンを押す。


「櫻木せんぱーいっ。」


背後から、声が聞こえる。

壱夜先輩の事を呼んでいるのだろう。

ぴた、と壱夜先輩の足が止まった。


「守狩…。どうしかした?」


「閠城先輩が、またやりましたよっ。」


「はぁ?」


また、というとさっきのと同じ事なのかもしれない。

この守狩さんは、知っているのかもしれないが、あたしは先程ああ言われてしまったので、聞く事が出来ない。


「ごめんっ、唯、また後で周るの一緒に行ってやるから今は待ってて。

 ………千景、自分で片付けろよ。俺の仕事を増やすな…」

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