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狐と狸の夜(ホスト編)  作者: あらいさん


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少しの愛

お金が無いわけじゃない。

でも、無駄になるなら使いたく無い。

そう思うのは普通でしょ。


私は担当ホストに連絡を打った。


「一万円ちょっとしか無いんだけど、行っていい?」


しおらしくすれば、少しは可愛く思ってもらえるのではないか。

そんな打算もある。


好かれたい。一緒にいたい。


だけど相手はホストだから、お金がいる。


財布の中には三万円と少しだけ。

先に予算を少なく言っておいて、後から


「やっぱりもう少しいたい。明日支払わなきゃいけないのあるけど、そっちは待ってもらうから延長する!」


そう言えば、最初から予算三万円と言うより、同じ値段でも健気に見える気がする。


多くは望まない。

その金額分だけでいいから、愛して。

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