5話 こんな所にも所有印(キスマーク)が!? R-15 ★(裸体イラスト有り)
この挿絵、R15で大丈夫なのか心配ですが…
湯気の向こうにうっすらっと・・・♪
男達の視線からダビデを守るため否応なく露天風呂の死角に身を隠した2人。
体が密着するほど近い距離にドキドキしてしまうヤコブだったが、ふと目の前にあるものに気付いてしまい硬直してしまったのだった。
それは湯から浮かんでいる彼女の豊かな上乳だった。
白くて柔らかそうでとても触り心地の良さそうだと思ったが、そこに「ある跡」を見つけ思わず目を見開いてしまった。
(まさかーー所有印!?私が付けたのか!?)
雪山で意識を失っていた時に自分がつけたキスマークだと瞬時に理解する。
彼女の首筋だけでなくこんな場所にまでーー
それはつまり目の前にあるこの柔らかそうな乳房にも口付けをしたということであり、なぜ記憶に残っていないのかと悔やまれるばかりだった。
泣きそうな気持ちになるがハッと我に返る。
(いや、そうじゃない!無意識とはいえ、妻でも側室でもない嫁入り前の娘に何てことをしてしまったんだ!)
まさか処女まで奪ってしまったのではないかーー?
だがその可能性はないだろう。目覚めた時に射精した痕跡はなく、関係を持ったのであればさすがにわかるはずだ。ということは自分はまだ童貞ということか…… いや、そんなことはどうでもいいのだ!とにかく今はこの状況を何とかせねばなるまい。
「ダビデ……すまなかった……私はとんでもないことをしてしまったようだな……どうか許してほしい」
深々と頭を下げると彼女はきょとんとした表情でこちらを見つめていた。
「え?何がですか?」
「えっと……その……これなんだが……」
そう言って罰が悪そうに彼女の胸を指差すとようやく気付いたようで、ハッとした表情になる。
「い、いえ…嫌ではありません……ご先祖さまであれば……///」
頬を赤らめながら小さな声で答える様子を見ていると胸が高鳴ると同時に罪悪感も湧いてくる。
(この子は身を呈して私の体を温めてくれたというのに…無意識とはいえ欲望に負けてこのようなことをしてしまうとは……情けない……)
自分の行いを恥じていると彼女が口を開いた。
「そんな顔をしないでください。私でしたら大丈夫ですので……それよりせっかくですから温まりましょう……?」
そう言って微笑んでくれる姿がいじらしく見えて堪らなくなったヤコブは思わず抱きしめたい衝動に駆られるが、互いに裸なのでぐっと堪えるしかなかった。
(この子には敵わないな……)
彼女の優しい言葉により罪悪感は癒され、温かい気持ちに包まれるのであった。
見つめ合い微笑み合っていたが、ふと我に返るヤコブ。
(あ…湯に浸かっているとはいえダビデは裸…互いに裸で同じ湯に浸かっているということか?)
冷静になると急に恥ずかしくなってきてしまい慌てて顔を背ける。
(いかん……!このままでは変な気を起こしてしまいそうだ……!)
しかし、焦って動いたことでバランスを崩してしまったようだ。
ずるりと滑ってしまい体勢を崩してしまうーー
(しまった……!!)
咄嗟に手を伸ばすものの間に合わない……! このまま転倒して怪我をするかと思ったがーー
ぽよんっ♡ 柔らかいものに受け止められる感触があった。
(ん……?これは……?柔らかくて弾力があって気持ちいいぞ……?)
まるでマシュマロのような柔らかさで手に吸いついてくるようだ。それでいて弾力もあり押し返してくるような不思議な感覚だ。
そしてほんのり甘い香りが漂ってくる気がするーーと思った次の瞬間。
その正体に気付いた時にはすでに遅かったのである。
そう、なんと手に触れていたものはダビデの乳房だったのだ!
(ファ!?)
声にならないような叫び声が出そうなのを何とか心の声に留める。
「大丈夫ですか!?ご先祖さま!」
ダビデが転倒する前に支えようとしてくれたおかげで助かったようだが、その時に手が胸に当たってしまったようだ。
「す…済まない!!わざとではないのだ…許してくれ……」
「もちろんわかってますよ。それよりご無事で良かったです」
ダビデは気にしてないようだ。
やはりこの子は無防備で放っておけない子だなと思うのだった。




