5話 男と女の夜営事情 ★(裸体イラストあり)
1枚目の挿絵に一部モザイクをかけてます。これR15でOKなのかわからないですが…。
ヤコブの視線の先には、裸で水浴びをしているダビデの姿があった。
夕暮れ時でその姿ははっきり見える。美しい曲線を描く裸体はまるで芸術品のようだった。
うなじから背中にかけて露になっており、それがまた妖艶な雰囲気を醸し出している。
白く健康的な肌はいかにも張りが良く瑞々しい。
そして思っていた以上に大きな胸は釣鐘形で形が良質で、腰は完璧にくびれていた。
そんな魅惑的な肢体を惜しげもなく晒しているのだ。思わず見惚れてしまうのも無理はないだろう。
いや、目を離すことができなかったという方が正しいのかもしれない。それほどまでに魅力的な姿だったのだ。
そんなことを考えているとーー
「ん……?」
視線に気付いたダビデがこちらを見ているではないか!
慌てて立ち去ろうとするヤコブだが、ダビデは全く予想できない行動に出たのだったーー
「ご先祖さま!気持ち良いですよ、一緒に入りましょう!」
裸体を隠そうともせず屈託のない笑顔でこちらに手を振っている。
ヤコブは驚きの余り硬直してしまった。
「………?あっ……も、申し訳ありません。ご先祖さま!」
ダビデは慌てて胸元を両手で隠す。下半身は隠そうとしてないが……。
「い、いや。私こそ済まない。夕食ができたから、着替えたら戻ってきなさい」
ヤコブは逃げるようにその場を立ち去った・・・
***
水浴びを終えたダビデが戻ってきたが2人の間に気まずい空気が流れていた。
「先程は失礼しました、ご先祖さま…」
「い、いや…気にしてないから、さあ夕食にしよう」
ヤコブは明らかに動揺していたが、ダビデもまた顔を真っ赤にして俯いていた。
2人は食事の前に神への祈りを捧げる。
ヤコブが作ってくれた豆が入ったスープを一口含むダビデ。
「お、おいしい……!」
ダビデは思わず声に出してしまったようだ。
「ご先祖さまは料理がお上手なのですね!とても美味しいです」
嬉しそうに微笑む彼女につられて、ヤコブも笑顔になるのであった。
「料理は得意だったんだ。昔はよく作っていたな」
おいしそうに食べてくれるダビデを見ているとやはり嬉しい気持ちになる。
その姿は素直で愛らしいものだった。
だがーー
なぜかダビデの目に涙が浮かんでいるように見えた。
(!?泣いている……?まさか、私に裸を見られたことへのショックか?)
そう思うと胸が苦しくなる。
(私はとんでもないことをしてしまったのではないか?)
罪悪感に苛まれるヤコブであった・・・。




