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4話 異世界で車を運転!?(後編)

こちらもまず座学を受ける必要があり、今日は運転までは習わないらしい。


明日以降の授業では実際に乗り込んで練習をすることになるだろうということだった。


「今日は座ってばかりだし頭を使いましたね……」


2人は疲れ切っていたが同時にワクワクもしていた。新しい世界を知ることの楽しみを感じていたからだ。


ヤコブは笑って、袋に入ったあるものを差し出した。

それはこの世界の甘味であるクッキーであった。


「初めて作ったんだが……どうかな?」

「わあ…!いただきます!」


2人が食べた瞬間、口の中に広がる甘美な味……サクッとした食感が心地よく、すぐに気に入った。


「おいしいです!菓子まで作れるんですね」


「気に入ったなら良かった。頭を使った時は甘いものが欲しいだろう?疲れた時にも良いんだこれが……」


2人は顔を見合わせて笑う。

こんな穏やかな日々がいつまでも続けば良いなと思うのだった。




翌日ーー


ついに今日は異世界の乗り物「最新型移動魔道具」の実技講習が行われる日だ。


朝から緊張気味の2人。

今日は教習所内に用意されている道路で練習をする。


講師が助手席に座り丁寧に説明してくれるので初心者でも安心だ。

まずは基本操作から始めることになった。


ハンドルを握り、アクセルを踏むことで前進したりブレーキをかけたりするものだそうだ。もちろん自動で動く機能もあるが今回は手動での操作となる。


最初はゆっくりと速度を上げつつ慣れるようにと言われ、その通りにやってみることにする。

すると徐々にスピードが増してきた。


(わわっ!?思ったより速いぞ……?大丈夫かこれ?)



少し不安になったもののすぐに慣れてきた。意外となんとかなるものである。


「思っていたより難しくないのですね」

ヤコブは感心して言う。どうやら彼も問題なく扱えているようだ。



「ええ。ですがある程度練習は必要ですので、しっかり覚えましょうね〜」



そう言われ2人とも真剣に取り組んでいくことにした。


こうして数日間に及び、運転の練習を続けた結果、少しずつ上達していったのである。




〜〜〜〜そして数日後のこと


いよいよ今日の授業が終われば卒業検定を受けることになっていたのだが……。



この日のために必死に努力してきたつもりだったがやはり不安は拭えなかった。特に最後の最後になって集中力が切れたりしてしまうこともあったため心配だったのだ。


しかしなんとか無事に終えることができたようだ。


「おめでとうございます。合格ですよ!」


2人の頑張りを讃えるように拍手しながら祝福してくれた女性教師に感謝の言葉を述べるとホッと安堵した表情を見せたのだった。



こうして無事、2人揃って異世界の運転免許証を取得できたヤコブとダビデ。



そんな2人に新たなクエストが舞い込むことになるのだがーー


思いもよらぬラッキースケベ展開が待ち構えているとは全く想像していなかったのだった……

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