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4話 貞操の危機!? ★

シャファクの部屋に着くとそこは広く豪華絢爛であった。とても居心地が良い部屋に思えたので内心ホッとするのであったがーー



「男の部屋に来るという意味、わかってますよね?」


そう言っていきなり口づけをするシャファク。驚いたものの抵抗できずにされるがままになっていた。


そして手を引っ張りベッドへと誘導されるのだったがそこでハッと我に返ることが出来た。



(まさか、この男ーー)


ダビデの信仰と元の世界の慣習では婚前交渉はタブーとされていた。

だがここは異世界。そんな常識は通用しないのだ。



「お、お待ちください…!私はまだ貴方様とそのような関係を持つつもりはありません!」


慌てて拒絶するが、シャファクは余裕の笑みを浮かべている。


「初めてなのですか?大丈夫、優しくしますよ」


(冗談じゃないぞ!?私は男だ!)


その時ダビデは、拉致されてレイプされかけた忌まわしい記憶がフラッシュバックしてしまい恐怖のあまり動けなくなってしまう。



(思い出したくなんかないのに…!)


恐怖に囚われなぜか体が震えてしまう……


シャファクはゆっくり彼女の上着を脱がしつつ、そして自身の服も脱いでいく。

ベッドにゆっくり押し倒され、さらに服を脱がせようとされてしまう。


挿絵(By みてみん)


ダビデはこのままではいけないと、王子のプライドを傷つけぬよう交わす言葉を必死で考える。


(そうだ!)

そしてあることを思いついたのである。


「お待ちください、王子。今この国は魔物の脅威に晒され兵士の方々は命をかけて戦ってくださってます。そのような時に肌を重ねるなどできません……!」



彼は第一王子、次の王になるであろう人物だ。彼にも次期国王としてのプライドがあるはずだと思ったのである。


すると彼は一瞬驚いた顔をし、すぐにいつもの気障な笑みを浮かべる。


「なるほど。貴女の言う通りだ。今日はやめておきましょう」


意外にもあっさりと引き下がってくれたことに安堵しつつ、なんとか回避できたことに胸を撫で下ろすのだった。


だが彼は意外な言葉を口にしたーー



「そこまで考えているとは。ますます気に入ったな。やはり僕の妃に相応しい女性だ」


むしろ気に入られてしまったのは想定外である・・・。


***


5日が過ぎたがヤコブはまだ帰ってこなかった。

戦況はどうなっているのだろう?不安ばかりが募る。


夜、ベッドで寝付けずにいると突然ベランダの窓を叩く音が聞こえる。



「誰だ!?」


思わず身構えるとそこにいたのはなんとーーーーーーーー!!??

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