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1話 2人の家へ

隣国の女性誘拐事件を解決したヤコブとダビデは自分達の家に帰ることにした。


ヤコブが王から諜報員の打診を断ったのはダビデと共に活動したい気持ちが強かったからだった。



不思議な縁で時代を越えて異世界で出会った2人は、この世界において唯一の同胞であり、血統は遠くとも先祖と子孫の関係にあたる間柄なのだ。


互いに頼り合うのは当然のことであるが、2人はそれ以上に気が合ってしまうのだった。


だから一緒にいたいと思ってしまうのである。




「あらお兄さん。帰っちゃうそうね?寂しいわ〜」


そう声をかけてきたのは国の諜報員マリカだ。


「私の情報確かだったでしょ?」

「ああ。礼を言うよ」


ヤコブは感謝の言葉を述べた。



「あら。貴方の体で払ってもらう約束なんだけどな〜♪」


ニヤニヤしながら言ってくる彼女に呆れながらも返答する。



「お、おい…私なんぞ相手にしなくても貴女であればいくらでも男は寄ってくるだろう」

「私だって誰でも良いわけじゃないわ。寝たいと思うほどセクシーな男は滅多にいないもの」


思わず彼女にされた口淫を思い出してしまう。あの舌使いはかなり凄かった気がするなと思いながら黙り込んでしまう。


「うふふ♪可愛い反応するじゃない?ますます気に入ったわよ♡」

そう言いながら抱きつかれてしまった。柔らかい感触に包まれる形になりドキッとする。



「す、済まないが他を当たってくれ」

「堅いわねえ、まあ貴方はあの巨乳ちゃんが好きみたいだし仕方ないわね」


やれやれといった様子で離れてくれたことに安堵する。


「そうそう。貴方達、国認定の冒険者になったんでしょ?私が力を貸すこともあるかもしれないわ。お見知り置きをね♪


ウインクしながら言うと去っていったのだった。なんとも掴みどころのない女性である。




一方ダビデの方はというとーー


「ダビデさん。帰っちゃうの?残念だなあ。もっと一緒にいたかったんだけど……」

と残念そうに呟くのは第一王子シャファクだ。


彼はダビデのことを気に入ってしまったらしくやたらと絡んでくるのだ。正直迷惑なのだが無下にはできない相手なので困っているところだった。



「貴女のような美しい女性に出会えたことを神に感謝します」


そう言うとダビデの手の甲にキスをする。

そして気付かれぬように豊かな胸に目を向けていた。


「ダビデ。ここにいたのか。そろそろ出発しようか。シャファク王子、お世話になりました」


ヤコブはダビデの手を取り歩き出すとシャファクは1人取り残されるのだった・・・


「さあ、家に帰ろう。ダビデ」

「はい、ご先祖さま」


2人の異世界生活は始まったばかりであったーーー

当小説を読んでくださってる皆様誠にありがとうございます。

当小説はリアクションのお気遣い無用です。読んでいただけることが有難いと思ってます。

ですがブクマや評価は励みになります。⭐︎1からでも歓迎です。

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