聖獣に淫魔疑惑が!? 前編(R-15) ★
※挿絵で水着を着てますが、本来は裸です。載せられないので水着を着せたイラストに変えてます。
この話は本来R18でしたがこちらで掲載できないので編集して載せてます。
R18描写を含む全文はpixivに載せてます。
⇒ https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=24398327
※18歳以上の方でお願いします。
紆余曲折ありながら、異世界で夫婦となったヤコブとダビデ。
アセンデッドマスターのキングソロモンを介し、神から「この異世界を支配から救う救世主となれ」という使命を新たに与えられることとなった。
だがその道のりは長く、異世界生活を楽しみながら使命を果たしていくこととなっていた。
今回はそんな彼らの日常とも言える後日譚をお送りしようと思う。
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唐突に異世界に来た挙句、女に性転換してしまった元イスラエル国王ダビデ。
そしてイスラエル人達の偉大な先祖であり、神と戦った伝説を持つ男であるヤコブも同じくこの異世界に転生し彼ら2人は出会い仲間となった。ダビデはヤコブに惹かれていき、ついに女性として生きる運命を受け入れることとなった。
そんな2人は現在……結婚して幸せな生活を送っている最中であった。
「さあ、お前達。今日も冒険を助けてくれてありがとう。汚れたから洗ってやろう」
ダビデはお供となった、元は馬だった小型の聖獣2匹と一緒にお風呂に入っていた。
特に元牡馬の方はダビデのことが好きなようでよく甘えていたりする。
聖獣は無性別とされる生き物なので性別の概念がなくなっていたがたまに馬に戻ることもあり元の馬の性別の影響も多少あるようだった。
全身泡まみれにして綺麗にしてあげると気持ちよさそうな顔をする聖獣達を見て癒されている気分になるダビデだった。
だがーーー
「あっ・・・こら、そんなに舐めちゃ駄目だってばぁ・・・」
身体を洗い終わったはずなのに舌を這わす感触が伝わってくる。舐められているのは胸や腹など敏感部分ばかりなのだ。
もう一方にいた聖獣も同じように主人の身体を舐め始めたのである。
ムズムズとした感覚が襲いかかり変な気分になってしまう。これは完全に愛撫をしているようなものだ。最初はくすぐったかっただけだったはずの感覚だったが今ではすっかり身体が反応するようになってしまっており快感を得やすくなっていたようだ。
(くっ…ダメだ!変態みたいじゃないか!我らの信仰に反してしまうッ……!!でも気持ちいいよぉ~♡ああん♡♡)
心の中で葛藤しているものの身体は正直に快楽を求めているようだ。段々と意識が朦朧とし始めまともな思考が出来なくなってくるのがわかる。そのうち無意識に股を擦り合わせてしまっていたのかくちゅりと水っぽい音が響いてきたのがわかった。
どうやら濡れてきてしまっているようだ。このまま続けたらどうなってしまうのだろうか。未知の領域に進む恐怖と同時に好奇心もあった。
ただこのままだとなんだかマズイ気がするのは間違いないので何とかしなければと思ったその時ーー
(ああっ駄目っ……♡このままじゃおかしくなるぅ♡♡♡♡気持ち良すぎて何も考えられないぃぃぃ♡♡♡♡♡♡♡♡)
あられもない声を出しながらも必死に理性を保つようにして抵抗しようとする。このままでは自分はおかしくなってしまうと分かっているからだ。どうにか止めなくてはと思うが身体に力が入らずされるがままの状態が続いていた。もはや時間の問題かもしれないと思っていた時だったーーーーー突如浴室内に声が響いた。
「おい、ダビデ。声がしたが大丈夫か!?」
夕食の準備をしていた夫のヤコブが心配して駆けつけてきたらしい。慌てて入ってくる様子が見えた瞬間、胸がドキドキしてしまうのを感じた。
(うわあ恥ずかしいところを見られちゃったあ~~!!!どうしよう……裸見られてしまったよおおお!!!!というかこの状況を見られたら誤解されてしまうんじゃ………………)
不安を感じる一方で何故か興奮度合いが高まるような感覚を覚えた自分に驚いたり戸惑ったりしている暇もなく、夫の姿を見た瞬間パニック状態に陥り頭の中はもうグチャグチャになっていた。
「あ、す、済まない…!見てないから大丈夫だ…!」
ヤコブの方も妻の裸を見てしまったことに動揺し、すぐにドアを閉める。この2人は夫婦であるが、ダビデが元は男だったということでまだ本番のセックスはせずに服からの愛撫で慣らしている段階であったため、お互いに緊張していたのだ。
「……ええと、何か手伝えることはあるかな?」
気を遣っているのかドア越しからぎこちない話し方をする彼に申し訳ない気持ちになる反面、こんな姿を見られて嫌われたりしないだろうかという気持ちもあり複雑な心境にあった。
「あ、あの…2匹の体を洗ったので拭いてもらえますか?」
聖獣達を風呂から上がらせる事にして窮地を脱することを試みることにした。幸いにも彼等は素直に言うことを聞いてくれる良い子たちだ。今はそのことに感謝するしかなかったのだがーー
びしょ濡れのまま連れ出されたせいでブルルルルルンッッ!!!とくしゃみをしながら体を震わせている姿を見ると罪悪感に苛まれてしまい申し訳なくなる思いが強くなるばかりだった。後でしっかりケアしてあげないとと思いつつ、入浴を続けるダビデだった。
***
数日後の夜、リビングで就寝前にくつろいでいた2人だがダビデは気になっていることを打ち明けることにした。やや言いづらい内容ではあるが相談するべきだと決心したのだ。
「……あの、ヤコブさま。サリオとフィレナのことなんですが」
聖獣達にはサリオとフィレナという名前を与えていた。
「うん?あの子達がどうしたんだ?」
「そ、その……言いづらい内容なんですが。もしかしたら淫魔の性質があるかもと思いまして・・・」
そう言うと彼は驚いたように目を見開いていた。無理もないだろう。こんなことをいきなり言われて混乱しないはずがないのだから。
ダビデは入浴での出来事を教える。と言っても感じたことまではさすがに気まずいので言わなかったけれど・・・。一通り話を聞いたところで考え込んでしまっていたようだがやがて口を開いた。
「なるほどそういう事だったのか・・・確かに最近やけに甘えて来るような気がしていたんだ。そういうことだったか・・・・」
やはり思い当たる節はあったみたいで納得してくれた様子だった。
「私は男だからかそういうことはないな。今の仕事が一段楽したら魔法マニアのザガン殿の所に行って相談してみよう」
それまでの間はヤコブがサリオ達を必要な時は入浴させることにし、様子を見ることにしたのだった。
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