3,赤い人たち
ツインクル・ストリングスのお姉さんたち三人はドレスを着替え、せっかくですからお店を眺めて、食事をすることにしました。
もうクリスマスセールが始まっていて、どこのお店もプレゼント用の商品をたくさん並べて、見ているだけでも楽しい、本当はどれもこれも欲しい物がたくさんあって困ってしまうほどでした。
ところでお店を眺めていると、
『迷子のお知らせです。どこどこよりお越しのまるまるちゃんがお待ちです。お父さまお母さまはお近くのサービスカウンターにお声掛けください』
と、やたらと迷子の案内がアナウンスされます。まあ無理もありません、ショッピングセンターはこんなに広くて、こんなにお客さんがいっぱいいて、小さい子供もこんなにたくさんいるのですから、お父さんお母さんとはぐれて迷子になってしまう小さな子供もたくさんいるでしょう。
それにしては・・
『迷子のお知らせです』
と、5分おきくらいに続けてアナウンスされている気がしますが・・・・。
それにしても、
もう一つ気になるのが、ショッピングセンターを見回すと、やたらとまっ赤な人を見かけます。それも外国人で年輩のお客さんが多いです。上に赤いジャケットやコートを着ているのはふつうにいるでしょうが、下も、ズボンだったりスカートだったり、ブーツや靴まで赤というのは珍しいのじゃないでしょうか? 上も下も赤なんて、サンタクロースかテレビの変身ヒーローかロックスターくらいのものです。日本人もいます。若い人もちらほら、男性も女性もいます。やっぱり目立っていて、周りのお客さんもじろじろ見ています。
赤い服のお客たちはお店の商品を熱心に見て、特にオモチャ屋さんにはおおぜいいて、子供のオモチャを手にとって熱心に見ています。子供やお孫さんのクリスマスプレゼントを選んでいるのでしょうか?
さてさて、もっとよく観察してみると、
怪しいお客は赤い服のお客ばかりではありません。赤ほど目立ちませんが、真っ黒なお客もいます。ちょうどあの、
黒岩三太郎のような・・・・。