6日目 価値観の相違
「ねぇねぇ咲桜」
「なんだい朱鷺子」
「咲桜は休みをプラスするの?それとも、仕事を、プラスするの?」
「……どゆこと?」
今日はバイトがないのでハンバーガーチェーン店の『マリィモナルダ』に友人の朱鷺子と来てます。
「あぁ、えっと……
仕事から休みの分を引くのか、休みから仕事を足すのか、ってこと」
「なるほど……どっちを基準に置いているか、ね……
私は仕事を基準に置いてるね」
「流石だね」
「体調不良とかにならないんなら毎日入ってるかなー、みんなに会えるし」
「えー、私よりバイトのみんなのほうが好きなのみんなのー?」
「いやそんな仕事と私どっちが〜みたいな面倒くさいこと言わないでよ……
それに、平日も土日祝日も午前中はずっと一緒じゃん」
「土日祝日もずっと一緒はどうかと思うけどね……」
「確かに」
同時に吹き出す朱鷺子と私。この後朱鷺子がむせて大変だったけど、楽しかった。
「……あいつ、めちゃくちゃキャラ違ったな」
「だねー、流石に別人と思っちゃうレベルだよ。それはそうと先山くん」
「?」
「これストーカー行為だよね?警察通報したほうがいいのかな?」
「やめてくれ白熊木……」
「冗談だよ、マイケル・ジョーダン。……でも、なんであんなにキャラ違うんだろうね
例えるなら店では元気な後輩、学校では冷静微笑キャラ……」
「いやそれ例えれて無いから」
「……ぐぅ」
「ぐぅの音出るのかよ」
「さて、そろそろ僕は帰るよ。じゃねー」
「おう。……俺も帰ろ」
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次回へ続く
~人物紹介~
終夜 朱鷺子
性別 女 年齢 15 誕生日 12/26
職 大学生兼アルバイト
好きな言葉『透徹』
座右の銘『明日は明日の風が吹く』