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別れに意味はない
産まれた時なぜ赤ちゃんは泣くのだろうか?
この世界へと羽ばたいたという歓声を上げているのか
それとも、悲しい世界と理解し悲しみの哀絶のためのものか
人には生まれてから数年間は前世の記憶があるというが、それまで生きてきた人生を忘れることへの悲しさなのかもしれない
まぁ、赤ちゃんにそのまま聞いても何も返ってはこないのだが
高校への入学式の間、なぜかそのことを考えていた
人というものの出会いは悲しさの連続のようなものだ
いずれ別れてしまうのだから、なら出会わなければいいのではと思う
話すことは、相手に自分の情報を与えるようなもの
だから、本当は自分を知って欲しいから話すのだろう
またはそれに対して返ってくる相手のことを知りたい
といか、聞き出したいのからだろう
そして、知って仲良くなったとして、別れる時に悲しむという経験している当たり前のことが起こる
ならば出会わなければいいと思う
関わらなければいいと思う
そうすれば何も考えなくて済む
何も悲しくはないはずだ
あんなに悲しくてもまたすぐ笑える様になるんだから
またすぐ会える様な世界なんだから......