彼女の死に場はここにはない
青と白のグラデーションが広がる天井に、肌色の絨毯。
その間には、赤い液体のでる様々な形をした人形に、中央で一人舞う少女。
腐敗した血の色に似る髪に、全身は黒い制服に身を包まれている。
武器は一本の剣のみ。
現段階でも1人で300人の人を殺している。
彼女は、突撃部隊の一隊員でしかないが認められていることが一つだけある。
敵陣に一人だけで乗り込み死ぬことである。
彼女は、この部隊に入った時に一言だけ上司に言ったという。
それは、
「自分を殺してほしい。
簡単には死ぬ事が出来ないから。」
と。
それを聞いて部隊の隊長達は、試しにひとつの実験をした。
剣と銃のみで彼女へと攻撃をし、彼女は何も持たずに避けるのみという無謀なもの。
彼女曰く、避けるというよりも強制的に避けさせられるらしい......。
その結果として3時間、50人の人間をつぎ込み怪我の一つも追うことはなかったという。
彼女の名前は、神成 悠奈。
うを抜かし、ユナと周りの人は読んでいる。
通り名では、赤髪の舞姫なんて言われているらしい。
今あっているこの戦場も、彼女1人で敵を殺しまくっている。
誰も止められないのだ。
彼女は死にたがりなのだから。
しかし、死ぬ事は無い。
だから、誰も助けない。
彼女にとって手助けはプラスにならないから。
そうして始まった戦の3日後、部隊が中央まで進軍が終わった時には彼女の前に立つ敵は全滅していた。
彼女は、悲しそうな顔をして一言、
「また死ぬことは無かった」
と、同期である僕に向けていい、眠りについた。