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掌編小説集9 (401話~450話)

夢枕

作者: 蹴沢缶九郎

お世辞にも立派とは言えない(すた)れたアパートの一室に一人の青年がいた。その部屋の住人である青年は何をするでもなく、日がな一日布団に寝転がりながら、何日も前に買った雑誌に目を通し、飽きてはテレビをつけ、連日報道されている芸能人の不倫を伝えるワイドショーを眺めた。

ずぼらな性格で面倒事を極端に嫌う青年は、当たり前のように働かず、よって財があるわけもなかった。


ある日、長く青年を見守っていた、青年の何十世代も前の先祖である青年の守護霊は、そんな青年の現状に憂い嘆いた。


「ああ、なんという事だ。これが私の子孫とは情けない。このままでは、こやつの代で一族が途絶えてしまう。仕方がない、子孫繁栄の為だ、こいつの夢枕に立ち、我が一族の秘宝の在処を伝えてやるとしよう」


その晩、守護霊は青年の夢に現れ、一生遊んで暮らすには困らない程の財宝の在処を青年に伝えた。


朝、夢から覚めた青年は、昨晩見た夢を思い返し呟いた。


「おかしな夢を見た。あまりにも昔の日本語なのだろうか、あの夢の人物が何を言っているのかがわからなかった」

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― 新着の感想 ―
[良い点] この主人公より、私はグータラしてるかもw [一言] 発音が違うって事は聞いた事あります。学者は想像するしかないんでしょうが、蝶々のことを”ディエゴディエゴ”と言ってたとか、今だに信じられな…
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