始まりの街
再び浮遊感に襲われ目を開けてみると,眼前には綺麗な街が映っていた
とりあえずメニューを開き設定を弄る
一番上に゛マップ表示゛のボタンがあったのでONにしてみると右上に背景が透ける様に表示される,マップの上には始まりの街と小さく表示されており,地図にはマークも浮いている
BGM再生とNPCvoice,テキスト表示をONにし,歩み始める
ここが初期地点なのか,ちらほらと人が見え始めてきた
奇怪な動きをしている者から,慣れているかの様に動き始める者,一切の動きを見せない者
兎も角,最寄りの大きなギルド?らしき建物に入ってみよう
中はアンティークに装飾されており奥が霞むほど広い,幾つかのカウンターらしき場所に様々なメイド服を着たNPC(♂♀種族バラバラ)が居る
…執事服は?
手前のカウンターに居るエルフらしき♀NPCに声を掛けると,透き通った声で
「始まりの街へようこそ」
と言われ幾つかの選択肢が提示される
この街について,ギルドについて,レベルアップについて,バグの報告,等のものがあるが,触れるような場所でもなく選択カーソルも無いので声に出せ,と言ったところだろうか?
極力幼女声で…
『始まりの街って何ですか?』
「ここは始まりの街です,全ての始まりに繋がります」
真顔で低い身長のこちらを見ながら,淡々と告げられる
少し恐い気もするがここで聞いておいた方が良いだろう,よし,まずは社交辞令的に
『あなた,名前は何て言うの?』
まずは名前だろ!
「私はNPC105です。貴方のお名前は何でしょうか?」
質問もしてくるのか?いや,俺が名前未設定だからか?しかし名前…本名の有栖川 夏樹アリスガワ ナツキもこの容姿にはしっくり来ないし…
『…リアです』
透明と書いてクリア,成功のクリアと掛けてリア我ながら中々のネーミングだろう
「登録完了。NPC105初登録完了。」
機械的な声を出した後に105はこちらに新たな声を掛ける
「リア様。私にネームを下さい。尚。以下の動作を行った場合。私はNOC105から貴方の従者に変更されます。」
従者?どういうことだ?やってみれば解ると言うことか?そうこうしていると俺の目の前に文字の入力画面が出てくる
「以下の動作をキャンセルした場合同じイベントは同NPCでは行われません。」
むぅ…従者…一人位居た方が良いのか?
しかし名前…
NPC105を見つめながら考える。
ひとくくりにエルフといってもハーフエルフ,ピンクの美しい瞳にカチューシャでとめられた長い銀髪
スラッとした体にたわわな胸……んー
『