表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
いせてん!白黒大戦!  作者: 遊路
第一章 イナホ村編
5/16

第五話 平和な日常

昨日更新しようと思ったら、なんか展開がカオスになったので、ボツにした結果。今日更新となりました・・・




 1ヶ月後。


 80人全員妊娠した可能性が高いそうな。一気に80人の赤ん坊の父親になるとか、想像をはるかに超えてそうで怖いな・・・


 ちなみに夫婦となったリサ、メル、カエデたちは1カ月間。夜伽を1日も欠かさなかったりする。3人とも私が初めてだったはずなのになんて快楽に貪欲なんだ・・・。まあ、妊娠したかも知れないとわかってからは控えてくれているが。


 この1ヶ月でだいぶ村の様子は変わった。というか、私が変えた。村の周りに防護柵と堀。さらには塀を作って村の防備を固めた。これは、勇者たちの戦いによって盗賊や敗残兵による略奪が無いとは言い切れないからだ。正直、勇者たちの戦いには関わりたくはないのだが、私の持つ力はかなり強力なので、いつ狙われるかわかったものじゃない。自意識過剰と言われそうだが、なにせこの世界には神がいる。神託で私の存在を知る勇者が出てくるかも知れない。備えあれば憂いなしというやつだ。


 他にも森から猪や鹿の子供を拾ってきて、家畜化してみた。野菜くずなどで大きくして、子供を作らせて数を増やしてから、潰して肉にする。女たちだけで狩りをするのは厳しいので、子供たちが産まれて、大きくなるまでの食糧事情を改善しておかないといけない。子供たちが成人すれば狩りをすることも出来るだろう。


 それと、村の人口が多くないので、皆で集まって暮らしたほうが効率的だと思い。円形の集合住宅をいくつか作った。門や窓を閉めればちょっとした砦にもなる。もちろん井戸も掘って水源を確保したり、下水設備を作ったりもした。さすがに水洗トイレは無理だったが。肥料になるので農作物の収穫率が向上した。


 念には念をと、女性にも扱うことが比較的簡単だと思われるクロスボウも作ってみた。弦は足で引いて構えてから矢をセットするというのを繰り返し練習させている。一応、的を作って命中率を上げる訓練もしているが、クロスボウは狙うよりも隙間なく並んで一斉に撃ったほうが良いと思うので、そっちの訓練のほうを優先させている。


 実体を持った分身なんて能力があれば、こういうことを訓練させなくてもいいのだろうが、残念ながらそんな能力は持ってない。ずっとこの村で暮らすというのも悪くは無いのだが、勇者たちの戦争の行方を多少なりとも把握しなくてはいけない。おばば様が時々来る行商人から仕入れた話によると勇者たちの戦いの主戦場は大陸中央にある大河に架けられた。これまた大きな橋の上らしい。なんでも、その橋は女神たちが作ったもので、人間の力では傷一つ付ける事すら不可能だとか。


 なんで、中央で正面から戦わないといけないのか不思議だが、女神たちによってそう決められているとか。そのうち、街に出て情報収集しないとなぁ。


 村の男たちの消息は、1ヶ月経った今でもわかっていない。まあ、おばば様はちょっとやそっとじゃ帰ってこないと判断して、村の娘たちを私に抱かせたのだろう。


 なにせ、流行り病の後に男たちが徴兵されてしまって、ほっといたら確実に少子化による廃村だからなぁ。村にいる子供たちは10人ほどで、全員女の子という完全に女だけの村になっているというのも決断の材料のひとつだろう。


 ただ、ハーレムって思っていたよりも苦行なのね・・・。誰だ!天国みたいなことを言ったのは!むしろ、無間地獄かと思ったぞ!


「近くの村の場所を知りたいじゃと?また、なんでじゃ?まさか!?村を出て行くつもりか!」


「いやいや。一応、周りの村の状況を調べておきたいのと、せっかく来たのにまだこの村しか知らないからねぇ」


「ふむ。そうか。出て行くつもりではないのじゃな?」


「出て行くにしても、子供達が産まれてある程度大きくなるまではいないとねぇ・・・」


「そうしてくれると助かる。まあ、隣村までは半日もかからん距離じゃし。お主ならもっと早く往復できるじゃろう。じゃから、よその村でお泊りは禁止じゃぞ?」


「泊まろうにも、こっちの世界のお金持ってないからねぇ」


「まあ、この辺の村に宿屋はありゃせんから、泊まりたいなら村長にお願いするしかないのじゃがな」


「あ~。この1ヶ月。外から誰も訪ねてこないよねぇ」


「行商人ですら、年に一度来るか来ないかじゃからのぅ」


 この世界の農村とはそんなものである。そもそも、観光という概念が無いようだし。自分たちが住んでいる世界を見て回りたいと思えるほど生活に余裕が無いのだろう。


 一番近い隣村は、西の森の奥にあるエルフの村だそうだ。この世界のエルフは特に人間と対立していたり、避けて隠遁生活をしていたりするわけではないそうなので、行っても問題は無さそうだ。おばば様も行ったことが無いそうなので、現在もそうなのかはわからないそうだが・・・


 行ったことが無いのに、なぜ村があるのを知っているのかというと、行商人から聞いたからだ。この村の外の情報源はすべて行商人からである。まあ、情報伝達が発達してない世界だと、外の世界の事を知るには行商人から聞くか、自分で見に行くしかないのだろう。


「と、いうわけで。エルフの村に行ってみます」


「お気をつけていってらっしゃいませ」


「いってらっしゃーい。お土産よろしくね~」


「・・・美味しいものだと嬉しい」


 おばば様の所から、家に戻って事情を説明すると、3人の妻たちは快く送り出してくれた。おばば様と違って、村を出て行ってしまうのかと聞かないところが、愛されているなぁ~。と、感じる。まあ、2名ほどお土産を期待しているだけだが。


 さて、この世界のエルフはどんな姿をしているのだろう?





エルフに会いたいかー!?え?ケモミミはまだか?そうですね。そういうのも居ましたね・・・

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ