最終話 勇者たちの目的 そして、女神たちの目的
短いですが、この話でいせてん!白黒大戦を終了とさせていただきます。
モンムス村に行ってみると、勇者たちがモンスターたちに・・・プロポーズしていました。何これ?どういうこと?
モンムス村のまとめ役であるサキュバスのビッチさんに話を聞いてみると、最初は退治に来たと思われる勇者たちが、モンスターを見てなぜか前屈みとなり。動かなくなったと思ったら、告白しだしたんだとか。
モンスター娘たちの大半が上半身裸状態なのが原因だろうか?まあ、大変なことにならずに済んで良かったのかな?
あっさり勇者たちの襲撃騒動が終わったので、黒の国の王様を暗殺しに行きました。
厳重な警備が敷かれていたものの、私の人外な身体能力とイデアに教えてもらった、隠ぺい魔法であっさり王様の寝室に侵入。サクッと暗殺しちゃいました。
黒の国の王を暗殺した瞬間。光に包まれて、真っ白な空間へと転移したようだ。
「ちょっと~。白の~。何なのよぉ~。こいつぅ~。ありえないくらい強いんですけど~」
「本当ですねぇ。でも、黒の国の王様が死んじゃったので、私の勝ちですねぇ~」
転移した先には白い衣装に白い肌。さらには白い髪をした女性と黒い衣装に褐色の肌。そして黒髪の女性がいた。恐らく2人が白の女神と黒の女神だろう。
周りを見ると、召喚されたらしい勇者たちもいた。ハナをはじめとする私の愛人兼勇者の6人もいた。
「ずるくね~?だって、そいつ。白のは召喚してないじゃん!」
「あらあら。黒のさん。ルールには召喚した勇者が行わなければならないとはありませんよぉ~?」
「なあ。あんた!いったい何もんだよ!」
「え?私ですか?えっと、たぶん別の世界の女神の夫?」
「おいおいおいぃぃぃぃぃぃ!!!なんだよそれ!それって同業者じゃね?何でこんなとこに来てるのよ!しかも、白のに勝たせやがって!」
「あらあら。黒のさん。例え別の世界の同業者でも勝ちは勝ちですよ?約束は守ってもらいますからねぇ~」
「むぅぅぅ。わぁ~たよ!やればいいんでしょ!やれば!さあ、お前ら。願いを言え。ああ、うちの召喚した勇者たちはご褒美なしだぞ!そもそも、お前ら何遊んでんだよ!ぜんぜん白の国に入ってないじゃねーか!ったく」
黒のと呼ばれる黒の女神はぶつぶつと文句を言いながらも、白の女神が召喚した勇者たちの願いを3つずつ叶えて行った。
私は最後にしようと思い。ハナ達と一緒に隅で順番を待つ。すると、白の女神が話しかけてきた。
「あらあら。ユーロさん。この度はありがとうございました。おかげさまで、ようやく決着がつきました」
「結局。この戦いはなんだったんですか?」
「この戦いはですねぇ。どちらが主神になるかを決める戦いというのとぉ~」何かもったいぶって、言葉をためる白の女神。いたずらっ子の目をしている。
「旦那様探しの為の人集めだったんですよぉ~。一番の功労者が男だったらぁ~。そのまま旦那様にする予定でしたのぉ~」
「えっと。それって、まさか・・・」
「はい。ユーロさんに決定しましたぁ~!おめでとうございまぁ~すぅ!」
「・・・あの。間に合っています」
「うふふ。拒否権はないんですよ?」
「あのですね。この世界で新たに妻になった娘が3人いまして。その前に他の世界に女神アメリアという妻がおりまして」
「大丈夫ですよぉ~。女神は小さい事にはこだわりませんからぁ。そのアメリアさんも他に女が居ても怒ったりしないでしょ~?」
「え?ああ。そうですね。相手が人間なら、そのうち天命を全うするから気にしないとは言っていましたけど」
「大丈夫です。相手が女神だった場合は、私たちが今回やったようなゲームで決着をつけて、夜伽の順番を決めますからぁ~」
「ふぅ~。ようやく終わった~!さあ、あとはここに残っているお前たちだけだよ。早く願い事言って。私たちはこのあと。そこの男としなくちゃいけないことがあるからさ~」
「しなくちゃいけないことって・・・」
「ん~?大体は白のから聞いているんだろ?妻と夫がすることと言えばひとつだろぉ~」
「あの。だから、お断りしているんですけど・・・」
「あぁ!?なに?女神じゃ不満だっていうのか?」
「そういう事じゃなくてですね」
「黒のさん。ユーロさんはアメリアという女神に遠慮しているんですよぉ~」
「ああ~。そういうことねぇ。だったら、そのアメリアと話し合いをしてから。だったら、問題ないよな?」
「えっと・・・」
「問題ないよな!?」
「は、はあ。アメリアが良いというなら・・・」
「おっしゃ!じゃあ、そっちの女ども!さっさと願い事言え!」
女神たちにこの世界に来た事や、自分の持っている力の事を聞こうと思って、女勇者たちを引きこんでおいたのに、女神たちと結婚することになれば聞き放題なので願い事を分けてもらう必要が無くなってしまった。
ハナたちはそれぞれ。私の分身体と元の世界に戻る事と死ぬまで困らないだけの金銭を願って元の世界に送り返されて行った。私の分身体で納得したのかというと、意外とそうでもないようで、相手が女神じゃなければ力ずくでも私と共に行こうと思っていたらしい。こちらの勝手な都合でものにしたのに愛されていたのねぇ・・・
ハナたちと涙の別れをして、白の女神と黒の女神に挟まれて今後の事をじっくりとベッドの上で話すこととなった。
恐らく、前の世界で元夫と戦っているアメリアの加勢をすることになるだろう。この世界に転移する際にアメリアの夫として女神と同格の神力というのが身についていたようだし。四対一なら楽勝だと思う。
さあ、アメリアを助けて3人の女神と共に今後どうしていくかの話し合いをすることとしよう。
まずは、ここまで読んで下さった方に感謝を。本当にありがとうございました。唐突に打ち切らせて頂きましたが、やはりファンタジーは設定命ですよねぇ。あと、物語のテーマくらいは決めておくべきだったと思います。まあ、プロットを書かないでわずかな設定を使ってここまでよく頑張ったと。自画自賛しておきます(´∀`; )
今後の予定ですが。ファンタジーは諦めて、設定が少なくて済むような現代物を中心とした執筆活動になると思います。プロットを書かないのは相変らずになりそうですけどねぇ・・・。いや、毎日更新していくとなると、プロットを書いてもすぐにネタが尽きちゃうんですよねぇ・・・。なので、大筋だけ作って、あとはその日のノリで書いて行けるようになろうかなぁと思っています。
では、本当にありがとうございました。次回作でお会いしましょう。さようなら。