表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
いせてん!白黒大戦!  作者: 遊路
第二章 魔王編
11/16

第十一話 モフモフライフ計画

第二章に入りました。全五章くらいにしますかねぇ・・・。感想が来たら、やる気がアップして伸びるかも知れません。チラチラ




 王都にある日雇いギルドと言う場所でモンスターの毛皮や肉、薬草などを売ろうとしたら、数が多すぎたのか現金が無く。一週間ほど待って下さいとお願いされた。その間の宿泊費は日雇いギルドが用意した宿なら無料だそうなので、待つことにした。一週間も暇になってしまったので、王都を拠点として周囲の村々をマッピングすることにした。


 イナホ村に来る前に使ってから、だいぶ後になって気が付いたのだが、一度でも(脳内表示だと思われる)魔法の地図に登録されれば、その町の名前や人口に人種比率。主産業や特産物に現在の生産量などなど細かい情報まで表示されるようになっていたのだ。


 複雑な魔法は使えないはずなのに何でこういう事が出来るのだろう?法則がさっぱりわからない。説明機能が欲しいなぁ・・・


 白の国の東半分のマッピングが終わるのに3日間ほどだった。自分でも自分が怖くなる。なんだろうね。この人外な身体能力は・・・。前の世界でもここまではひどくなかったと思うんだ・・・


 マッピングでわかった事なのだが、今のところ白の国は人族の国と思って良いようだ。エルフやドワーフ、獣人などの村はかなり少ない。大陸の南にいるという獣人もそのほとんどは奴隷として狩られてしまい廃村となっているようだ。廃村までマッピングすると詳しい情報が出てくるんだよなぁ・・・。マジで誰かこの魔法らしき力の説明をしてくれ!


 勇者たちは魔法を使えないそうなので、この世界の女神たちもこの力の説明は出来ないような気がする・・・。が、なんだかんだで、神様である。どちらかの勢力に協力して3つの願いを使えばだいたいのことは、わかるんじゃないのか?


 まあ、白の国に最初に来たので、白の国に協力する形で良いかな?願い事に関しては、勇者限定だった場合はハナの願いをひとつ使わせてもらう形で良いかなぁ・・・。念のためにあと何人か確保しておくかな?女の子はハナも合わせて17人いるらしいし・・・


 居場所がわかっているのは前線都市の5人か・・・。よし、彼女たちを確保しておこう。




 拉致ってきました。夜に忍び込んでひとりずつ外に運び出して縛っては戻るというシンプルな方法で大丈夫でした。前線都市の警備が甘々だな・・・。まあ、おかげで楽だったのだが。だが、これが黒の国の勇者だったら難なく落とせるよなぁ・・・


 でも、黒の国が白の国に攻め込んで来て、白の国の王都か、国王が暗殺されそうになってから動いても間に合いそうな自分が怖い・・・


 5人の女勇者をまとめて村に連れ帰り。村の隅に牢屋的な小屋を建てて放り込んで置く。ハナに見張りを任せると、彼女たちの貞操が危ない気がしたので、キャスに任せた。ハナには「彼女たちに何かしたら、わかっているよね?」と笑顔で言ったら、ガクガクと震えながら、何度もうなずいてくれたので大丈夫だろう。


 そんなことをしていたら、日雇いギルドの買い取りの準備が終わったようなので、ギルドに向かった。


 なんか、奥の個室に通されて、お偉いさんらしい人が出てきたんだけど、何これ?


「この度は、貴重なモンスターの素材を大量に売って下さり、ありがとうございます。私はこのギルドの長をしております。セイリュウ・タカギと申します」


 タカギさんは40代くらいのギルド長としてはかなり若いであろう人物で、いかにもできる男というような鋭い眼光をしていた。


「はあ。どうも、ユーロと申します」


「ユーロさん。実はですね。あなたの腕を見込んでお願いしたい事がありまして・・・」


「なんですか?お金さえ貰えれば、だいたいのことはやりますよ?」


「・・・。話が早くて助かります。実はですね。王都の北の山に住んでいるエンシェントドラゴンが100年の眠りから目覚めたようでして・・・」


「退治してくればいいんですか?」


「いえいえ!さすがにひとりでそれは無理だと思いますので、事前調査をして頂きたく・・・」


「事前調査?エンシェントドラゴンの巣がどういう状態かとか、広さとかでしょうか?」


「はい。出来る限り情報を得て来てくれると、討伐隊編成がし易くなりますので」


「う~ん。別にかまいませんけど、ひとりでイケそうなら、やってもいいんですかね?」


「えっ!?い、いや。無理だと思いますよ?」


「なので、イケそうならで」


「は、はあ・・・。じゃあ、お願いします。報酬のほうは500万円となりますが・・・」


 モンスターの素材や薬草などを売ったお金は1億円超えていた。あ、この世界の通貨単位は円でした。過去に召喚された勇者が円を流通させたみたいだけど、さすがに紙幣は無理だったのか、金貨や銀貨などの硬貨で、手形や小切手などもありはするらしい。奴隷を買う時には現金取引が基本だと聞いたので、硬貨の準備ができるまで一週間待っていたのだが、500万円がすでに小銭レベルだなぁ・・・


「それは、エンシェントドラゴンの巣の調査に対してですね?」


「はい。そうです。万が一。ユーロさんが討伐した場合は、10億円ほど国から出ると思います。討伐隊編成予算がそれくらいですので」


 タカギさんは絶対に無理だから、無茶なことはしないでくれと暗にお願いしつつ私を送り出した。


 10億円かぁ。この世界の物価は日本に居た時と近い感覚なので、100円でコップ一杯分の飲み物が買える。奴隷は100万円から5000万円ほどが相場だそうだ。5000万円の奴隷ってどんな美女だろうと思ったら、男の勇者らしい。絶対に買わないだろうな・・・


 さてと、じゃあ。奴隷を買う前にちょっと用事を済まして来ますかねぇ。




奴隷を買いに行ったら、エンシェントドラゴンの巣を調査することになった主人公。次回。エンシェントドラゴン戦。残念ながらモフモフ回はもう少し先です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ