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いっしょに。

作者: 篠原葵

「ごめん。俺冷めたとか言ってたけど、お前が離れてったら寂しくて……。嫌やったら、ふってくれていいから」


そんなこと急に言われても、別れよなんて言えないよ……。



今日。


ボクは勇翔と別れる決心をしてきた。


いっぱい、いっぱい悩んだけど。


限界だと思った。




なのに、なんで今さら……!


ばか。


揺らぐじゃない。



「ごめん。一旦、考えさせて。ほんと、ごめんね」



今決められるはず、なかった。




メール、誰かからきてるかな……。


画面に並ぶ、勇翔のメアド。


3通。


え……。


『昨日のことほんま?』


『ごめん』


『今日はゴメン。昨日と今日とお前がおらんくって寂しかった。俺のこと嫌やったらふってくれてええから。』


なにこれ。


泣きそうになった。


自分を、必要としてくれてるの?


いらないって言ったのに?


ここで別れないって言ったら、また傷つくのは目にみえている。


でも。



『今は、別れない。勇翔と一緒にいて、悲しいこととか、いやなこともあったけど。それ以上にうれしいこととか、幸せなことの方が多かったから。」


これが、ボクの正直な気持ち……かな。



『ありがと。悲しいときとか、つらいときとか、うれしいときも、一緒におろな。』



『そうやな。一緒に、ちょっとずつ、歩いてこ。』


せんぱいへの思いは―――。



お墓の中までもっていこう。

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