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水中遊戯

作者: アラタメ

自由探査と言っても飽きるほど潜っている訳には行かなかった。

深く潜るにも、浮上するにも、右へ曲がるにもエネルギーを消費する。

全てにおいてエネルギーを必要としていて、正しい選択を行わない場合は途中で脱落し、戻る事は叶わない。

左には曲がれない。エル小隊の目標は回収であって戦闘行為ではないから、左曲がりは必要ない。

マギ珊瑚岩礁が見つかれば新しい採取現場となるはずだったのだが、深度45000に到達してもそれらしき岩礁は見つからず、焦りが募る。


「戻ろう。マギ珊瑚岩礁なんて幻を追うに等しい。」

副小隊長のグレンが愚痴る。500トンもの貨物機を借りておきながら収穫なしでは一生を隷冊機で過ごす事になってしまう。

見つかる事に賭けてエネルギーを温存して置く事しか出来ない。グレンには話せないが既に戻る事など出来ない。

エル小隊は潜り続ける。可能な限り。


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