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VS超巨大サソリ

砂漠の街に現れた巨大サソリは人々を襲って大満足していた。


巨大な鋏に猛毒の尾。装甲は強固で大砲さえもはじき返す。


人間の胴体や首をたやすく切断し殺害し街を鮮血に染め上げる。


軍隊でも手が出ないということで派遣された星野天使を見て巨大サソリは爆笑した。


こんな子供に何ができると鋏で首を切断しようとするが細い首は出血するが、斬れない。


腕を振るって建物へ吹き飛ばす。


瓦礫に押しつぶされるが次の瞬間には立ち上がってくる。


「お前、人間じゃねぇな」

「僕の名前は星野天使。その名の通り天使です。それ以外の何者でもありません」

「天使がなんでこんな場所にいるんだよ」

「あなたが暴れていますから」

「天使に用はねぇよ。とっととこの場から失せな!」


巨大な尾を向け星野の細い胴に連続で突きを打ち込み、巨大針で毒を入れる。


並の人間なら針の一撃だけで絶命。毒は一発で象の命さえ奪う。


それを何発も受け星野の肌が紫色に染まって吐血するが、倒れない。


「満足しましたか」


淡々とした声に巨大サソリは驚愕した。喋れるだけの力がある。否、最後のあがきだ。


こいつはもう絶命寸前だと言い聞かせ尾の猛ラッシュを打ち込む。星野はノーガードで受け続ける。


「ど、どうだ」

「これで満足しましたか」

「嘘、だろ……」


二十メートル近いサソリは気づいたら後退していた。


「あなたの攻撃が終わりなら今度はこちらからいきますね」


言うなり星野は拳を構えて間合いを詰め、サソリの顔面を殴打。


「ぶふうっ⁉」


一発で視界が歪み巨体が傾く威力。砲弾の比ではない破壊力だ。

紫色の吐血し、呼吸を整える。


「この堕天使が」

「今の言葉、もう一度言ってください」

「ああ。何度でも言ってやるよ。このクソ堕天使が!」


すると無表情の星野から一筋の涙が流れた。全くの無から涙だけ流れているのが異様で不気味だ。


その刹那、星野が視界から消えた。


「天使の……アッパアアアアアアアアアアアッ」


不可避の一撃が巨大サソリの顎に命中し身体を吹き飛ばす。全くの抵抗を許さない一撃。


巨体は凄まじい勢いで上昇しついに成層圏まで到達してサソリは燃え尽きてしまった。


サソリの最期を見届けた星野は静かに呟いた。


「自業自得です」



次は魔神が登場します。

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