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悪妻の定義とは?  作者: 尾木 愛結
本編
6/26

< 5 >

 次の休日には伯爵領へ向かった。


 ここへ来る時はユリアと二人である。

 護衛騎士の二人は騎士団に馴染み、ほぼ鍛錬を楽しんでいるようだった。


 石鹸とシャンプーにトリートメントの量産が可能になったと聞いて、護衛騎士の二人とユリアを引き連れて領内の工場へ移動する。


 石鹸は香りに拘り、一般向けにはラベンダーの香り、貴族向けには薔薇と百合の二種類。

 男性向けにはミントとライムの香り。


 シャンプー等は薔薇とラベンダーの二種類に絞り、男性向けにはミント一択だ。


 これが量産出来たのなら利益はうなぎ登りだろう。



「お嬢様、その場で確認したい場合はどうしましょう?」



 電話がないので連絡は手紙を送るしかない。



「そうね……魔鉱石があれば解決するかも!」



 魔鉱石を加工して通話が可能な魔道具に出来る。

 それがあれば、父や兄にも素早く連絡が可能になるだろう。



「雑貨店か鉱石専門店を覗いてみようかしら」


「お嬢様」



 工場のスタッフが私を呼ぶと、ユリアが「奥様ですよ」と注意した。


「奥様……ずっとお嬢様と呼んでいたから違和感を感じますね」


「慣れて下さい」



 ユリアは私以外にはとても厳しい。



「あとは……お父様の所へ顔を出してから、魔鉱石を探しましょうか」



 ユリアと共に本邸にある父の研究所へ場所を移す。

 一瞬で移動できるので、この能力はとても便利である。



「お父様、研究の経過は如何ですか?」


「このレタスとキャベツの品種改良は問題なさそうだ。苗が順調に育てば量産も可能になる」


「本当ですか! では、コレも研究して頂けますか?」



 私はブロッコリーを父に差し出す。

 これは魔法とスキルで作った前世の状態のままだ。


 私は農業に明るくないので、このブロッコリーの種を取り出す術が分からない。レタスとキャベツも種はどうやって手に入れるのかも分からなかったので、父に丸投げした形である。


 こういうのは専門家に任せた方が良い。



「リューディア、これは?」


「ブロッコリーという野菜です。温野菜とかサラダ、グラタンにシチューの具材としても最高ですよ」



 父は私の言葉にじっとブロッコリーを眺める。

 おそらく父のスキルでブロッコリーを鑑定しているのだろう。



「効能は良さそうだ」



 父が満足気に頷く。

 緑黄色野菜だから体に良いはず。



「ええ、健康食品ですもの」


「お前が見つけてくる野菜は素晴らしいものが多い」


「有難うございます」


「リューディア、結婚生活は順調か?」



 いきなり話の内容が変わり、父の質問に答えられない。

 親に結婚生活を訪ねられたり、報告するのは恥ずかしいのだと知った。



「旦那様、奥様……お嬢様と夫君は仲睦まじいので、目のやり場に困っています」



 私が黙ってしまったので、代わりにユリアが答える。

 しかし、その答えに異議あり!



「ちょっとユリア!」



 親に何て事を言うのだと、ユリアの口を手で塞ごうとするが失敗してしまう。



「事実を申し上げただけです」



 私の手を逃れツンとした口調で答える。

 そんな私たちのやり取りを、父は微笑まし気に頷く。



「そうか……幸せならそれで良い」


「そういえばお兄様は?」


「肥料の改良をすると、農耕地の方の別宅へ行ったままだ」



 父は野菜の苗や品種改良の研究者だが、兄は肥料や土壌の改良の研修者なのだ。

 二人の分野が違うので、互いの協力の末に新たな品種の野菜が育っている。


 しかし農耕地帯は何もないので、兄が戻って来るまで待つしかない。

 私はモノづくりの方が性に合っている。



「会えなくて残念だわ。甥っ子に挨拶してから行くわね」



 そう言い終えてから研究所を出た。

 本邸の中に入ると、何となくイヤな予感がする。


 義理姉のいそうな場所へ足を進めると、双子の姉たちの声が聞こえてきた。



「この子、本当に兄の子なの? 全く似ていないわね」


「髪も目も伯爵家の色じゃないし、お兄様の血を受け継いでいるのかを疑ってしまうわね」



 相変わらずイヤな性格だ。

 私が顔を出すと絡まれるのは必須だろう。



「奥様、魔鉱石を探しに行きましょう」


「そうした方が良さそうね」



 くるりと方向を変えて歩き出すと、背後から声をかけられた。



「リューディア、戻っていたのね。もしかしたら離婚の危機かしら?」


「マルヴァレフト公爵様も早まった事をしたと後悔していらっしゃるわ」


「お久ぶりでございます、お姉様がた」



 私はにっこりと笑顔を浮かべて挨拶をする。



「お母様はどうなさっているの?」


「ああ、お母様は王都にいるわよ」


「ご一緒ではないのですね」


「知り合いの茶会が続いているようだから、わたくし達だけ戻ってきたのよ」


「そうですか」



 まだ母は姉たちの婚約者を探しているのだろうか。

 もう諦めて自立させれば良いのに。


 学院を卒業して二年以上が経つ。

 伯爵家の為になる事もしなければ、茶会や夜会で特産物の売り込みすらしない。


 本当に無職の金食い虫だ。

 


「ところで……わたくし達を公爵家に招待しないのは何故?」


「招待ですか?」


「そうよ、公爵家へ招待して持て成すのが妹の務めじゃなくて?」


「なぜ?」



 この二人を公爵家へ招待しても利益にならない。

 逆に物盗りのごとく、あれもこれも欲しがったり、もしくは公爵家に居座るような最悪のパターンも有り得る。


 客人よろしく公爵家の資産で飲み食いするのが目に見えた。

 更に湯水のように浪費するのが分かるから、絶対に招待なんてしたくない。



「お姉様たちはお暇なのですか?」


「どういう意味よ?」


「言葉の通りですが?」


「わたくし達をバカにしているの?」


「馬鹿にしているのではなく、確認をしております。わたくしはここへ休日にお邪魔しておりますが、普段は領地で執務を行っているので意外と多忙なのですよ。お姉様たちのように時間を持て余す余裕がなく……お暇なら羨ましいなと」



 少し棘のある言い方をしたけど、この二人は気づかないだろう。



「それでは用事がありますので失礼しますね」


「ちょっと待ちなさい」


「リューディア、アンタ昔から生意気なのよ」



 やはり絡まれてしまった。

 この姉たちは自分の立場を分かっているのだろうか。


 もうすぐ家から追い出されてしまうのに、自立も出来ず家のお金で贅沢に暮らしている。

 母だけがそれに気づいて必死になっているのに、それを理解しようとしない。



「それより、お姉様たちの年齢は?」


「な、なによ急に」


「学院を卒業されて二年以上が経ちますが、お姉様たちは家を出て自立できる程の蓄えはありますか?」


「どういう意味?」



 この切り返しは何度目だろう。

 話が通じない相手ほど精神が削がれる。



「この家はお兄様が継がれますし、既にご家庭を持っておいでです。無能なお姉様をお兄様が養う理由がございません。それに毎月の予算を計画的に貯蓄へ回していれば、数年ほど暮らせる資金になっていると思いますがーーー貯蓄はされております?」



 姉たちは月々の予算を丸ごと美容や着飾る事に使い込み、その予算だけじゃ足りなくて母から援助して貰っている事も知っている。


 母の懐がどこから流れてくるのか知らないが、悪いお金ではなさそうなので放置状態だ。予想では母の結婚時に持たされた支度金か、月々の予算を貯蓄していた可能性が大きい。


 姉たちに甘い母だが、無駄なお金を使わない所がある。

 普段も贅沢を好まず質素な生活をしているくらいだ。


 王都での癌は叔母と娘だろうか。


 なぜ無能が王都に集うのか不思議で仕方ない。

 その中でも母は真面な方と言える。



「お金なんかないわよ。月々の予算も聞いた事ないわ」


「では、お母様が管理されているのでしょう」


「それより自立って何? わたくしは伯爵令嬢なのよ。自立する意味ないじゃない」



 いつまで令嬢でいるつもりだろう。

 あと二年で二十歳になる姉たちは、この世界の常識だと完全な行き遅れ。


 本当に早い婚姻は十二歳からで、これは特例に近い場合だ。

 主に王族や公爵家に限っていたと思う。理由は両親が急死して未成年の娘しか残っておらず、後見人となる相手と早婚という形で家の存続を守るというものだ。


 ほとんどはデビュタントを基準に合わせて結婚する。

 それも子供の頃に婚約を結んでいた令嬢に限る話で、圧倒的に多いのが家同士の繋がりや利害関係に絡むもの。これらは嫡男と長女に当てられるものだ。


 兄弟姉妹の多い所だと、学院を卒業すると同時に自立を選ぶ。

 特に領地を持たない中央貴族がそうだ。


 アールトネン伯爵家のように領地があって裕福な家柄であっても、婚約者のいない令嬢がいれば家の評判を落とす。

 姉たちのように縁談の話もなく無職のまま、実家でのんびりと贅沢に暮らしていれば、世間から見て何か問題のある令嬢とみなされるのだ。


 もっとシビアなのは無能という烙印を押されること。

 これまで伯爵家の利となる行動をしていないのだから、既に無能の烙印を押されている可能性は高いと思う。



「お姉様たちに残された時間は二年かしら? その間に自立するか……祖母様に結婚相手を決めて貰うしか選択肢は残っていないと思いますよ?」


「姉に対して酷い言いぐさじゃない」


「自分が結婚できたからって調子に乗るんじゃないわよ。そのうち、わたくしの魅力に気づいてマルヴァレフト公爵様に離縁されるわ」



 この切り返しも何度目になるのかーーー。

 双子の姉たちと会話をすると、私の精神がじわじわと削られていく。



「本当に貴方たちには呆れてしまうわね」



 背後から祖母の声が聞こえてきた。

 ユリアが私を心配して祖母を連れて来てくれたらしい。



「祖母様、ごきげんよう」


「リューディアも健やかそうね」



 私と祖母が笑みを浮かべながら挨拶を交わしていると、姉二人は無視されたと思ったのか憤怒の形相で睨みつける。

 双子の妹カトリーナの方が傍まで近づき、私の頬を扇で強く叩き始めた。



「妹の分際で生意気なのよ! ケラネン伯爵令息様の婚約だって、本来ならわたくし達のどちらかが申し込まれたはずなのよ。それにクレーモラ侯爵令息様の時だってそう! マルヴァレフト公爵様との結婚も間違いなのよ!」


「おやめなさい! 貴方たちに結婚の打診が来ないのは、そういう所があるからです」



 ぴしゃりと告げた祖母の言葉に、カトリーナの肩が震える。



「貴方たちには少し厳しい教育が必要のようね。半年後までに最低限の作法と教養を身に着けてもらいます。あの嫁は全く役に立たないわ。こんな無能で不出来な娘に育てるなんて……嘆かわしいわね」


「いくら祖母様でも、お母様を侮辱するなんて許せないわ!」


「あの嫁が何をしたと言うの? 伯爵夫人の務めも果たさず、王都で無能な娘を育てただけじゃない」



 祖母様の母に対する評価は低い。

 そういえば母の名前を呼んでいる姿を見た覚えがなかった。


 母は望まれて父と結婚したと思っていたが違うのだろうか。

 考えてみれば父も母に対して素気ない。兄を筆頭に子供を四人も作っているのにーー研究所にある仮眠室に籠ってばかりで、母がいた時は滅多に本邸へ足を入れてなかったと思い出す。



「王都の邸は処分する事にします。あの邸がある限り、無能な人間が集まるなら不要だわ」



 祖母の言葉にぎょっとする。

 王都の邸がなくなってしまえば、甥っ子が学院へ入学する時に不便になってしまう。王都に邸がない子女たちは学院の寮に入るけれど、その部屋数は少なかったはずだ。



「王都の邸がなくなってしまったら、お母様はどうなるの? この領地に閉じ込める気なの?」


「叔母様やマリアンネも行き場がなくなるわ」



 二人が同時に喚き始める。

 これが私の姉だと思うと頭が痛い。



「この伯爵家の決定権は、わたくしにあります。あの嫁に決定権などありません」


「ずっと伯爵家の為に社交を頑張ってきたじゃない」


「あれのどこが社交なのです? 自領の特産品すら紹介もせず、下位貴族のご婦人とばかり無駄話をしているのは、貴族夫人の社交と言わないわ。貴方たちにも同じ事が言えるわね。付き合いのある令嬢は子爵家か男爵家の娘ばかり。伯爵令嬢として自覚があるなら、同じ伯爵家の娘や公爵家のご令嬢と縁を結んでいるはずよ」



 姉たちの取り巻きは子爵令嬢を筆頭に、男爵令嬢に準男爵令嬢、そして騎士爵の令嬢ばかり。

 下位貴族の中にも裕福な家も存在するが、姉たちに群がる令嬢は生活苦な没落寸前の家なのだ。

 これでは姉たちに旨味はない。


 母も姉たちと同じだったと思ってなかった。

 私が幼い頃の母はとても思慮深く、たくさんの人に囲まれていたはずだ。その中には高位貴族の夫人もいて、仲が良さそうに見えていたのだがーーー。



「そろそろロヴィーサとマリアンネにもお灸をすえなければ。結婚した身でありながら、いつまでも実家の財産を食いつぶすなんて醜聞だわ」



 王都に叔母の婚家があるのに、なぜか伯爵邸に居座り続けている。

 叔母も特に秀でた才がないので、領地なしの中央貴族と結婚したのは良い判断だ。


 領地なしの家へ嫁いだのなら、せめて実家の領地が潤うように特産品を紹介するとか、もしくは自分で事業を立ち上げるとか選択肢があったはずなのに。

 嫁ぎ先や実家の収入を増やさず支出ばかり増える存在は、どの家も不要な存在だ。



「貴方たちは明日から半年以内までに、礼儀と教養を叩き込みますからね。それで見込みがなければ、修道院か隠居している相手と結婚して貰います」


「そんな!」


「祖母様、酷い!」



 祖母は邸内を警護している衛兵に姉二人を部屋に閉じ込めるように言い渡す。

 それに頷いた彼らは、姉二人を引きずって連れ去った。



「祖母様、王都の邸の事は本気ですか?」


「ああ、処分するって言った事ね」


「はい」


「そうね……ひ孫には不便をかけてしまうけれど、あの邸がある限り無能な人間が集まってしまうのは事実よ」



 祖母が深いため息を零す。



「わたくしが買い取る事は可能でしょうか?」


「リューディアが?」


「そうです。嬉しい事に個人資産は増え続けるばかりで、王都の邸を購入する資金もございます」


「ふふふ、頼もしいわ」


「これからも個人資産は増える予定なので、わたくしが王都の邸を買い取れば、叔母様たちも立ち退くしかありませんよね」



 私が購入する事になれば、邸の名義はマルヴァレフト公爵家となる。

 子爵夫人である叔母は、たとえ姪の婚家先だとしても迂闊に近寄る事は出来ない。



「なるほど。それは良い考えね」



 祖母は納得したように頷く。

 私の考えを読み取ってくれたのだろう。世間では伯爵家が手放した邸を公爵家が買い取った時点で、その邸は公爵家のものと判断する。


 表向きは公爵家のものになったが、裏では伯爵家のままにしておきたい事だ。

 その意図をくみ取ってくれる祖母も頭の回転が速い。



「それではリューディア、王都の邸の値段について商談しましょう」



 祖母が不敵な笑みを浮かべる。

 これは金額を吹っ掛けられそうな感じだ。



「祖母様、お手柔らかに……」


「ふふふ」



 祖母と二人揃って執務室へ向かう。

 これから王都の邸の商談だ。





 祖母との商談から十日ーーー王都にある伯爵邸は、表向きはマルヴァレフト公爵家のものになったが、裏では邸の名義は甥っ子の名前に書き換えている。


 孫である私に高額な金額を吹っ掛けてきた祖母は、本当に手ごわい商談相手だった。


 王都の伯爵邸に勤めている使用人たち、それと家具類も含めた金額なので妥当かもしれないが。

 祖母は懐が潤ってご機嫌である。


 おかげで個人資産の三分の一が溶けてしまったが、ようやく商品の量産が可能になったので失った分は補えるはず。

 それと父の研究成果も出たので、こちらも収益の一部が私に入るのだ。


 こういった所は祖母に似ているかもしれない。


 王都の邸にいた母は領地へ戻ってくる事になり、居座っていた叔母とマリアンネも子爵邸へ戻ったようだ。

 祖母は叔母たちに帳簿を見せて、これまで伯爵家が支払った分を請求したのである。


 私も確認したが、叔母たちが使い込んだ金額がえぐかった。

 それを祖母は容赦なく子爵家へ請求し、叔母の夫である子爵様と嫡男のマティアスが支払った後、叔母は子爵様に離縁されて修道院へ。


 マリアンネは十六歳という年齢を考慮し、四年間と猶予が与えられたが、その間に自立するかどこかへ嫁ぐか言い渡されたようだ。マリアンネは姉二人以上に婚活に必死らしい。


 一応、夫であるクリスティアン様に、これらの経緯と共に報告の手紙を送っている。

 この手紙のやり取りも、いずれ少なくなるだろう。


 マルヴァレフト公爵領には、上質な魔鉱石が採掘できるヴァーラ鉱山があるのだ。領の主都にある鉱石専門の商会へ出向いた時、加工しやすいサイズの物を三十個を購入。

 それらを耳飾りと腕輪、室内用の小物へと加工してから付与魔法をかける。


 アクセサリーに加工した物は前世でいうモバイル版で、室内用の小物は固定電話に当たるかも。

 付与をかける時は、特定の相手からの受信と応答に通話あたり。


 魔道具として量産しても良いが、悪用される事を考慮して実家の伯爵家と公爵家のみに限定した。

 空間収納も同様である。


 マジックバッグや拡張バッグを販売したら、悪意ある人間に危険物を大量に持ち込まれたら対応できない。他人には鞄の中身が確認できない為、それが不審者に見えたとしても未然に防ぐのは不可能となる。


 空間魔法は便利だけど、その用途は使い手によって危険な魔法と言えるだろう。


 だから私は平和的なモノづくりがしたい。

 石鹸から始まり、シャンプーにトリートメントが軌道に乗ったら、次はスキンケアに決めている。


 天然の化粧水と乳液が欲しかったのだ。

 すべすべの肌は触ると気持ちが良い。


 これらは伯爵領に権利を持たせているので、公爵領でも別の事業を展開する予定だ。

 軍隊みたいな騎士団を抱えているから、討伐部隊用に携帯食とか野営用のテントもあると便利だろう。そして容量を制限した拡張バッグも添えたい。


 討伐した魔獣の肉や素材を運ぶのに便利だと思う。

 時間経過や魔獣五頭分といった劣化版が妥当かもしれない。


 公爵領での事業はクリスティアン様に相談してから動くつもりだ。



 



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