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悪妻の定義とは?  作者: 尾木 愛結
本編
23/26

< 22 >

 頭の中でふんわりと考えていた事が少しずつ形となっていく。


 私は他にも仕事を抱えているので、これ以上の仕事量となるとキャパオーバーになってしまう。まだ幼いスティファンに寂しい思いをさせたくないし、クリスティアン様は二人目の子を期待している。


 仕事量を減らす所か増えていくのは気のせいだろうか。

 文明が発達していた前世の記憶がある分、この世界の文明に物足りなさを感じているのがいけない。優雅な公爵夫人としての立場より、自分が率先して行う仕事をするのが楽しいのだ。


 理想は公爵夫人の執務と社交だけをこなしつつ、子育てに専念する専業主婦だろうか。憧れだった三食昼寝付きの環境でいるのに、わざわざ仕事を増やして忙しくしているのは勿体ない気がする。


 それにーーまだ十八歳の体なので子を産むには若いうちの方が良い。


 この数日はクリスティアン様に求められたので、もしかしたら妊娠している可能性がある。睦言に溺れたわけではないが、誰かに求められるのがこんなに心が満たされるとは思っていなかった。


 それも溜息が出るほど美貌の相手である。

 彼に至近距離で求められたらノーと言えない。


 昨夜の情事を思い出して顔が火照ってしまう。そこへユリアが入れ直したお茶を運んできた。



「奥様、お顔が赤いようですね。熱を測りましょうか?」


「いえ……これは違うわ」


「でも真っ赤ですよ?」


「ちょっと恥ずかしい事を思い出しただけだから、じきに元に戻るわ」


「左様ですか」



 ユリアが入れてくれたお茶を飲みながらホッと息をつく。



「今回の面談は無事に終了したわ。予定通り彼らに任せる事にしたの。ラウティオラ公爵令息は正式にアーレンス伯爵を継いだと聞いたわ。ご本人は年齢的に令息と呼ばれるのが恥ずかしかったみたい」


「ラウティオラ公爵令息は三十歳でしたか?」


「ええ、書類にも年齢が記載されていたわね。実際、クリスティアン様の護衛騎士であるラウティオラ公爵令息と間違えそうだから、彼がアーレンス伯爵を継いだおかげで助かったかも。ヴェホラ子爵令息はヴェホラ店長で良いかしら? ルオッカ伯爵令息は別の名称が思いつかないわ」


「彼は錬金術が得意でしたよね? 魔法薬の開発をされる予定なら、ルオッカ局長で良いのでは?」


「ユリアは天才ね!」


「お褒めに預かり光栄でございます」


「ふふふ、わたくしとユリアしかいないのだから、砕けた口調で構わないわよ」


「それはいけません。誰が見ているか分からないし、口調は癖になってしまうので普段から変えない方が宜しいのです」


「いつからユリアは真面目になったのかしら。わたくしは寂しいわ」


「わたくしは最初から真面目に勤めております」


「そうね、そうだったわ」



 私は笑みを零す。

 彼女はそう言いながらも、二人きりの時はソファに腰を降ろし、私とのお茶の時間を楽しんでくれるのだ。執務の休憩時に顔を出す家政婦長ヘルガと侍女頭ミカエラも交え、女性四人で女子会なるものが行われる。


 ユリアの入れてくれたお茶を飲みながら、二人で焼き菓子を口に放り込む。この焼き菓子は生地に細かく砕かれたナッツ類が混ぜられていて、口の中に入れるとほろりとした食感が癖になるのだ。

 


「奥様、この焼き菓子は新商品ですか? とても美味しいです」


「副料理長のアルヴォに作ってもらったのよ」



 副料理長のアルヴォは、ユリアの夫である料理長のルーカスの補佐をしているが、彼のメイン担当はデザートである。元から菓子作りが趣味だったらしい。

 この世界でのお菓子は種類が少なく、私がマルヴァレフト公爵家に嫁いでくる前は、アルヴォなりに材料を変えてアレンジを繰り返していたようだ。


 菓子の種類が少ないが故に、アルヴォは試行錯誤するほど菓子に対する探求心が強い。

 そんな彼にレシピを与えれば水を得た魚のように、こちらの要求に応じた物を作ってくれる。



「まるで伯爵邸にいた頃のように、美味しい食事が出来て嬉しいです。奥様がいなければ侘しい食事のままだったかもしれません」


「わたくしも口にするなら美味しい物が食べたいのよ。あの野性味の溢れた食事は二度と口にしたくないわ」



 最低限の調味料で味付けされた肉や魚料理。極めつけは水で薄めたような味のしないスープに絶望し、私が包丁を持てる年齢になるまで気が遠く感じたものだ。


 まだ子供舌だったのが幸いしたのだと思う。

 大人と違って子供の舌は苦みとえぐみを強く感じるので、味のしない料理でも口に出来た。



「この焼き菓子も販売する予定ですか?」


「ええ。日持ちするから持ち帰り専用の焼き菓子として売り出す予定よ。重さを量って同じ量を袋に密封して店頭に置くの。手に取りやすいようにラッピングを可愛くしたいわね」


「最初は日持ちのする菓子の方が無難ですね。当日に売れ残っても翌日に回せますから」


「店頭に一週間ほど置いた売れ残りは試食として回したり、孤児院へ寄付する予定でいるわ。売れ残りでも欲しいと希望する従業員へ配布するのも良いわね」



 賞味期限が切れたと破棄するやり方はしたくない。

 材料となっている小麦農家とナッツを栽培している農家は、他の材料と比べても特に手間がかかっている。そして菓子職人の努力まで無駄にしたくない。


 ゴミは最小限に!

 野菜の皮などはダシが取れるし、その出がらしを乾燥させて土に混ぜれば肥料となる。茶葉も同様に出がらしを乾燥させて砕けば菓子の材料となるのだ。

 珈琲の粉は土に撒けば、ある種の雑草が生えにくくなる上に害虫が寄り付かない土となる。


 ユリアとのお茶を楽しんだ後、本日の面談の記録を残せば私の執務は終了となった。












 新緑の匂いを感じる初夏の気候が心地よい。


 今日はルオッカ伯爵家の嫡男とリーサ・ホランティ男爵令嬢の結婚式ーーマルヴァレフト公爵領の中心地である領都の教会で式を挙げたのち、公爵領が誇る商業施設内のレストランを貸し切って二人の披露宴が行われる予定。


 その後、ルオッカ伯爵領でも領民へのお披露目を兼ねた催しを行うとのこと。


 この場所が披露宴会場となったのは、ルオッカ伯爵家の次男カレヴァ・ルオッカ伯爵令息が公爵当主の侍従を務め、四男のダンツィ・ルオッカ伯爵令息が施設内の店舗で店長を務めている縁と、花嫁が公爵夫人の侍女見習いとして勤めていた理由が大きいだろう。


 ルオッカ伯爵家としても息子二人がマルヴァレフト公爵家に引き立てて貰っているので、嫡男の祝い事を公爵領にて行うのは自然の流れなのかもしれない。本来は王都にある神殿で結婚式を行う貴族は多いが、神殿での結婚式は莫大な資金が必要となるので、貴族の中でも裕福な家か見栄を張りたい者が利用しているといった認識だ。


 私も神殿で結婚式を挙げた一人だが、招待客にとって王都の方が都合が良かっただけで、本当は伯爵領と公爵領でひっそりと行いたかったのである。


 クリスティアン様の友人が高位貴族の中でも、更に上位に位置する存在ばかりなのが原因だろう。招待客の中に王太子夫妻がいるのだから、彼らの安全性を考えるのなら王都の方が移動するのに都合が良い。

 王太子夫妻だけじゃなく、宰相一家を始めとする国内の高位貴族が勢ぞろいするという、まるで王族の結婚式と間違えそうなレベルの規模だった。


 結婚式は当事者でなければ素敵な催しである。


 私は朝から結婚式へ出席するべく準備に追われていた。


 祖母と母に相談をしながらデザインを考え、そしてクリスティアン様とスティファンの衣装と揃う形にする。

 色は青銀色の無地の生地を紫紺色の刺繍糸で彩り、その上にオーガンジー並みの薄手のレース生地を重ねたもの。形として宮廷式シュミーズドレスといったものだろうか。


 形式的な宮廷服ではなく、地球での中世時代だと近代的に近いタイプのものだ。前世で憧れのブランド「桃色の家」や「素晴らしい世界」のような重ね着ファッション。


 ふんわりと広がるスカートは歩く時のシルエットが綺麗に映る。

 無地の生地を最大限に活かし、同じ色でも濃淡の違う刺繍糸でドレスを豪華に彩り、レース生地で覆う事によって派手になり過ぎず清楚な印象になるのだ。


 装飾は最低限に控え、その分ピンタックやレースの縁取りに重点を置いたデザイン。


 クリスティアン様は軍服をイメージした衣装で、息子のスティファンとお揃いである。まだ一歳半の息子にも軍服を着せたかったのだが、本当に素晴らしい。

 やはり軍服は映えると思う。


 無地の生地に胸ポケット部分に刺繍が施され、主な装飾は飾り紐を使用。肩と前身ごろ部分に飾り紐をつける事により、クリスティアン様の怜悧な美貌が際立つ。


 それだけじゃなく、花嫁と花婿の衣裳もアールトネン伯爵領で仕上げたものだ。

 二人には広告塔になって貰い、結婚式の衣装はアールトネン伯爵領産の素材と仕立てを宣伝してもらう。その流れで商業施設の中にある商品の売り上げと繋がるはず。


 天候にも恵まれ、結婚式の参列者は二人の門出を祝う。


 新郎のルオッカ伯爵家の親族一同に、花嫁の生家であるホランティ男爵家の親族。

 そして二人の友人たち。



「家族や仲間に恵まれているのは素晴らしい事ね」


「そうだな。俺も家族と友人には恵まれた」



 クリスティアン様の家族ーー母親の存在を耳にした事はないけれど、おそらくクリスティアン様が幼い頃に儚くなっているのだろう。

 彼の父は奥様を亡くされた後も再婚せず、男手一つで二人の息子を育てた。

 どんな方だったのか、クリスティアン様の父と兄の二人に会ってみたかったと思う。



「リューディアには言っていなかったが……俺の母は生きているんだ」


「ーーえ?」



 これまで一度も話題に上ったことがないので、てっきり亡くなっていると思い込んでいた。

 


「……生きていると言って良いのか分からない状態だが。もう長い間ずっと不治の病にかかって寝たきりでいる」


「不治の病って……あの万能薬は効かなかったのですか?」


「診療所の主治医に無駄だと言われて試していない」


「なぜ主治医が薬を拒否するのでしょう? 患者が助かる見込みがあるのなら、新薬を試すのが医師ではないの?」


「そうなのだが……その主治医は父の古い友人でもあって、俺も強く言えない所がある」


「義理父様の友人なら、なおさら新薬を試して病状を良くするものではないの? わたくしのお母様も不治の病でーー!? その症状はどういったものかしら? わたくしのお母様と同じ状態なら、パヌラ王国産の薬草が原因かもしれないわ」


「ーー!!」



 私は自分の母親の症状を直接見ていたわけではないが、父とユリアの話を聞いて大体の事は知らされている。意識がはっきりしている時と、昏睡状態を繰り返し徐々に体が衰弱していく。


 万能薬を処方する時に鑑定した結果、母の体を蝕んでいた薬草はパヌラ王国でしか手に入らない品種だった。私の祖母はパヌラ王国の伯爵家の出自である。

 その祖母も知識として知っているもので、やはり薬草というより毒草の種類として存在した品種だった。


 薬草の名称はコックリ草と名付けられ、その草の根を乾燥させて煎じたものを口にすれば少量でも致死となり、葉や茎を乾燥させて抽出したものは昏睡状態に陥ると、母の容体が安定した時に祖母から教えられたのである。


 祖母の話ではパヌラ王国の宮廷にある薬草園でしか栽培しておらず、宮廷薬剤研究所以外は門外不出といった扱い。そんな危険な毒草がヴィヘルヴァ王国のマルヴァレフト公爵領と、アールトネン伯爵領に流れてきたのか。

 宮廷にある薬草園でしか栽培していないのなら、その管理はとても厳しいはずだ。

 そう簡単に手に入れる事は出来ない。


 祖母にとっては祖国の不始末で、息子の嫁が危険な状態だったのだ。生家の親族に書簡を送って事情を聞いてみたらしいが、門外不出の薬草が他国で出回っていたのが原因不明とのこと。更に深入りして宮廷を探ろうとすると命に係わるので、隠れて内情を調べるのも難しいようだった。


 マルヴァレフト公爵家の諜報部隊でも宮廷の中まで踏み込めず、コイヴレフト侯爵の生家であるバルテルス侯爵家を探っている所である。今の所は良い知らせを聞かされていないが、諜報部隊たちも頑張って調べているので待つしかない。

 

 それにーー義理母の容体が気になる。

 長年という事は充分な量の食事も取れず、ずっと寝たきりで体が痩せ細っている事だろう。



「このままでは本当に儚くなってしまうわ」


「しかしーー」



 クリスティアン様は二の句が告げないでいる。



「義理父様も義理兄様もパヌラ王国産の薬草が原因で亡くなっているのよ? 更に義理母様まで儚くなっても良いと言うの? 衰弱しているとはいえ、まだ生きておられるのだから」



 クリスティアン様の義理父様の友人という立場だが、その主治医は患者を助ける気はないのだろうか。万能薬が出来たというのに、それを試そうとしないなんて医者の風上にもおけない。


 それとも助かると不味いのだろうか?



「クリスティアン様、今夜にでも行きましょう。もう既に一刻を争うかもしれません」


「リューディア……」


「たまには弱気なクリスティアン様も良いですが、わたくしは普段のクリスティアン様の方が好ましいです。他人には隙を見せず、家族の前では朗らかな……そんなクリスティアン様が愛おしいの」


「そうだな。こんなのは俺らしくないか」


「ええ、いつものクリスティアン様の方が素敵ですわよ」



 そう告げてから彼の頬に唇を寄せる。

 人目があるので頬のキスだけに留めておく。



「マルヴァレフト公爵夫人」


「ホランティ男爵令嬢ーーいえ、もうルオッカ伯爵夫人でしたわね。ご結婚おめでとうございます」



 花嫁衣裳からディドレスに着替えたリーサが挨拶に来てくれた。ディドレスもアールトネン伯爵領産の生地をふんだんに使ったもの。彼女の可愛らしい雰囲気を最大限に活かしたデザイン。

 色はルオッカ伯爵家の色である薄い水色を選んだが、彼女の淡い金髪に良く似合う。装飾は彼女の髪の色である金を土台に、新郎の瞳の色に近い石をはめ込んでいる。


 リーサは二つ上の年齢ではあるが、見た目が儚げな美少女なので甘い雰囲気のドレスに仕上げた。

 期間限定の行儀見習いのメイドではあったが、今後は立派な伯爵夫人として茶会や夜会で出会う機会が増える。



「こんな素晴らしい式を計画して下さり、本当に感謝しております。奥様のおかげで義理母とも良好な関係ですわ」


「わたくしの功績ではなく、ルオッカ伯爵夫人の努力と人柄が大きいのよ。もっと胸を張っても良いわ」


「ルオッカ伯爵夫人、私からも祝辞の言葉を言わせて欲しい。ご結婚おめでとう」


「マルヴァレフト公爵様! 有難うございます。勿体ないお言葉……痛み入ります」


「君が去ってしまって妻が寂しそうにしていたが、これからも妻とは良き仲でいて貰いたい」


「勿論でございます。奥様……マルヴァレフト公爵夫人は、わたくしの憧れでもありますもの」


「嬉しい事を言ってくれるのね」


「リーサ」


「オリヴァー様」


「ルオッカ伯爵、ご結婚おめでとうございます」



 リーサの夫となったオリヴァー・ルオッカ伯爵が駆け寄ってきた。

 新妻の姿を探しに来たのだろう。



「マルヴァレフト公爵、公爵夫人。リーサの為に素晴らしい式を有難うございます」


「彼女はわたくしにとって大切な存在よ。これからもお付き合いを許して下さるかしら?」


「勿論でございます。これからもリーサの事を宜しくお願い致します」



 四人で少し会話を交わした後、本日の主役である二人は挨拶を済ませていない相手の所へ向かって行った。

 レストランの中はビュッフェスタイルで食事を提供している。元はサロンの部屋だったので、そこから中庭へ出られるので野外用の席で食事を楽しむ者もいた。


 本日は商業施設内は貸し切りではあるが、店舗は通常営業しているので買い物も自由に行える。結婚式に参列した客が自由に買い物が出来るので、意外にも雑貨が繁盛している事に驚く。


 ここでしか手に入らない炭酸水とグリーンティーに、アールトネン伯爵領産の洗髪剤と石鹸まで手に入るのだから、このチャンスを逃さないといった感じだろうか。

 ドレスの注文をしている女性もいるので、祖母たちは喜んで受注を受けるだろう。


 私も老後の資産が増えて顔が緩む。



「まぁま」



 ずっとおとなしく眠っていたスティファンがぐずり始めた。



「そろそろ俺たちはお暇しようか」


「そうね」



 スティファンが泣き出す前に商業施設を後にする。

 私とクリスティアン様は転移陣を利用しなくても、空間魔法を使って一瞬で本邸へ戻った。


 主な上級使用人たちは結婚式に参加しているので、本邸に残っているのは下級使用人と呼ばれる者のみである。

 私はぐずり始めて今にも泣きそうなスティファンをあやしながら、子供部屋へと急ぐ。折角の軍服姿であるがスティファンを普段着に着替えさせる。


 楽な恰好にしたらスティファンの機嫌が良くなったけれど、いつもならお昼寝の時間なので乳母に託す。

 自室に戻るとクリスティアン様も着替えを済ませたようで、楽な服装に着替えていた。



「残念だわ」



 つい言葉に出てしまう。

 クリスティアン様の軍服姿は眼福なのである。


 折角なので私も着替える事にした。

 家政婦長と侍女頭にメイド頭は不在な上に、ユリアも料理長と共に結婚式へ参加している。執事頭のアールノは残っているが、妻である家政婦長のヘルガと息子のトピアスは不在。


 ヘルガにとってリーサは行儀見習いの教育をしていた教え子であり、トピアスにとっては邸内で働く同僚の家族の結婚式だ。元々ルオッカ伯爵家とは三男を通じて親しい間柄らしい。

 

 トピアスはルオッカ伯爵家の三男と年齢が同じで、学院時代の同級生だったようだ。そこから伯爵家との交流が出来て、家族とも親しく付き合っているらしい。

 

 マルヴァレフト公爵家に仕えている貴族籍の使用人たちは、同僚思いで仲が良いのが救いである。

 改めてクリスティアン様という良縁に恵まれた事、そしてマルヴァレフト公爵邸での何不自由のない生活に、幸せを嚙み締めずにはいられない。





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