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110-心なき仲間たち

またもや半刻後。

俺とペルソナは、アンドロイド外部装備専門店にいた。


「リリー様ー! どうですか!?」

「かっこいいと思うよ」


ペルソナは、自由に組み替えられる外部装備(アウターメイル)のフィッティングを試していた。

現在見ているのは陸戦型の組み合わせ。

姿勢制御にアポジモーターを複数装備していて、映像では荒れ地を跳びながら移動する姿があった。


「とりあえずそのフレームは買いで」

「いいんですか!?」

「甲板で戦うなら必須でしょ」


陸戦型のランドメイル、機動戦(宇宙空間)で使用するフロートメイル。

その二つを購入することを俺は決めていた。

これらの武装は、アンドロイドをコアブロックに組み込むことで起動することができる。

元々は歩兵用の装備だったらしい。

そこそこの値段を覚悟していたが、一基20万MSC程度だ。


「よっ....と、リリー様、次はどちらへ?」

「隣だよ、隣」


アンドロイド専用装備店は、ハブ・コムとブライダス・コーポレーションの共同出資らしい。

つまり、ブライダス・コーポレーションの店舗が隣にある。

ハブ・コムがアンドロイド関連なら、ブライダスはドローンや戦闘ボットの専門である。

二つの店舗を繋げる自動ドアを潜ると、科学博物館のような光景が目に飛び込んできた。


「あれは......」

「GGR-Z231、スコーピオンですね」

「スコーピオン?」


確かにサソリのような形状だが.....

両腕? に砲口が見えている。

尻尾は別の方を向いていて、そちらにも砲口がついていた。


「かっこいいなぁ......」

「艦内のような狭い経路の戦闘用ですね、両腕の砲口脇にシールドジェネレーター内臓の対シールドプレートがあり、撃たない場合はそこを前面に構えて攻撃を防ぐようです」

「面白いね、一基どれくらい?」

「17万MSCです」

「大量に発注したいな....」


十機くらいいれば、白兵戦に突入しても何とかなりそうな気がするな。

とりあえず、他も見るか。

俺は、無人の店内を見る。

いくつかホログラムの展示が出ており、そしてその全てが面白かった。


「これは何だろう?」

「AAD-CRF-022......通称「ルーク」です。移動しながら防護フィールドを展開する、緊急陣地展開用の機兵ですね」

「これもいいね、買っちゃおう。いくら?」

「最新型の為、データがありませんが.....120万MSC程度です」


これも検討だな。

そろそろ財布が軽くなってきたからこれは一基だけにしておこう。


「こっちは? 随分物々しいけど」

「こちらは......DDR-15170-992、センチネルですね。一対多を想定した対人ボットです。ダラト人の膂力に匹敵する出力を誇るとメーカーの説明にはあります」


六本腕と八本脚の戦闘ボットだ。

相応にデカイが、これに抑えつけられれば骨くらい簡単に折れるだろう。

脚が多いおかげで速いが、背面のスラスターと反重力機構で基本は浮いて移動するらしい。

こんなのが飛んで来たら、俺なら逃げ出すな....


「おね....」

「一基42万です」

「残念、三基までか」


そろそろ予算を越える。

基本的な運用はスコーピオンを大量に配備、制圧はセンチネルに任せる事になるだろう。

ルークは.....俺たちを守るのに使えばいい。

とりあえず支払いをするか。

俺は受付を探し、店内をもう少し探索することにした。


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