### シーン2: 「銀河連合の警告」
東京の空は依然として赤黒い煙で覆われ、街全体が戦場と化していた。異星人連合のドローンがビルを蹂躙し、炎が街路を飲み込んでいく。市民たちは命からがら逃げ惑い、防衛部隊も次々と壊滅していく状況に、もはや抵抗すら無意味と思えるほどだった。
**和成(息を切らしながら)**
「これじゃ、どれだけ戦ってもキリがない...!」
彼はビルの瓦礫に身を隠しながら、次の行動を必死に考えていた。仲間たちも同様だった。
**夏美(肩で息をしながら)**
「防衛ラインはもうほとんど崩壊してる。このままだと東京全体が...」
**やーちゃん(苛立ちながら)**
「クソッ!こんなの、どうやって勝てってんだよ!」
その時、彼らの周囲に微かな機械音が響いた。ビルの影から現れたのは、艶やかな金髪を持つ異国の少女だった。彼女の目は冷静さと覚悟を湛えており、動きにも一切の無駄がない。
**マリア(毅然とした表情で)**
「初めまして。私はマリア・シュタインバルド、銀河連合の議長の娘です。」
彼女の背後には数人の異星人が付き従っていた。いずれも地球人とは異なる外見ながらも、武器を構える様子はなく、明らかに敵意を見せていない。
**和成(警戒しながら剣を構える)**
「銀河連合だと?お前らも異星人の仲間か?」
**マリア(手を上げて制しながら)**
「違います。私は地球を救いたい。異星人連合のやり方には反対している。あなたたちと協力したいのです。」
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### **銀河連合の背景**
彼女の言葉に、和成たちは戸惑いの表情を浮かべた。マリアはそのまま静かに話を続ける。
**マリア(真剣な表情で)**
「銀河連合はかつて地球を守るべき存在でした。しかし、裁定者が消滅してからはバランスが崩れ、異星人連合が地球を資源として利用することを黙認する選択をしてしまったのです。」
**夏美(疑念を込めて)**
「でも、なぜ今さら協力を?」
**マリア(視線を落としながら)**
「私はずっと地球が見捨てられたことに反対していました。それに、異星人連合が進めている計画は、地球だけでなく銀河全体の生態系を破壊しかねないのです。」
彼女の言葉には、怒りと悲しみが滲んでいた。彼女の背後にいた異星人の一人が一歩前に出て補足する。
**異星人メンバーA(穏やかな口調で)**
「我々はマリア様の意志に従い、地球の存続を助けるために動いています。ですが、銀河連合全体を説得するのは容易ではありません。」
**やーちゃん(半笑いで)**
「おいおい、信じていいのかよ?こんな異星人に。」
**マリア(鋭い視線で)**
「信じる信じないはあなたたち次第です。しかし、このままでは地球は滅びます。それを止めるための手段を私は持っています。」
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### **コードウィーバーの存在**
マリアは懐から小型の装置を取り出し、それを起動した。青白い光が空中に映し出され、そこには複雑な幾何学模様が浮かび上がった。
**マリア(力を込めて)**
「これが『コードウィーバー』と呼ばれる技術です。かつて裁定者が用いていたもので、魂と機械を融合させ、圧倒的な力を発揮することができます。」
**和成(目を見開いて)**
「魂と機械の融合だと...?」
**マリア(頷いて)**
「そうです。地球にはその基盤となる技術がまだ残されています。それを復元し、あなたたちに託すことが、私の使命です。」
**夏美(驚きながら)**
「それが本当なら、少しは希望が見えてくるかもしれない。」
**やーちゃん(半信半疑で)**
「でも、それで本当に奴らに勝てるのかよ?」
**マリア(静かに微笑んで)**
「勝てる可能性を作るのは、あなたたち次第です。」
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### **次の展開**
マリアと異星人の一行が、アルカディアのメンバーと協力を始める中で、地球の歴史に隠された「コードウィーバー」の手がかりを探す冒険が幕を開ける。