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第30話 物欲センサーを越える何か

 念の為に聖なる祭壇のお掃除をして休憩中に出したゴミとかをミミーが回収する。箒とかちり取りとかも欲しくなってきたな。


 おっといかんいかん、物欲センサーはガチャの天敵だ。何でもかんでも欲しいとか思ったらモンスターコインが幾らあっても足りん。


 今必要なのは何よりも生活物資の補強、レベルアップにより身の安全の確保も出来てきたこの頃、後は大量の食料とか飲料水を確保して当面の余裕をゲットしたい。


 最初はほぼやぶれかぶれで始めた迷宮探索、しかし成長を重ね本格的に脱出の可能性が見えてきた俺達だ。なら乗るしかないだろうこのビッグウェーブに!


 余談だが俺はサーフィンとかやらない、あんなのはモテるヤツか何とかモテたいと必死なヤツがやるもんだろう。波にさらわれてしまえ。


 俺が一人で暗黒面ダークサイドに堕ちている間にミミーは聖なる祭壇の台座にモンスターコインをもりもり盛っていく。


 改めてハクの力とやらで復活した聖なる祭壇を見る、以前の聖なる祭壇はボロボロで苔とかも生えていたが今は白い石材の美しい色合いが見れた。


 ハクが何をしたのか見る機会はなかったが、本当に今の聖なる祭壇は神聖さが溢れていた。

 ここで寝泊まりして風呂やらご飯やらを戴いていたのが少々罰当たりな気がしてるレベルである。


「準備完了やでケンちゃん!」

「分かった、それじゃあ迷宮ガチャと行くか」

「迷宮ガチャって何なの?」


「「!?」」

「アハハ~ワタシだよ~」

 ビックリした、龍刃刀から声がしていた、ハクだ。


「うん、どうやらケンくんが成長したお陰で話すくらいならこの状態でも出来るみたいなんだ。まっ戦うのはしばらく無理だけどね」


「そうか」

「話だけでも嬉しいで~ハクちゃんにはウチら何度も助けられとるし、ちゃんとしたお礼もしたいって昨日はケンちゃんとも話とったんよ」


 ミミーは口が軽い。困った宝箱だ。


「まっまあ話せるのは良かったと俺も思うよ」

「えへへっそう? なら嬉しいね~」

「それでハク、何か話すことでもあったのか?」


 俺の質問にハクは待ってましたといった感じで答えた。


「ふふ~ん、実はそうなんだ! 今の聖なる祭壇はね、言わば完全体。供物を捧げて得られる物もあのボロい祭壇ては比べ物にならないと思っていいよ!」


 ハクがこれだけ言い切るとは、どうやらハクの力は迷宮ガチャのガチャ率に多大な影響を与える自信があると言う事か?


 俺は別に今までの感じでいい気もするが、もしかしたら高級なお酒とか食材とかが出るようになったりしたのだろうか。

 それなら是非ともゲットしたい。


「そいつは楽しみだな、それじゃあ祈るか!」

「オ~ケ~」

「分かったで~」


 祈る、そして迷宮ガチャが発動した。

 …………ん?

 聖なる祭壇に立て掛けてあったマジックライフルが……震えてる。


「……なんだあれ?」


俺が訝しげな視線をマジックライフルに向けていると、聖なる祭壇にビシビシッ! とヒビがいきなり入った。

「……………え?」

「……………は?」

「……………ん?」


 凄まじい光の柱が祭壇から放たれる。

 それと同時に聖なる祭壇が粉々に砕け散った。


 なっなんだとぉおーーーーーーーーーーッ!?


「コッコイツはまさか……マジか!?」

「これは、ハクちゃんの時と同じやー!」

「せっかくワタシが復活させたのにーーー!」


 まさかのアルティメットレアな何が現れるガチャ演出である、また祭壇が消し飛んだぞ!


 放たれた光は空で巨大な黒い魔法陣へと姿を変える。

 そして物欲センサー超えて何かが現れた。

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