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第29話 完・全・勝・利~~!

「完・全・勝・利~~~!」

 こちらに向き直りブイッと右手を向けてくるハク、俺はあ然とするしかなかった。

 トコトコとゴブリンキング達が消えた跡に向かう、多分モンスターコインを回収するつもりなんだろう。


 何というか、本当に味方で良かったわ。

「無敵過ぎてヤバイなハクは、コイツに勝てるヤツってダンジョンにいるのか?」


「う~~ん正直ウチもハクちゃんのデタラメさには驚きしかないんやで~」

 どうやらミミーもあ然としてる側らしい、まあでしょうねっとしか言えんわな。


「え? 何々、ワタシが美味しい所を持っていったからぶーたれてるの?」

「ぶーたれてないよ。けどタイミング的にはまさに狙ってやってんのかってくらい完璧だったな」


「まあね~ヒーローは遅れてやって来る的な?」

「けどほんに助かったで~ありがとなハクちゃ~ん」

「……そうだな、ハク助かったよ」


 お礼を言うとハクは満面の笑顔となった。

 そして腰のポケットをゴソゴソする。

「はいっモンスターコインは見つけたヤツは回収して来たよ、当然あのゴブリンキングとゴブリンクィーンのヤツもね」


 ハクが渡してきた金のモンスターコインを見る、見るからにコイツは価値が高そうだ。

「ありがとう、これでまた生活物資をゲットしなくちゃな」


「そうやね~確かに結構消費してたし、そろそろ補強が必要やね」

「……それじゃあ、そろそろワタシはまた休むね」


 そう言うとハクはまた太刀の中に戻った、今回も無理をさせてしまったんだろうな。

 俺はハクの太刀、龍刃刀を手にして歩き出す。


 ハクが渡してきた他のモンスターコインも大量である。ちょっと重いのでミミーの中に入れて……念の為に【サーチ】で取り残しのモンスターコインがないかは確認しながら聖なる祭壇へと向かった。



 ◇◇◇◇◇◇



「エッ!? アイツらダンジョンのボスじゃねぇの!?」

「そうやで~あのゴブリンクィーン達は恐らく突然変異か何かで生まれたく特殊個体や、元からおるこの迷宮ジャングルの主やない」


「マジか、俺はてっきりアイツらこそこの迷宮ジャングルの王様で。ヤツらを倒したら後はこの迷宮ジャングルを脱出するだけだと思ってたわ……」


「ケンちゃ~ん迷宮はそこまで甘くないんやで~」


 くそ~後はハクが復活させた聖なる祭壇で迷宮ガチャをして生活物資を確保。その後は雑魚モンを狩りながらこの迷宮ジャングルからオサラバ~とか考えてたのに……。


「なっなあ、流石にあのゴブリンキングとかゼネリア以上のヤツがボスとかねぇよな?」

「さあ~~ねぇ~~ふふ~~」


 ミミーめ、楽しんでやがる。

 俺達は聖なる祭壇に到着した、流石に疲れたので迷宮ガチャを回すのは明日って事になりお風呂とか入ってインスタントラーメンでお腹を満たした。


 今回もハクは龍刃刀の中で休んでるので一番頑張ったコイツにはまだ何も食べさせてない。

 いつかはハクも入れて食事とかしたいもんである、お風呂は……まああれだな、うん。


「ん? ケンちゃん、な~んか顔がやらしいで~まさか……ウチのお風呂タイムを想像してるん?」

「全くしてないぞ~」


 お風呂にプカプカと浮く宝箱を想像して何が楽しいんだって話である。

 ミミーとの阿呆なやり取りをしてるとドッと疲れが出てきたのでそのまま寝た。


 そして起きると次の日の朝になっていた。

 流石に昨日の長時間戦闘はアラサーの身体に大きなダメージを残していた。


 要は全身筋肉痛である、本当にしんどい。

 しかしレベルアップにより鍛えられた俺の身体はまさに全アラサーの中でもトップクラスの身体能力を誇る、何とか意思の力で動き出した。


「レッレベルと……ステータスの確認を…」

 戦闘した翌日の日課となったステ確認をする。


【名前:矢守ケンジ】【種族:人間】

【性別:男性】【職業:無職】

【レベル:8→18】

【筋力値:25→55】【魔力値:76→116】

【器用さ:51→92】【知力:29→30】

【俊敏値:35→62】【幸運値:26→77】

【保有スキル:サーチ、アナライズ、魔銃マスタリー】


 えっ何これ。

 めっちゃレベルアップしてた、まだ寝てるミミーを起こす。


「起きろミミー! 大変だぞ、俺達最早この迷宮ジャングルに敵はいないかも知れないぞ!」

「むにゃ~~ウチの魅惑の踊りに酔いしれや~~むにゃむにゃ……」


「…………」

 宝箱が踊るな、不思議過ぎるだろう。

 俺は寝ぼすけ宝箱にチョップを入れる。


「はわっ!? なななんや敵襲か!?」

「違う朝レベルアップしてるか確認したらレベルが十以上上がってたんだよ」


「え~~そんなに~~?」

 ミミーも黒い腕を出して自身のステータスを確認する。するとコイツもかなり驚いたみたいだ。


「こっこれは……」

「ああっ確かにあれだけのゴブリンとゼネリア達を倒したんだからレベルアップはしてると思ったてたけど、予想を上回る成果だ」


 俺のステータスの数字も話す、ミミーのステータスはいまいち分からないが、まあ俺より上なんだろう。


「ほんまか、それだけのステータスがあればもういっぱしの探索者やねケンちゃん!」

「おっおう、そうだな……」


 職業はまだ無職のままだったけど黙っておこう。

 しかし魔力値が遂に3桁に突入した、あと魔銃マスタリーとかってスキルをゲットしていた。


 無職の件は無視して魔銃マスタリーについて聞いてみると、どうやらマジックガンとかマジックライフルの威力や命中精度に補正がつくスキルらしい。


 あれに補正がつく必要があるのかは謎だが、これも度重なるゴブリンとの戦闘が影響した結果得たスキルなんだろうな。


 さてっステータスの確認も済んだので朝飯である、ミミーに頼んでコンビニ弁当と飲料水を出してもらった。

 実食……そして遂に。


「それじゃあ……」

「迷宮ガチャのお時間やね」




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