表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
27/36

第27話 ロイヤル夫婦 対 ハク

 笑顔を浮かべながらこちらに歩いて来るハク、その態度には余裕しかない。

 あのロイヤルゴブリン夫婦を前にしてあの態度を崩さないんだから、やっぱりハクの実力は俺何ぞとは次元が違うんだろうな。


「フンッ何やら妙な気配はするが、その小娘一人で何が出来ると言うんじゃ?」

「だからさ~……そんなの決まってるじゃないってさっき言ったでしょ?」


 ゼネリアはゴブリンキングというの最強の切り札の傍にいるからなのかこちらも余裕の態度、しかしハクからすればそのゴブリンキングがどの程度の脅威と見なしてるのか、俺にはサッパリだ。


 ただハクの態度から察するに……。

「ワタシなら、君たちを倒してケン君とミミーちゃんを助ける事が出来るんだよ」


 あの化け物夫婦は相手になりそうな感じがしないって感じだな。

 ハクの姿ブレる、そしてが消えた。

 ずっと無言で突っ立っているだけだったゴブリンキングが動いた。


 あのデカブツは俺の予想よりもはるかに素早かった。手にする黄金の大剣を宙に向かって振るった。

 するとガギンと言う音がする、金属同士がぶつかったような音だ。


 見るといつの間にかハクがロイヤルゴブリン達の元にいた、そしてあのゴツい手甲で殴りかかっていたのだ。

 ゴブリンキングにはそれが見えていたらしい、俺には全く見えていなかった。


「なっなんじゃとっ!?」

 どうやらゼネリアも全く気づかなかったみたいだ、同類を見つけた気分で内心安堵する。俺以外にも鈍くさいヤツがいたなって思った。


 俺がそんなしょうもない事を考えている間にゴブリンキングとハクの衝突は更にエスカレートしていく。

 ハクが手甲でパンチをするとどう言う訳か不可視の衝撃波的が何かが飛ぶらしくゴブリンキングは大剣でそれらを打ち払っていた。


 お互いの距離は開きながらも数合の打ち合いをしている。

「へえ~見掛け倒しではないんだね!」

 ハクの言葉に無言のゴブリンキング、と言うか喋ったり出来ないのかなアイツ。


 代わりに答えたのはゴブリンクィーンのゼネリアだ。

「王に拳を向けるとは何たる無礼者じゃ、あの聖なる祭壇の力が働いているからといって図に乗るのも大概にするがいい!」


 あっやっぱりロイヤルゴブリン達も一応は弱体化してたのね?

 あんまり気にした感じがゼロだったからロイヤルには聖なる祭壇の謎のモンスター避けパワーみたいなの意味ないのかと思い始めていた。


 弱体化してるならそう言って欲しいよな、こっちとしては強気に出ていいのか迷うからさ。


「ハクちゃ~ん! 聖なる祭壇の力で弱体化してるならゴブリンキングと言えど勝ち目はありまくりやで~コテンパンにしたり~~!」


「そうだそうだ! そんな無言のデカブツも口うるさい肩乗り女王をぶっ飛ばしてモンスターコインに変えてちまってくれーーー!」


 敵が弱ってると分かった俺達は全力で調子に乗った、ヤジと言う後方支援攻撃である。精神面から責め立てるのだ。


 俺達の頭脳プレーに少々短気気味なゼネリアは額に血管を浮かべてながら睨みつけてきた。

「こんの死にぞこない共がーーー! 貴様らまとめて消し飛ばしてくれるわ!」


 ゼネリアが手にした錫杖を高い位置に構える。

 錫杖の回りがパリパリと電気的なのが発生しだした、何あれ…なんか大技の予感がするぞ……。


「ライトニングストーム!」


 ゼネリアの錫杖から幾つもの大きな雷が放たれた。攻撃対象はハクと俺達だ、どうやら魔法のサンダーは敵を狙い撃ちに出来るマジカル仕様らしい。


 いくら魔法でも雷系とか本当に嫌だよな、見て躱すとか防ぐとか出来るのかアレって思う。

 だって雷だぜ、本物の落雷よりかはショボいと言っても普通に雷速とかどう対処しろってんだよ。


 俺達に出来る事とかない。

 しかし俺達に放たれた雷はこちらに届く前に弾け飛んだ。

 理由は簡単だ、ハクが稲妻を殴って散らしたのである。


 雷より速く俺達の前に移動して雷を殴って消し飛ばした。言葉にしても意味分からん。

 気にしても仕方ないってことである。

 ゼネリアあたりはめっちゃあ然としていた。


「………………ハ?」

「もうっこのワタシが相手をしてる時にケン君達を狙うなんてマナー違反だと思うんだよね…」


 雷を殴っても、ハクは特に気にした様子もない。

 流石は何がどうとか説明する手段が一切なくても、とりあえず最強ですねって感じのハクさんである。


「………だから、お仕置きとして。少し強めに殴りろうと思います」

 ハクがまた消えた。

 そしてゴブリンキングを直接殴り飛ばした。


 肩のゼネリアごとゴブリンキングは吹っ飛ばされる、ジャングルの木々を吹き飛ばしながらロイヤルゴブリン達は物凄い勢いで吹っ飛んで行った。


「エゲツねぇな……」

「ハクちゃんの正体を見とるウチらでも呆れてしまう程の強さやね~~」


 ハクはロイヤルゴブリン達を吹っ飛ばした方を見ていた。

「むう~まさかあの一発で終わっちゃったかな? もう少し手加減してあげた方が良かったかな…」


「いやっ倒せるんなら瞬殺の方が良いと思うぞ、時間か経つと見てる俺達の身が危なくなるし」

「それもそうだね、じゃあ……」


 ジャングルの奥から大きな音がした。ついでに何やらヒス持ち女がギャアギャアと叫んでる声が聞こえる。

 どうやらまだ健在のようだなロイヤルゴブリン達め。


「次の攻撃で……終わらせようか!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ