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第25話 ミミーと俺の奮闘

 ゴブリンジェネラルが戦斧を振り上げて俺に向かってくる。流石にコイツはヤバイな。

 一応マジックライフルの銃口を向けて威嚇はしてるが、もう連射とか出来る程魔力が残ってない。


「ゴァアアアーーーーーーッ!」

「………くそっ」


 やられる、そう思ったその時。

「させへんでーーーーーーー!」

「!? ミミー!」

「ゴブッ!?」


 ミミーが俺とゴブリンジェネラルの間に割り込んで来た。

 宝箱の蓋を開けて中にある大きくて重そうなヤツを片っ端からゴブリンジェネラルに投げつけるミミーだ。


 買っていた盾とか迷宮ガチャで出たお風呂とか今まで溜め込んでいたコンビニ弁当やペットボトル飲料のゴミでゴブリンジェネラルを攻撃した。


「ゴブアァアッ!」

 ゴブリンジェネラルは頭が良い、端から見るとミミーのやぶれかぶれな攻撃なんて無視すれば良かった。


 しかしヤツの投げたボムポーションが爆発したりするのを見ていたのか知らないがゴブリンジェネラルはミミーのポイポイアタックを見て『何か危険物が混じっている可能性がある』と判断したのだろう、こちらからバックステップで後ろにジャンプした。


 チャンスだ、俺はマジックライフルではなくマジックガンを抜いてヤツの頭を狙った。

 しかしゴブリンジェネラルは俺の攻撃を寸前で見切り躱す、頬にかすり傷が出来ただけだった。


 だがな、甘いよ。

「ミミーここで決めるぞ!」

「ウチにまかせてやー! マジックミスト!」


 ミミーが少し前に見たスクロールを取り出して広げた。スクロールの中から白い塊がゴブリンジェネラルに向かって飛んでいく。

 ゴブリンジェネラルが戦斧を振るいその塊を一撃で散らす。


「まだやで、ほらほらほらーーーーーー!」

 次はボムポーションだ、あるだけのボムポーションをゴブリンジェネラルに投げつける。

 幾つも起こる爆発、しかしゴブリンジェネラルはその爆発でもダメージを受けてる様子はなかった。


「なんつー硬さだ、本当に倒せるのか?」


「流石はゴブリン種でも最高クラスのモンスターやね、初めて見たけどここまで化け物だとは思わへんかったわ…」


 確かに、この迷宮ジャングルって本当に弱いモンスターが多い迷宮なのだろうか。

 トラ野郎といいこのゴブリンジェネラルといい、どいつもこいつも化け物ばっかじゃんかよ。


「ゴォオアアアッ!」

 ゴブリンジェネラルはこちらの攻撃が脅威ではないと判断したのか遠慮なく俺達に向かって走り出した。


 力押しで来られれば流石に不味い!

「……………ミミー」

「……………ケンちゃん」


 ミミーが俺の方を見て言う。

「ウチらは負けへん、そうやろ?」

「……ああっ」

 俺も笑った。


「勝つぞ、ミミー」

 ようやく向こうも油断したんでな!


 俺はマジックライフルの銃口をゴブリンジェネラルに向ける。

 ヤツはもう俺にフルオート連射が出来る魔力はないことを知っている、もはや銃口を向けた所で無視してきた。


「変に頭が良いのも困りもんだったな」

「………?」

 頭がイイヤツってのはな。一度自分がイケると判断したら中々どうしてその判断が誤りだったって事を認めるのに時間がかかるんだよ。


 確かにもうフルオート連射は出来ない、だがマジックライフルにはもう一つ。ファンタジーな機能があるのさ。


「!?」

 ゴブリンジェネラルの表情が驚愕に変わる。

 何故なら俺の持つマジックライフルが青く光っているからだ。


 マジックライフルのもう一つの能力、それはチャージショットだ。

 魔力を時間をかけて充填チャージする事で単発のみだが魔力の弾丸の威力を跳ね上げる。


 銃弾が実弾じゃなくて魔力なんて訳の分からん物だからこそ可能な攻撃だな。


 ミミーが乱入してからずっと俺はマジックライフルに残った魔力をチャージし続けていた、マジックガンでの攻撃もミミーの攻撃も全てはもうこちらに『お前を倒せる攻撃手段なんて残ってませ~ん』ってアピールである。


 言葉での小芝居なんて出来ない俺達だ、だからこそ言外のアクションでゴブリンジェネラルに勘違いさせる必要があった。


 ヤツの一瞬の油断を引き出す為に。

 ゴブリンジェネラルが再び距離を置こうとする、しかし出来なかった。

 ヤツの足腰にジャングルの木々の根が巻きついていたからだ。


「ゴブブッ!?」


「爆発するポーションの中に……爆発してないポーションがあった事に気づかなかったか? まああんだけ派手にドンパチしてりゃ分かる訳ねぇよな」


「堪忍な~あんさん強いからね、こっちも切り札使わせてもらったんよ~~」


 ミミーが使ったのは周囲の植物を急成長させる上に一定の時間その成長した植物を操る事が出来ると言うマジックポーションだ。

 あのリミーナから買ったアイテムである。


 この迷宮ジャングルみたいな至る所の木々が自生してる所なら何処に投げても即席で自然のトラップを仕掛ける事が出来るんだとミミーが説明してくれていた。


 細かい命令は無理だが、敵を拘束するくらいなら可能なのだそうだ。

「そんで……これもくらいや!」


 ミミーがゴブリンジェネラルにまた別のポーションを投げつけた、確かあれは既に発動している魔法やスキルを一時的に無効化するアンチマジックポーションだったな。


 その証拠にヤツの黄色いオーラが消えていく。


「ゴォオアアアアッ!」

 ゴブリンジェネラルが奮起する、ブチブチと自身に巻きついた太い木の根を引き千切ろうとする。


 あわや脱出されるかと思ったその時、あさっての方向に光の柱が出現した。

「おっあれはハクちゃんが聖なる祭壇を強化したみたいにやね! これで雑魚ゴブリンは消滅するしこのゴブリンジェネラルも超弱体化待ったなしやね!」


 おおっ確かにさっきまでの頑張っていたゴブリンジェネラルだが力が抜けてしまったのか木の根を千切ることすら出来なくなってしまったみたいだ。


「つまり、もうコイツの守りも勝ち目も消えたって訳だな?」

「ふふふ~ん、そう言うことやで~~」


 俺達は不敵か笑みを浮かべていた。

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