表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/36

第22話 マジックライフル

 手持ちのモンスターコインを全て使い切って装備を整えた。

 死んだら使い残した事を後悔するだけだ、ならばと綺麗に全て使い切った。


 ただのゴブリンのモンスターコインはともかく、ゴブリンファイターやゴブリンアーチャーのモンスターコインはそれなりに価値があるらしくリミーナもホクホク顔をしていた。


 ミミーは武器の類ではなくいつでも取り出せてもを守れる大きな円形状の木材と金属を合わせた盾と様々な使い捨てのマジックアイテムとかを買っていた。


 投げると爆発するポーションとか相手を眠らせるポーションとかを買っていた。後はスクロールとかだな。

 本当に妙な物も買っていたミミーである。


「こっちはマジックポーションや、それも植物を急成長させて簡単な命令なら聞いてくれる様になるやで、即席で自然のトラップが作れるや! まっこの迷宮ジャングルみたいな所やないとまず効果的には使えんけど」


「かっ変わったポーションだな…」


「こっちはアンチマジックポーションや、あの森林魔虎みたいに自身を強化してくるヤツにコイツを使えばその魔法やスキルを無効化して一定時間その能力の発動を無効化するねん」


「おおっそいつがあればあのトラ野郎も余裕って事か? 凄いなそれは」


 正直あんな化け物と戦うとか普通にいやなんだが、これからゴブリン軍団との決戦なので用意出来る切り札は多い方がいいもんな。


 俺も少しは考えて装備を買った。

 使えるモンスターコイン全てを使って買ったのはマジックガンの一種だ。


 形状はいわゆるアサルトライフに近い、両手持ちの銃だ。なにぶん俺はその手のコレクターとかじゃないので種類とかは分からないが、多分狙撃銃とか自動小銃の類か? スコープはついていてこれで覗いた相手ならどんだけ離れていても銃弾がホーミングして撃ち抜くとの事。


 リミーナ曰く引き金を引き続ければ連射も可能らしいが魔力もガンガン消費するのでそこは気をつけてとの事だ。

 俺が持つマジックガンよりも威力が高いが、一発一発の弾丸の消費魔力も多いらしい。


 そしてこれもデザインはファンタジー寄りのデザインをしていて、黒色の銃身に銀色の翼の凝ったレリーフが彫られていたりと装飾とかもされているので大分ライフルっぽくは見えない。


 しかしリミーナに問題なくゴブリン達を殲滅出来る性能はあると太鼓判を押されたので購入した。

 コイツでゴブリン達を……腕がなるな。

 まっ撃つだけだけどな俺。


 マジックガンは撃ったときの反動的なのがそこまでないので素人でも問題なく扱えるのが本当に助かる、或いはレベルアップによるステータスの向上が効果を発揮してるのかも知れない。


 そして話し合って決めた作戦はこうだ。

 俺とミミーでゴブリンの包囲網に奇襲を仕掛けて連中の気を引くために暴れ回る。

 そのスキに単独でもゴブリンの包囲網をぶち破れるハクが聖なる祭壇まで移動して聖なる祭壇を復活させる。


 そうすれば殆どのゴブリンは消滅し、生き残ったゴブリン達も一気に弱体化するので後はオレ達三人で連中を逃がさない様に狩ってモンスターコインをゲットしょうぜって作戦である。


 殆どハクの頑張りに全てを懸けた作戦だ、先のトラ野郎を瞬殺したハクの圧倒的な戦力とその謎過ぎる能力を信じる事にした作戦である。


 作戦の中心となったハクはご満悦だ、彼女に『プレッシャーを感じる』などと言う軟弱な発想はない。のんびり休んだので久しぶりに運動でもしましょうかねって感じの軽めな了承で任せてよと言われた。


 本当にコイツに任せていいのかと、一抹の不安を覚えた俺だ。


 ちなみにリミーナは商売終えた時点でさっさと光となってどっかに消えた、本当に商売だけの為に来てるんだよなアイツは。


 まあ助かったのは事実なので余計な事は言わない、またのご贔屓をとの事だったが毎度毎度こんなハードな状況と対面とか勘弁だ。

 次はもっと普通の状況で現れて欲しいもんだ。


 ハクは変わらず肩だし巫女のファッションと黒と金の防具を合体させた格好をしていた。装備はあのハクの太刀のみである。


 しかしハク曰く、太刀を使うとまた直ぐに燃料切れになるので太刀は使わないらしい、あのゴツい手甲で殴られたら死にそうなので拳でゴブリンをぶん殴るつもりなんだろうか。


「よしっ出来る準備はしたんだ、後は結果を出して何としても生き残ろう」


「当然やね、ウチもまだまだ現役の探索者やって所を見てなあかんな~」


「ワタシはパッパと聖なる祭壇を復活させて生き残ったゴブリンの掃除をすればいいんだね? うん、やることがシンプルなのが一番だよ」


 未だにゴブリン相手にも内心ビビってるのは俺だけらしい、これだけ心強い味方がいるんだきっと作戦は成功するだろう。

 いや…絶対に成功させるんだ、俺の働きも今回の作戦の成功に関係してる。根性見せないとな。


 そして俺達はもう戻るつもりのない根城にオサラバしてゴブリン軍団の元に向かった。


 足場も悪いジャングルも何日も歩くと慣れるものだ、先行するのは俺、真ん中にミミー、そして後ろはハクが歩いている。


 俺はともかくハクは回りをチラチラと見ているが、あれは周囲の警戒とかじゃなくて観光気分でジャングルを見て回っているだけな気がする。


「フンフンフ~~ン」


 鼻唄を歌い出した、まあいい歳したおっさんの鼻唄なら不快だと感じる俺もハクの鼻唄ならそんな不快感は感じない、やはりどんな行動も印象が良いヤツとそうじゃないヤツで開きがあるんだろうな。


 そして歩くことしばらく、俺のスキル【サーチ】に反応があった。


「ハク、ゴブリンがいたから俺達が先行するぞ。俺達が囮になってる間に聖なる祭壇に急いでくれ」

「やることは分かってるよ、問題ないって」


「ウチらがゴブリン達をボコボコにしてる間に頼むで」

「そこは俺達がゴブリンにやられる前にでいいんじゃないか?」


「二人がゴブリンに早々やられるとは思わないけど、まっ仕事は速く出来るのなら速くしたほうが良いのは分かるよ。頑張るさ」


 俺は新しいマジックガン、いやマジックライフルか? おニューな銃なので呼び名を変えとくか。

 俺はハクから離れるとゴブリンの反応を追う、そしてそれらしい連中を遠目に発見したのでマジックライフルを構えた。


 さてっコイツの威力はどれくらいかな?

 マジックライフルを構える……そして撃った。


 ドォオンドンドォン!


「う……うっるっさ!」

 なんつーデカイ音響かせんだよ、サイレンサーが必要じゃねぇかこれ!


 だが……。

 撃った方を見る、ジャングルの木々共々ゴブリン数体が粉微塵になっていた。

 これまたとんでもない威力である。


 


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ