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第21話 ゴブリン殲滅作戦

 風呂敷に並べられた謎のアイテムの数々、ミミーのヤツはふむふむとそれらしい雰囲気で品定めをしている。


 しかし単純な武器や防具以外だと使用方法が皆目見当がつかない俺にはさっぱりなのばかりだ、何か護符見たいなファンタジーにあるにはありそうってのから如雨露とか日用雑貨か? みたいなのまであるのでマジで分からん。


「その護符は何なんだ?」

「こちらは『筋力増加の護符』です、使えば護符が燃えて施された魔法が発動して使用者を強化してくれます」


「魔法が!? ならそれを使えば俺でも魔法が使えるって言うのか」

「その通りですね」


 魔法……どうしょう、めっちゃ欲しくなってきた。

「そっちの如雨露は?」

「こちらの如雨露は魔植物を育てる為の専用の如雨露ですね、これで水を与えた植物は魔物化します」


「………それって危険じゃないか?」

「はいっ危険です。ですので基本は魔物の研究をする一部の研究者の方くらいしか買いませんね」


「……………」

「ケンちゃん、その護符も如雨露もゴブリンのモンスターコインを幾ら積んでも買える品物やないから諦めや~」


 『筋力増加の護符』はともかく訳の分からんハズレアイテムまでそんなお高いのかよ……流石は迷宮にまで顔を出してくる商売人だ、イイ性格してるって訳だ。


「迷宮商人としては、やはり価値ある品物を探索者の方々に売りたいと考えておりますので。必然的にお値段もそれなりとなります」


「……なら単刀直入に聞くが、今俺達は聖なる祭壇を囲む様に陣取っているゴブリン達を何とかしたいんだ、それに使えるアイテムとかないのか?」


「聖なる祭壇の近くのゴブリンを? それでしたらこちらのアイテムは如何でしょうか」


 リミーナは銀色の小瓶を見せてきた。

 レベルアップして何となく魔力的な目に見えない力を感知出来る様になった俺には分かる。


 あの護符やら如雨露の時もそうだったが、この小瓶からも何やら魔力的なヤツを感じた。

 ミミーの方を見て見るとミミーもその小瓶に注目していた。


「こちらは『ホーリーポーション』と言う聖なる祭壇に備わっている神聖な力を本来の物に近付ける事が可能な秘薬です」


「……本来の物に近付ける?」


「そうやで~この迷宮にある聖なる祭壇はみんなボロボロやろう? あの状態やと聖なる祭壇が持つ本当の力は殆ど発揮されておらんねん」


 初耳だった、えっ聖なる祭壇って安全エリア兼迷宮ガチャの為の場所じゃねぇの?


「本来の力を持つ聖なる祭壇ならゴブリン達が何をしようと中の探索者は安全です、領域内の全ての探索者をあらゆる災厄や災害から守ってくれるでしょう」


 ゴブリンの悪知恵が働くのは聖なる祭壇がその本来の力を発揮出来ていないからって事か。


「そもそも、聖なる祭壇にモンスターが寄り付かん理由の一つには中に探索者がおると一方的に攻撃される上に聖なる祭壇の領域内じゃあモンスターは物凄い弱体化までするから勝ち目がなくなる、それが本能で分かるから聖なる祭壇にモンスターは絶対に近づかんねん」


「そもそもこの『ホーリーポーション』を使い聖なる祭壇を復活させれば弱いモンスターは、聖なる祭壇の領域内に入った時点で消滅する事になります」


 マジですか、すげぇ~。

 ならその『ホーリーポーション』さえゲットすればゴブリン殲滅作戦が可能になってしまうじゃないか!


「………けどケンちゃん、それも高すぎて買えんねん」

「……………………だと思ったよ」


 チッ世の中そんなに甘く無いって事か。

 そもそも並べられた品物さ、お値段が高すぎるやつが多すぎる気がするんだよな。


「聖なる祭壇の復活…? それならワタシが出来るけど、ケンくん」

「!」


 突然耳に届いた声は俺が持つ太刀から聞こえた物だった。

「…ハクか?」

「そうだよ、ようやく起きたらなんか変なのから変なのを買おうとしてるみたいだね」


「変なのとは?」


 リミーナにとって出所不明の謎の声、それに変なの呼ばわりされたのに少し不満げだ。

 しかしこの迷宮で出会う連中はいきなり声をかけてくる連中ばかりなのは一体何なんだろう。


 いやっそれを気にしてる場合じゃないか、俺はハクにさっきのセリフについて質問をする。


「ハクは聖なる祭壇をあのボロボロの状態からまともな状態に出来るのか?」

「お客様、そんな能力を持つ存在は…」


「だから出来るってば~」

 太刀から光が現れて人間の形を取る。

 ハクが女性の姿で俺達の目の前に現れた。


 その姿を見てリミーナが目を見開く。

「ちなみにその銀髪の子があんさんから買った『マジックチケット』で喚ばれた子やで~」

「なんと、まさか武器の類ではないとは…」


 ホントそれな、俺も思った。


「ハクだよ、よろしく迷宮商人の人~」

「……よろしくお願いしますハク様、私はリミーナと言う者です。以後お見知りおきを」


 挨拶を済ませ、ハクが俺に向かって話をする。

「聖なる祭壇の復活はワタシに任せて、ケンくんとミミーちゃんは普通に戦力アップの為の装備を買うことをオススメするかな!」


 ハクの登場とその後の話し合いで俺達の作戦方針が決まった。

 ゴブリン共め……今度こそみ~んなモンスターコインに変えてやるからな。

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