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知花の言葉は、歓声にかき消される。


まぶしいステージに足を踏み入れて、5人は叫んだ。

「アンコールありがとうー!!」


帰ってきた。


ライブの熱量を肌で感じて5人は実感する。


自分たちを呼ぶ声、マイクを通した自分たちの歌、隣のメンバーとじゃれるようにすると、上がる黄色い声。


戻ってきた。


アンコール曲の終盤、5人はライブ会場の天井に近いところにふわふわと浮かぶ球体を見つけた。


あれが、通信手段だな、と直感が下りてきて、5人は顔を見合わせ、一か所に集まり肩を組む。


きゃーと黄色い声が会場を包む。

「滞りなく戻りました!!!」


尚文の叫びに、観客は、何のこと?と想いながらも歓声を上げた。


オリーイ様の‘お礼スペシャル‘はすぐに判明した。


伸び悩んでいた動画配信サイトの登録者数が、この間のライブを皮切りに増え続け、100万人に届きそうになっていた。


投稿済みの動画の再生数は伸びているし、この間のライブの再生数はすごいことになっている。

スタッフがうれしい悲鳴を上げていた。


「まじか」

「・・オリーイ様、すごくね?」


ただ、これを維持するのは大変だ。自分たちの技術もさらに磨いて、様々なことに挑戦しなければならないだろう。


「リョークくんにはがんばれって言ったけど、これ、おれたちもだいぶ頑張んなきゃなんないな」

隼人の言葉に全員がそうだね、と同意する。


まずは足元から固めようか。


いつかはリョークのように人の心に触れる歌を歌えるように。

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