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リーナのお悩み相談

校長室に師匠に報告をして今日のところは部屋に戻る様に言われた。

体調不良の生徒達には後程神殿対応してくれるらしい。


体は疲れないとは言っても精神的には結構疲れていたようで、部屋に入るとホッと肩の力が抜けるのを感じた。

ベッドに寝転がり、目を閉じる。グルグルと色々考えそうになる頭を強制的にシャットダウンして瞑想する。

どのくらいそうしていたのか、体感的には少しのはずだが目を開けると黄昏時が過ぎもう既に暗くなっていた。


「ルーもしかして寝てた?起こしちゃったかな?」


「少し前まで寝てたけど、今は起きてゴロゴロしてただけ(笑)どうしたの?」


「ちょっと相談・・・って言うか聞いた貰いたいことがあって…今いいかな?」


困ったように笑いながらそれでも何となくいいえとは言わせない雰囲気に何が彼女の中で起きているのだろうと思いながら部屋の中へ招き入れた。


リーナに椅子を勧め、自分はベッドに座る。

リーナからお菓子とお茶を受け取ったはいいが、彼女の表情は硬く…お茶を啜りお菓子を堪能しながらリーナが話し出すのを待つ。…このクッキーバターが利いてておいしいな。


お茶をごくりと飲み込んだ後、意を決したようにリーナがポツリポツリと話し出した。


「あの後、お使いを果たしに大神殿に行ったのは覚えているでしょ?」


確か、師匠はリーナに神殿への手紙をたくしたんだっけ。そう思い出し無言で頷く。


「ミルド様の言ってることは意味不明だったし、一生徒に任せるより部下に任せた方が良いとか色々考えたけど、受け取った後でやっぱり辞めますなんて言えないから…意を決して大神殿へいミルド様の使いとして行ったまでは良かったの…まさか…まさか…あんなことが起こるなんて…」


俯きカップを握りしめながら震え出したリーナにギョッとして大丈夫か立ち上がろうとすると片手で静止され、大きく息を吐いたかと思うと遠い目をしながら話が再開された。


「大神殿でミルド様の使いだと告げると裏のそれはそれは重厚感のある部屋へ通されたの。私みたいなひよっこがこんな部屋に通されるなんてって戦々恐々として神殿側の人を待ってたら、案内してくれた人が続き部屋に消えて戻ってくると少し待たせてしまうがなるべく早く責任者が来ると伝えて職務に戻っていったの。お茶を飲みながら待っていたのだけれどなかなか来なくて誰か呼びに行こうか思い始めた頃続き部屋の扉が開いたら………いたの」


え?いたって何が?っと思っているとリーナが小刻みに震えていることに気づく。

まさか幽霊?でも神殿にいるものなのか?寧ろ救いを求めた例が集まるのか?そんなことをグルグル考えているとリーナがばっと顔を上げた。


頬が高揚し、目が少しうるんでいて…え?何?めちゃくちゃ可愛いんですけど。流石主人その2。


「いたの!ホントに!信じられない!」


「ちょ、ちょっとリーナ落ち着いて!主語!主語が抜けてる!落ち着いて!」


自分の興奮度合いに気づいたのか深呼吸をして話を戻した。


「ごめんなさい。自分でも信じられなくて少し取り乱したわ。でね、いたの。推しのモブさんが」


以前話していた情報提供をしてくれるが、顔出しなし、声のみの前世リーナの推しキャラか!


「まさかこんなに早く会えるなんて思っていなくて。生きてる間に会えたらなとは思っていたけど。でね、彼。やっぱり素敵で、ううん、ゲームの彼よりももっと素敵で!優しくて!ミルド様からの手紙を読んだ後歩いて帰ろうとする私を転移で寮まで送ってくれたの!彼、神官じゃなくて神様なんじゃないかな??!ねぇ、私まだ生きてるよね?!実は生まれ変わってなくて天国ですなんて落ちじゃないよね?って言うか、送ってくれた際あまりに素敵で勢い余って本音が口から出ちゃって…やらかして…つぶやき程度の音量だと思ったのにばっちり聞こえていたみたいで…違う意味で天国に行きたい…」


前半のハッピー感が嘘のように萎れてしまったリーナ。色々大丈夫だろうか…。


「で?本音って何がでちゃったの?」


「ゔ~!好きって!出ちゃって!笑顔で〈ありがとうございます。お気持ちだけ受け取っておきます〉って。違うのー!憧れで邪な感情はほんのちょっとしかないの!色々弁解したけど墓穴掘ってるとしか思えない…ルー私どうしたらいい?」


邪な気持ちちょっとでもあるんかい。と突込まないのは優しさです。


「リーナはどうしたいの?眺めるだけでいいなら放っておけば?」


「前は会えても見るだけで良い、同じ世界にいてくれてありがとうって思ってたけど、実際は一目惚れ…推しだったから一目惚れって言えるのか分からないけど実際会って隣に居れるなら居たいなって思ったの。あんな素敵な人の隣に居たいなんておこがましいけど…」


「じゃ、私は応援する。エルや師匠の知り合いに神殿関係者もいるし頑張成就させよう!」


リーナにとびっきりの笑顔でお礼を言われる。

こんなかわいい子が隣にいて見劣りするなんてあり得ないのに。主人公なのになぜか謙虚なリーナに苦笑する。


「ところで、名前は聞いたの?」


「もちろん!モブさんなんて呼べないから部屋に入って来た時に自己紹介したからばっちり!フェリックスさんだって!名前もかっこいいよね!」


え…ちょっと待って。何やらややこしいことになった予感。


「リーナ…その人師匠のいとこだよ」


そして、私は求婚されてますけど…現実的ではないから今のところは無視しておこう。


「え?…えーーーー!」


「師匠…きっと前のリーナの話でフェルさんのことだってわかってたんだと思う」


「あー…だから手紙渡す時に〈早めのご褒美〉て言ってのか…」


「明日、師匠を問い詰めてみようか…」


「そうだね…」



2人共、通常あり得ないくらい疲れた見た目になった後、明日朝一で師匠に時間を作ってもらいたいと手紙を出して長い1日は終わりを迎えた。



前回から時間が空いてしまいました。ストックがない中、中々時間が作れず週1更新できず申し訳ありません。なるべく早く次を書き上げるよう頑張りますので、気長に待っていてもらえると嬉しいです。

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