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呪い再び2

学校に戻るとリーナを探し、校長室へ連れ込んだ。

エルは師匠を呼びに行ったので先に校長室について師匠と共に私たちの到着を待っていた。



「お疲れ様。災難だったわね。とりあえず重症者はいないけれど、今回は浄化が前より効かないのよ。後でルーナには救護室に行って様子を見て欲しいわ」


黙ってうなずくと師匠は話し続ける。


「カトリナ嬢が話してくれた内容に今回の事は無かったようだけど、何か思い出したりしてない?」


「残念ながら本編をプレーしたわけではないので詳細は分かりません…お役に立てず申し訳ないです…」


「そう。ま、貴方の情報は本来なら得られていない情報だから気にしなくていいわ。全てが物語通りに行くなんて思ってないからあんまり気にしちゃだめよ?」


リーナはまだ申し訳なさそうにしているが師匠の言う通り、有益情報があるだけまだマシだ。

リーナが居なければ前の段階で躓いていたままだったのだから。


「で、こっちも色々情報収集して今回が話の始まりの流行り病じゃないかと思うの。何人か男の子も混ざってるようだけど、圧倒的に女の子の不調が多いのよ」


「次に学園が関わるの魔獣の出現でしたっけ?」


「はい。何か学園のイベント中に乱入らしいんですが…」


「この時期からすると学園の開校日か?」


「それっていつですか?」


「3日後だ」


え?いままで特に何もなかったのにイベント発生したら次から次へと色々詰め込み過ぎじゃないだろうか?シナリオ通りならそんなものか…。


「やーね。開校日だったら最悪じゃない。生徒だけでなく一般人もいるのよ。はぁ…仕方ない、今まで大人しかったから私達だけでどうにかできればと思っていたけど…使える者はなんでも使いましょう」


そう言うと師匠は机から紙を取り出して何やらしたためた。


「カトリナ嬢。これを大神殿に届けて頂戴。」


「え?私でいいんですか?」


「ええ。ミルドの使いだと言えば適切な人が呼ばれるからその人に渡して。ちょっと早いけど女生徒側の情報収集とかルーナのフォローとか色々してもらってるから早目のご褒美ね。では急いで、今から行ってもらえるかしら?」


ぱっちりウィンクをした師匠を顔を赤くしながら困惑気味にみた後、頭を下げて出て行った。

こちらも困惑気味だけれど、知ってか知らずかエルはみなも様への協力依頼に、私は救護室へ送り出された。




救護室に着くと生徒がベッドに寝かされていたり、壁に寄り掛かる様に座らされていた。

顔色を窺いつつ周りの気配を見ると黒い靄がまとわりついている。他の人は見えていないがなんともホラーな光景だ。

そんな中しんどそうな生徒に治癒魔法を掛けているが一瞬靄が薄くなるけれど、あっという間に元に戻ってしまっている。


邪魔にならないように隅でうーんと頭を悩ませながら眺めていると聞き覚えのある声に呼ばれた。


「ちょっと!先ほどから聞いてまして⁈」


「え?」


ハッと顔を上げると少々不機嫌そうな以前声をかけてきた悪役令嬢Aさんがいた。


「あなたも気分が悪くていらっしゃったの?」


「いえ、校長先生より現状を見てくるように言い使ったので様子を見に来ました」


「あら、なら安心…と言えるか分からないけど今のところはいいわね」


「あ、はい。おかげさまで?」


「あなたとの会話はなんで疑問形で終わるのかしら…」


なんだか疲れたようにやれやれと頭を振っている。


「えっと、悪役…じゃなくてお名前窺ってもよろしいでしょうか?」


「あら、前回名乗らなかったかしら?マルレーネ・アルドワンよ」


「マルレーネ様は大丈夫なんですか?」


「ええ、私も含め光魔法の特性がある生徒は今のところ体調不良を起こしてないみたいなのよね」


なるほど。良い情報が聞けた。


マルレーネ様は辺りをぐるっと見渡した後少しこちらに身を寄せて呟いた。


「前、あなたにレイフ先生ファンクラブの話はしたでしょう?そうでない方もいらっしゃるんだけど、会員の方が多いのは偶然だと思うのだけど心配よね。あ、どの方がそうかは教える訳にはいかないわよ」


マルレーネ様の予想にドキッとさせられる。リーナの話に沿っているこの状況に悲しめばいいのか、答えに近い状況ができて喜べばいいのか微妙な状況だ。


「私が教えられる情報はこの位ね。関係性は保証できませんけど。あなたも大変でしょうけど、頑張りなさい」


「マルレーネ様って見た目に寄らずいい方ですね」


悪役っぽいけど実はいい人ってポイント高いよね、なんて思っていたら口からポロっと出てしまった。


「まぁ!失礼ね!…よくそう思われるのは知ってるけど…面と向かって言われるとは思わなかったわ」


「す、すみません。誉めたつもりなんですが…」


「いいわ。悪口ではないし。あ、呼ばれたから行かなくては。では御機嫌よう」


「マルレーネ様も頑張ってくださいね。御機嫌よう」


私の返事を聞いたマルレーネ様は軽く微笑んだ後その場を後にした。




私も師匠に報告に向かおう。


マルレーネ様はのおかげで状況が少しはっきりした。犯人の特定は出来ていないけれどストーリーに沿った状況であるのは明らかだ。…っという事はやはり転生者が犯人なのだろうか?それとも偶然?




校長室に向かう間思考の波にのまれていたのだった。



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