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呪い再び

課外実習当日。晴天なり。


エルと私はレイフ先生の助手として裏方に回るけど王子含め他の生徒は力のバランスをみてグループ分けされていた。先生から見て私達が参加すると他の生徒の役割を取ってしまうかららしいが、参加できなくて少し残念だ。


周りを見回すと班ごとに分かれており、リサさんと王子が同じ班だったのを見て心の中でこっそりレイフ先生ナイスですと親指を立てておいた。リーナはトビアスと一緒の班の様だし、アレクサンドラ様はフリクセルと一緒の様だ。実力と階級を考慮して編成されたのだろう。




初めの1時間は危機管理とルート説明をして終わった。その後班ごとに自由行動となる。


私とエルは各班に渡された要請用の魔道具が発動されたら受信用の魔道具を使ってその班に合流すると言う仕事を請け負っている。


レイフ先生曰く、合法的なサボりポジションらしい。大体は先生が解決するけど、手が空いてない時の代理と言う立場なので1日ゆっくりして終わるかもしれない。


みんなが出発してしまうと辺りは静かなもので用意されたテントで本を読んだり、ちょっと近くを散歩してみたり…しかし平和なのはいい事なのだろうが暇…お昼寝でもしていようか…。


少しだらしなくぐてーっとしているとエルが本から顔を上げた。


「まぁ、何事もない事はいい事だろう」


「そうですけど…これなら私も実習参加したかった…」


「ルーナが居たら他の者の為にならない。1人ですべてやってしまいそうだしな」


「エルランド様に言われるのもなんか癪…」


「まぁまぁ、私に任せてゆっくりしていてくださいねー。ちょっと巡回してきます」




レイフ先生を見送ると再び暇になる。


いつもの癖でぼーっと空を見ると今日も綺麗に魔法の河が存在していたが、それは少しの違和感だった。なんせ見えたものとの距離があまりにありすぎて判別できない。


どうせ暇だし、エルにちょっと体を動かしてくると告げこっそり身体強化で先ほど見えたと思しき場所に行く。


その場所は待機所のように開けた場所ではなく仕方ないので木の上まで登り魔法の河を確認する。


(あー…間違いであって欲しかった…)


私の視線の先には見覚えのある黒い靄。とりあえず浄化を掛けておくが、どこから発生しているのか突き止めなければならない。急いでエルの元に戻り報告をしようとした矢先、慌てた様子の先生が戻ってきた。




「大変です!第3エリア辺りで生徒たちが倒れ始めました!元気な生徒がいる間に学校への緊急帰還をさせるのでその魔道具を持って一緒に来てください!」


先生の指示に従い先日下見をした第3エリアに転移させられる。


エリアに着いた時、私は一瞬怯んだ。


先ほど見た靄とは比べ物にならないほど濃密なそれが辺りを漂っていた。


倒れていた生徒は光魔法の得意な生徒が弱いグループで、光魔法の強い生徒のいるグループは結界を張っていたので免れたようだ。もちろんその中には主要人物が含まれており、流石メインキャラ達と場違いなことを思ってしまった。


王子達は安全上、エル自らが転移させ王城に送り、追加の魔道具の確保と師匠への報告を行って戻ってくる手はずになった。


私はそのほかの生徒に魔道具を配り実習中止の為グループごとに帰還するようにと告げていく。


「ルーナさん!」


振り向くとそこには先日一緒にルート確認をしたシファさんの姿が。


「シファさん!大丈夫ですか?あ、これ帰還用の魔道具です。実習は中止なのでグループの人が揃ったら使って下さい」


「はい。待っている間に周りを確認したんですが、植物が原因ではないようです。みんな突然倒れ出したので周りの植物かと思たんですが…原因が分からないと呪いみたいで気味が悪いですね…」


呪いと言う言葉にドキッとしたけれど、極秘事項を漏らすわけにはいかない。


無難に答えて帰還を促した。




エルが戻って来て、全員の期間が確認されると、呪いであることを告げ森を歩き回って浄化をした。呪いが見える私をレイフ先生は興味深そうに観察していた。




残念ながら発生源は見つけられず、当分の間この森は封鎖されることになった。




こんなイベントはゲームの中であったのだろうか?リーナもしっかりプレーしたことがあるわけではないので詳細までは知らないのだろうけど、後でもう一度念のために確認しておいた方が良いだろう。

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