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留学生4


師匠の立てた作戦通り、留学生全員を面談と言う形で校長の師匠が呼び出した。全員を呼び出したのはカトリナさんを目立たせないため。彼女を最後にして一応他の人が行った面談内容をこなした後タイミングを見計らって校長室へ入る。


「面談中失礼します。少々よろしいですか?」


「ああ、エルランドか。カトリナ嬢、構わないかな?」


カトリナさんが頷いたのを確認して中に入ると師匠は秘書の様な方に何か言うと入れ違いに出て行った。

師匠が彼女の気を引いている間にエルは素早くドアにカギを掛け、盗聴防止の魔道具を起動した。


「さて、面談とは別にカトリナ嬢に合わせたい人がいるんだ。会ってもらえるかな?」


にっこり微笑んだ師匠はどことなく艶やかで少し顔を赤くしたカトリナさんは小さくはいっと返した。


「了承は得た。こちらへ来なさい」


「え?エルランド様?え?あの…同じクラスなので…」


「違うよ。エルランドではなくこの子だ」


そう言われて抱き上げられカトリナさんの目の前の机の上に乗せられる。


「え?人?…この子も存じておりますが…?」


師匠がカトリナさんをからかって面白がっているが、彼女は本当に訳が分からないと困惑している。


「師匠、からかうのはその辺にして下さい。本題へ進めません」


見かねたエルが師匠に代わって話を進める。


「カトリナ嬢。今日は校長との面談以外にも聞きたいことがあります。まず、あなたは先日この国の王子が呪いに掛けられたことを知っていますか?」


呪いと言う言葉に少し反応したけれど黙ったまま首を横に振る。


「そうですか。では、あなたには呪いに関する知識がありますね?」


今度はあからさまに反応した為エルと師匠の視線が厳しくなる。


「なぜ禁忌とされている物の知識があるのか、話してもらえますか?そちらの対応次第では国として対応せざる終えなくなる。しかし、ある方からあなたは限りなく白だっと報告があった為このような場を設けたのですが、どうしますか?」


エルの半ば…いや、ほぼ脅しの言葉に涙目になりながら下を向いてしまった。


エルと師匠は厳しい顔のまま。イケメンの真顔は迫力がありすぎる…。

何故か私に罪悪感があるのは前世の記憶がある者同士という繋がりを認識してしまっているからだろうか?


『みなさん落ち着いて下さい。エルも師匠も顔が怖すぎです。カトリナさんが話そうにも話しずらそうな雰囲気作ってどうするんですか!』


初めて私の念話を受けたカトリナさんは顔を上げ辺りを見回す。


『お話しするのは初めましてですね。エルの魔獣パールです。実は先日のカトリナさんの独り言をエルに話したのは私なんです。こんな怖がらせるつもりはなかったんですが、ごめんなさい。でも、呪いで分からないことが多い今、カトリナさんの力が必要だと思ったんです』


「そう、だったん、ですか。でも、私が言うのもなんですが…私が黒幕だったらどうするんですか?」


『それも考えましたが、あなたは浄化の魔法を使って病気の誰かを助けようとしましたよね?それで、黒幕可能性は低いと判断しました。あと、あなたが私たちの助けになると思ったのは〈ゲーム〉と〈シナリオ〉の話が出来そうだったので…日本はいい国でしたよね? 』


私の言葉を聞いたカトリナさんはこれでもかと言う程目を見開いた。


「まさかあなたも?」


『はい。でもカトリナさんと違って部分的にしか記憶がないんです。なので、あなたの知っていることを教えて欲しいんです!エルも師匠も私で慣れているので突拍子ないことを言っても無下にされることはありません!』


「「胸を張って言う事か…?」」


ぼそっと聞こえたそれを無視して話を続ける。


『あなたも〈フラグ〉を折りたいんじゃないですか?こちらもそれをお手伝いするので交換条件でこちらを手伝うというのはどうでしょう?」


ただ手伝えではこちらも気を使ってしまう。win-winの関係ならわだかまりも少ないだろう。

カトリナさんは少し考えた後、静かに頷き、意を決したように口を開く。


「まず、パールさんはどこまで記憶がありますか?」


「実はほとんどないんです。ここが前世の同僚のハマっていた乙女ゲームに似ている世界と言う事しか。登場人物すらほとんど分かりません。かろうじて王子と主人公、悪役令嬢その他数名ですかね…」


「そうですか。では、私の事も含め細かく説明していきます。」


そう言うとカトリナさんは彼女の知っているすべてを話し始めた。



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