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力のゴリラ妹と技のゴリラ私の悪役令嬢物語  作者: 鍵っ子
間章:技のゴリラ初等期・休暇
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作戦会議 By王子

「さて。王族貴族合同主催。弟との付き合い方会議、はーじまーるよー」

「わー……何なんだこの謎の盛り上げは。必要なのかこれ」


 知らん。多分必要なんじゃないの? 良く知らんけども。うん。


「こういうのは雰囲気が大事だって偉い人も言ってたし、ね?」

「成程、父上がそんな事を……いや待て、何時父上と話したんだ? お前と父上が面会したことは未だ無い筈なんだが。密会でもしていたのか?」


 いやそういう話じゃねぇから? 私の偉い人っていうと概念的な存在だから。心の中のモノ=ス・ゴイ・エライヒ・トさんだから。実在はしませんから。


「アンタのお父さんの話じゃないわよ……それは置いておくとして」

「そうなのか……お前が偉い人、と呼ぶほどに地位の高い人物ではないかと思ったのだがしかし。父上ではないとなれば。お爺様か?」


 いやそういう問題じゃ……ってお爺様ご存命なの!? この時代の人って結構早死に死ぬ印象があるけど、そんな物ものともしないくらいに元気なのねぇ、お爺ちゃん。


「そのお爺様に興味がないと言えば嘘になるけど……まぁ今は良いとして」

「いや、そっちが気になるんだが、その……まぁいい、いい加減始めようか」


 そうね。関係ない雑談で大分時間を費やしたからね。お爺さんについては今度じっくり聞こう。原作に出てこない重要なお方の情報っていうのはめっちゃ欲しいし。


「――しかし、対策会議と言っても何をやるんだ?」

「まぁ第一回だし。対策をするための情報共有、でいいんじゃないかしら」

「情報共有か。成程、道理だな」


 はいという事でこっからは嬉し恥ずかし暴露タイム~。さて、では私から……なんだけども。そう言えば根本的な疑問があるんだけど。


「情報共有って言ってもどんな情報を共有すればいいんだろうね」

「……それは一切考えていなかったのか?」

「まぁ、取り敢えず対策しなけりゃいけないと、行動した結果だから」


 私って大抵考え無しに行動して勢いでゴリ圧して、良い感じになってたからさ、こういうしっかりとした段取りとか整えるっていうのは、あんまり得意じゃないのよね。うん。どうしようかな。


「うん……仕方ない。俺から情報を提供しよう」


 あ、すいませんお気遣いいただいて……お願いします……しかし、ある意味理想的な展開ともいえる。実は、この情報共有で色々やりたい事もあったんだよね。まぁ最初っから瓦解しそうになったけど幸運に助けられたって事で。


「弟二人は、まぁ。可愛い弟だよ。ディランは、ちょっと責任感が強すぎで、心配性な所もあるが……いい子だ」

「成程、心配性で責任感が強いと……ほうほう」


 ――この作戦会議には、私にとってもう一つ、重要な意味がある。シュレクの弟二人となれば、私にとって意味するところは一つじゃ。


「そう考えれば、その責任感が、変な方向に曲がったのかもしれないが……」

「その曲がる理由ってなんかある? 家臣の人からなんか言われたとか」

「む、そのような事は無いと思うが……ふむ、少し考えてみるか……」


 そう。今までは事前情報なしで、原作を打ち破ろうと真っ向から突撃したわけだが。私は反省したのだ。そもそも事前準備なしで、思い付きで行動したからエライ目にあったのだ。もうちょっとお前は考えて行動しろと。さっきもそうなりかけたがな!


「……いや、家臣との仲は良い様に見える。年上を敬う心は人一倍あるようだしな」

「ふむふむ。だからアンタの事に対しては結構、爆発したんじゃない? 感情とか」

「……なるほど! そう考える事も出来るのか! 盲点だった……!」


 しかし今回はシュレクと言う強力な情報源が居る、そして何の不自然さも与えずにその情報を獲得するチャンスもある。それを生かさない手は無いだろう!


「ううむ、そう考えると、ああなってしまったのは必然、とも言えるのやもしれんな」

「まぁそれだけじゃないかもしれないから色々考えた方が良いとは思うけど……まぁ取り敢えず今は置いておきましょう。次はゼン王子についてね」


 個人的にはディランよりはこっちの方が危ない気がするのよなぁ。個人的な感想ですけども。腹黒って辺りが怖い気がする。


「うむ……なんというか、ゼンは若干悪戯っ気が強い気がしないでもない。大人に対しても色々仕掛けては叱られているのを見るな……先ほどの家臣と何かありそう、という意見はこちらの方が当て嵌まるやもしれん」


 ふむ。なるほどなるほど……腹黒、というよりは悪戯好き。ディランと違って最初からそうという訳でも無かったと。まぁ、そりゃあ最初っからあんな腹黒王子だったら色々問題あると思う。やっぱ何かあってから結構腹黒になったのかな。


「ただ、何故そこまでゼンの悪戯に引っかかるか、疑問は残るが」

「そりゃあ上手くやってるんでしょうよ」

「いや、俺はゼンの悪戯に引っかかった事は一回もないからな……あんな稚拙ないたずらに引っかかる方が、ちょっと不安になるくらいだが」


 あ、そうなんすか。


「いや、ゼンを見ていれば分かるのだが。悪戯をした後のゼンは必ずと言っていいほどに態度に出るのだ。やってやった、という気持ちが。だから見破るのも分かりやすいし、いたずらに引っかかる前に叱る事が出来ているのは俺位だ」

「態度に出る?」

「そうだ。他の者は分かりにくいというが……俺に取っては一目瞭然ではある」


 ふーん? ふ~ん? ……それって、要するにアンタには感情をバッチリ見抜かれて、ちゃんと叱ってるって事じゃないのかな? 要するにいいお兄ちゃんしてるって事だよね?


「……なんとなくゼン王子の方も分かった気がするなぁ」

「なんと」


 でも当人は分かってないみたいですねコレ。


攻略対象の情報を引き出していくスタイル。

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