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力のゴリラ妹と技のゴリラ私の悪役令嬢物語  作者: 鍵っ子
間章:技のゴリラ初等期・休暇
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コレがお母様だよ!

 ……んぁ。おや朝日が……しまった、寝てしまっていたか。昨日はもう夜遅くまで全力荷詰めからの速馬車へ乗り込んで大公領へ出発だったからなぁ……ハードスケジュールにもほどがある。


「お嬢様、お嬢様……あぁ、良かった。お目覚めになられましたね。もう直ぐ、ご実家につきますよ。降りるご準備を」

「……そう、ありがとう」


 一晩中ぶっ飛ばしてたからねぇ。早めについて本当に良かった。あー、一晩我が身を支えてくれたケツの筋肉が悲鳴を上げておるわ……後で自分の部屋で解そうかな。


「もうご実家です、もう気を抜いても宜しいかと思いますが?」

「あ……そうね、もうここらへんは、私のアレだものね……カーッ!」


 もう体とかめっちゃはしたなく伸ばしちゃうか。あー! 思いっきり足開いて、こう、股関節伸ばすのきもちぃぃいい! ここ最近、あんまりこういう真似できなかったからねぇ! あー最高!


「いや幾らなんでもいきなり崩し過ぎでは?」

「だってもう学び舎の時みたいにさぁ、遠慮しなくていい訳でしょ。そりゃあ野生解放して色々やっても仕方ないでしょうよ。手首ゴキゴキ鳴らすのすっごいイイわぁ」

「はぁ……まぁ、そちらの方がお嬢様らしいですから、止めはしませんけれど」


 やっべぇ、首もってぐりぐり回すの良すぎる。良い所が解れる。


「お嬢様、ご実家が見えてまいりましたぞ」

「あぁ爺。夜の間ずっと起きてもらってて、ごめんなさいね」

「お気になさらず。万が一にも土砂崩れなどあれば、御者ではどうしようもないでしょうから。万が一に備えていただけですから」


 いや雨一切降ってないけど? 土砂崩れって。なんで起きるのよ。なに、私の不幸が虚空から土砂崩れでも呼ぶの? 馬鹿なの? 魔女っ子なの私は。


「まぁ雨等ありませんが……ここ最近のお嬢様の呪われ具合を考えると、近隣の村々がたまたま偶然に水源を掘り当て、そのせいで地面が緩くなっていて……等、普通にありえそうで。念のためという奴です」


 いやねーよwwwと言い切れないのがここ最近の私の凶運。下手すると土砂崩れは愚か普通に山賊か何か出てきても……


「――おいそこの馬車! 止まれや! 止まらねぇとヒデェぞ!」

「……」


 思わず頭を抱えても仕方ないと思いますの。どうして……どうしてなんですか。なんで平和な筈の我がパピーの領に山賊さんなんているんですか!? ねぇ教えて!


「――貴様等、この馬車に誰がお乗りか、分かっての狼藉か」

「へっ、知るかよ! まぁでもそれ相応の奴が乗ってるって事くらいは分からぁな」

「そうか。運が悪かったな貴様等……ここに乗っている方の事を知っていれば、先ず襲おうとは思わなかったろうに……馬が暴れないように頼むぞ」

「わ、分かりました」


 あ、爺がやりに行くのね。


「ロイ! お前はお嬢様を守れ。数は八人程度。私一人で十分だ」

「承知しました!」


 うわぁ……普通の馬車だったらまぁ物資奪いたい放題だったんだろうけど。この馬車はなぁ……二人もいるもんなぁ、手練れが。


「舐められたもんだな。八対一だぞ」

「普通に八対一なら危険だろうが……まぁ、試してみると言い」

「上等だジジイ、内臓ぶちまけて死ねや!」


 ~一分後~


「へ、へへ……や、やるじゃあねぇか、ジジイ……」


 すげぇ。口ほどにもないとは正にこの事か……取り囲んでボコろうとしてたけど、そうする前に二人、で、動揺してる間に四人、で二対一になったらもう一瞬だったなぁ。


「はぁ……全く、余計な手間をかけさせてくれおってからに……」

「だ、だがなぁ。俺達は、あくまで先触れみたいなもんだ。俺達が帰ってこないってなると、近くに居る本体が動くぜ。オメェら、皆殺しだ……ぎゃははははっ!」

「何……?」


 本体?


「貴様等、何者だ」

「……へへへ、俺達は、百人じゃ数えらんねぇでけぇ盗賊様よ。最近ここら辺のタイコーっていう奴の領を荒らそうと思って来た訳だ。怯えろ、クソジジイ……」


 ひゃ、百人!? ちょ、ヤバい人数してない?! 何、これも私が呼んだってか!? 馬鹿じゃないの! もうちょっと自重してくれない?


「百人以上の規模……しまった、逸ったかこれは」

「――マクレス。何故ここにいるのです?」


 ……ん? なんか聞き覚えのある声が。


「っ、奥様! 奥様こそどうしてこのような場所に!」

「えぇ、メタリアが帰って来るというので、憂いは無くしておこうかと少し賊を刈り取っていたところです。三百人……程度いましたが、白鯨の全員を投じるまでもありませんでしたね。全く、手応えの無い」


 こ、この。悪魔ですら怯えて逃げ出した挙句結局自首に戻ってくるような声は!


「――お母様!」


 思わず窓から身も乗り出そう。ああ、そこに居る。白馬と思いきや一切の遊び無しのガチ軍馬に腰を下ろした、女傑。間違いない、お母様だ!


「――メタリア、久しぶりですね」


 瞬間、八人くらいがなんか宙を舞ってた……んん? 私は今何を言ったんだ? 人が宙を舞う訳が……あ、いや舞ってるわ。すげぇ飛んでるわ。


「これで、安全ですね……さ、メタリア、おいで」

「お母様!」


 ――うん。もう思考すんのやめだやめ! お母様に甘えよ!


「ただいま!」

「おかえり。元気そうでよかったわ……」


 あぁぁぁぁぁぁああああああこれこれ女性としての最高の感触を持ってるよお母様ハグ気持ちいいうっひょおおおおおおおお!


お母様と山賊の死闘は書く必要もない程瞬殺でした。

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― 新着の感想 ―
[良い点] ×死闘 ○虐殺 勝ち目どころか抵抗らしい抵抗すら出来ないものを闘いと呼んではいけません
[一言] 「あーーーーっと!!瞬殺です!まさにやられキャラ!!なんのために生まれてきたのか人情紙風船!!!」
[一言] >お母様と山賊の死闘 山賊が一方的に死ぬ闘い
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