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力のゴリラ妹と技のゴリラ私の悪役令嬢物語  作者: 鍵っ子
二章:技のゴリラ初等期
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状況整理しようじゃないか、お嬢様

「……事情は、分かったよ」

「私としても、私の婚約者の提案した策略が的確かつ見事なものだったので採用せざるを得なかったというか……相談をしなかったのは申し訳ない、と思っているわ」


 えぇ本当に申し訳ない……私としてもめっちゃ『それな』という作戦を立てられて採用するしかねぇ! となってしまいました。はい。


「正直ビックリしたからね。ファラリスから話を聞いた時はね」

「だから、本当に申し訳ないと思っているわ……謝罪ならいくらでも」

「いや、もういいさ、ここで僕が愚痴っても仕方ないからね」


 フーッ! お許しいただきましたぁ! さっすがペーネロトさん、人間性が実におっとな〜! ありがたいわぁ!


「何にせよ、順調……ならいいんだ。僕としても、君とファラリスの仲が軟着陸するのが一番望ましいからね。そのまま、ファラリスの怒りを鎮めるなり、なんなりお願いしたい」

「初めからその積りですわ。私とて、望まぬ衝突は避けたいのは同じですから」


 まぁ、それが上手くいくかは神のみぞ知る、なんですけど……


「……そういえば。ファラリスから聞いてる? 教室での一件」

「あぁ、聞いているよ。急に言い寄る男が増えたって、僕に文句を零してた」


 まぁ向こうも迷惑がってたしなぁ。


「何か思うところでも?」

「いいや、ファラリスはそんな流行りに乗っただけの輩に心動かされる様な浮ついた女性じゃないからね、僕は心穏やかなままで居れるよ」


 それはまぁ……お熱い事で、とでもいえば良いのだろうか。


「ただ向こうの方はそうじゃないらしくてね……まぁ、色々あったんだよ」

「……もしかして疲弊してたのってその所為だったりする?」

「……多くを語るのは、僕の趣味ではなくてね……ふふふふふふふふ」


 遠い目をしてる辺り、彼女からの追求はよほど苛烈はだった模様だ。うん、深く聞くのはやめて、ここは大人しくスルーするとしよう。


「気になるのは……何方かと言えば、ファラリスが問い詰めてしまった男子生徒の方だね」

「……貴方も、彼が気になるのね」

「ファラリスは相手に容赦という物をしないからね。時々どころか結構怨みを買う事があってね……どんな人間かにもよるんだけど、気を付けておかないと危ない事がある」

「あ、そういう理由で……」


 ……まぁ、私に突っかかってきた時もすっごい荒れてたもんね。そりゃ、私だけじゃないよね、人とぶつかったのは。


「その男子生徒に、一度は謝っておきたいってところかしら?」

「……僕だけじゃダメだと思うんだよ。こういうのは。やってしまった本人が謝らないとどうにもならないというか。だから謝って欲しいんだけど……」


 うん。まぁ、その先は私でも分かる。ファラリスがそう簡単に謝るわけがないよねぇ。


「……うん、これは僕とファラリスの二人でどうにかする問題だ。君に相談する事ではなかったかな。変な事を話してゴメンね」

「いいえ、貴方には私の問題の解決に協力してもらっているのよ、別に手を貸しても」

「いいや。君を手伝っているのは、自分自身のためでもあるからね。むしろ、ファラリスの方から仕掛けた喧嘩な訳だからさ……正直、これで相談に乗ってもらうのは……」


 シュレクとは別の意味で、ペーネロトくんって小学生してないなぁ……私が小学生の頃はっていえば、もっと無責任に理科室の薬品とかひっくり返してた様な……


「……じゃあ、これで失礼するよ……ファラリスの抑えは、頑張るから、うん」

「あ、はい……えっと、お互い、頑張りましょう?」


 行ってしまった……小学生とは思えないくらい煤けた背中だなぁ。将来ハゲるんとちゃうか? いや将来はフッサフサの髪でヒロインとよろしくやってたっけか。


「……アメリアとくっつくか分からないくらい、ファラリスと仲良いけど」


 でも原作開始時点じゃペーネロトくん、ピンだった訳で。やっぱり、原作が始まる前にファラリスと何かあったんだろうか……うーむ。


「その辺りも、なんとかした方が良いんだろうか?」


 ……いやいや! 冷静になれ私、そんなん無理だろう。今の状況を整理しよ?


「まず、ファラリスの一件……これをどうにかするのが大前提」


 これをどうにかせにゃ、そもそも平穏な学生生活を送れるかの保証もなくなってくるんだから。まずはこれは最優先でやらねばならんぞ?


「で、そっから派生したなんか、男子生徒との因縁……? っていうか、あいつ名前なんて言うんだっけ……まぁいいや、後で確かめれば良いでしょう」


 正直、シュレクに言われなきゃ気にしてなかったけど。冷静に考えてみれば、結構危なかったりする……これ以上火種は大きくしちゃいけない。落ち着いて対応しましょう。


「……あれ、なんで問題が肥大化してるんだろうか」


 本当はファラリスとの一件だけ、トラブルなんてそれだけで済ませるつもりだったってのに……その問題が波及してさらなる枝葉になるとか、誰が想像するかね。


「……もう、そうね。私、自分に疫病神がついてる前提で行動しましょう」


 自分の不幸、舐めてちゃダメね。もう転生とか言うイレギュラーについてきた特典として甘受しましょう……でもってこの二つに対処するために、他のことに構っている余裕は無し!


「と行っても、ファラリスの方はどうにかする方策は経ってるし、男の子の方は、ちゃんと謝ればそんな大きな事態にはならないでしょう……問題は、起こってしまった事は起こってしまった事として受け入れて、それをどれだけ大きくしないか、よ」


 日本人的思考。諦めず、のんびり行きましょう私。


問題を解決しようとして問題が増える。あると思います。

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