3‐12 魔力剣?
作者は昔、剣道してましたが剣の知識0なのに気付かされました。
……ブン。ブン。
「ハッ!ハッ!」
俺は今日もミシュさんに稽古を付けてもらっている。
パラクリントに来てから五日が経った。稽古は基本的に素振りをやり、最後には十分手加減しているミシュさんとの実践だ。
未だ体に木剣を当てる事が出来ない。毎回後一歩の所でやられてしまう。
「さて今日の素振りはここまでにしようか。坊主に言っておかないといけない事もあったんだったな」
ずっと気になっていた。何を話してくれるのだろう。
「実は坊主に作ってあげたマジックソードはな、補助的な役割なんだ。」
ん?どういう事だ?
「分からない顔をしてるようだな。百聞は一見にしかずだ。見てろよ?」
ミシュさんはそう言うと木剣を持ち、構える。
「ふんっ!」
木剣がみるみる炎剣へと変わる。
「えぇ!?」
なんだ!?木剣にも俺の剣と同じやつが入ってるのか!?
「驚いたか?」
「はい!これもマジックソードと同じ事が出来るんですね!」
「これはただの木剣だ。この木剣に魔力を流しているだけなんだ」
魔力を流しているだけ?そんな事が出来るのか?
「修行をしたら誰でも出来るようになる。マジックソードは剣が魔力を感知して自動的にやってくれるんだ。まぁ魔力剣は、パラクリントの騎士団でも出来る人はそう居ないけどね。今日は坊主にこの練習をしてもらう。」
騎士団も出来ないような事をやらせるのか!?
「なに、坊主なら後一年もあれば出来るようになるだろ。やり方はな──」
うわぁ、凄い事言ってるよこの人。
ミシュさんがやり方を教えてくれたので実践する。
木剣も自分の体の一部だと思う事。自分の使える属性を理解して、その属性の剣をイメージする事。後は気合いだ。最後はとてもミシュさんらしい。
目を瞑る。
俺の場合は風と氷が使えるが、風剣はまだ使った事がないので、氷剣をイメージする。大き過ぎず、小さ過ぎず、太過ぎず、細すぎず、俺に丁度良いサイズを思い浮かべる。
「固まれぇぇええええ!」
俺は叫びながら木剣に魔力を注ぐ。
…………カチカチカチッ。
木剣が凍っていくのを感じる。
「成功か!?」
俺は目を開け木剣を見る。
そこには氷剣になっている木剣があった。
…………柄だけ。
え?
「ほ、ほとんど出来ない奴ばっかりなんだが、柄だけ出来るなんて上出来だ。こ、これなら一年も掛からずに出来るようになりそうだぞ」
ミシュさんが褒めてくれているが、笑いを堪えていません?
「よし、これからずっと魔力剣の練習だ。いつも通り最後には実践するからな。覚悟しとけよ?」
俺は今日もコテンパンにやられた。十分手加減が八分手加減くらいになった気がした。
魔力剣って名前がクソダサなので、もしかしたら変更するかもしれません。
何か良い名前ありませんかね?




