3‐5 夏休み
やっとべギアの夏休みが始まります。
リアルでもそろそろ夏休みですね。
「それじゃ、叔父さん。行ってくるから」
「あぁ、楽しんでこいよ!この前のやつ宜しくな」
叔父さんはサムズアップをして俺達を見送る。
待ちに待った夏休みが始まった。
俺達は二週間ほど、シルアを連れて再びパラクリントに観光をしに行こうとしていた。
もちろんジューディにも寄ってミリーナの里帰りも兼ねてだ。
集合場所はセシアの家になっている。
「おはよう、セシア」
「べギアくん、シルアちゃん、おはよう!」
俺とシルアが着いた頃には既に揃っている。学園で行く行事とは違うので、みんな私服だ。
「みなさん、お揃いですね?」
そこで聞いた事のある声が後ろから聞こえた。
「え、エマ先生!?どうして此処に!?」
学園は休みだが補習の生徒も居るので先生も出勤しないといけないはずだ。
「セシアさんに誘われて来ちゃいました。それに先生の教えている授業は誰も補習者が居なかったので早めにお休みを貰う事が出来ました。みなさん優秀で先生助かちゃいます!」
そんな事あるのか?そう言えば、国語だけやけに簡単だった気がする。まさか、な?
セシアの家から馬車を出す。今回は爺やが馬車を出してくれる。
「うっ」
エマ先生の顔色が悪くなってきた。
「ぼぇぇえええ」
うん、エマ先生が酔う事をすっかり忘れていた。
相変わらず横になってぐったりしているが、いつもの事なので気にしないで俺達は馬車から見える景色を楽しむ。
…………つんつん。
シルアは酔っているエマ先生をつついていた。
まるで、道端に落ちている犬のアレを気になってつついている子供のようだな。
つつかれる度、エマ先生は「うぎゅ」と言う変な声を出していた。……面白いな。
「そ、そう言えば、シルアちゃんってエマ先生に会うの初めてだっけ?」
セシアはやめて欲しいのかシルアに話題を振る。
「うん、はじめて」
それだけ言うと、またつつきだした。
あはは、と苦笑いをしながらこちらを見てくるセシア。エマ先生には悪いけど、面白いからこのまま見ておきたい。
そのやり取りは、もう一度エマ先生が嘔吐するまで続けられた。
ジューディに着き、真っ先に喫茶クルルーニへと向かった。
「お待ちしておりました、皆様」
メイド服を着た人が案内をする。この前見た人と違うようだ。
「みんな!久しぶりだね!」
ミレーナには俺達が来ることを言ってない。しっかり働いているか確認するためだ。
「……コホン」
連れてきたメイドの人が咳払いをする。
「あわわ、皆様。お久しぶりでございます」
改めてミレーナがスカートの裾を持って俺達に挨拶をする。
なるほど。しっかり教育してもらっているみたいだな。礼儀作法なら今年中には俺よりミレーナの方が上手になりそうだ。
喫茶クルルーニでご飯を食べ、パラクリントへと向かう。
ミリーナちゃんの容姿あんまり考えてない(((




