3‐1 悪魔が来る
今日から新章です!
いつも見てくれてありがとうございます!
魔法強化月間が終わってひと月程が経った。
学生ならば避けて通れないあの日が一週間後に迫っていた。
「うわぁあああ!」
放課後の教室に声が響く。
俺は頭を掻き毟っていた。魔法が使えなかったので魔法関連のテストは免除されてきたが、鍵を持って魔法を使える今、テストをする事になってしまった。
「べ、べギアくん!落ち着いて、ね? まだ一週間もあるから大丈夫だよ!」
セシアが宥めながら喋る。これが落ち着いて居られるか!?産まれてすぐに喋ろって言われてるくらい難しい。
「そうですよ、べギア君。魔法の基本的な歴史と属性についてくらいしか出ないはずです」
まさか魔強間で話してた内容が出るなんて思わなかった。みんなは何度も聞いている内容らしくて、暇すぎて寝てたみたいだ。俺はそれも知らず最後の方は完全に寝てしまっていた。
正式名称、パラクリント附属ラビア魔法学園。略してラビア学園では七月の下旬と十二月の中旬に全教科のテストがある。
田舎の学園だから退学とかは無いが、成績不振者には夏休み返上で補習が待っている。その分、補習を逃れた者には課題は出ない。
俺の学力は魔法を除いて、中の下だ。油断をしてると普通の教科も落とすかもしれない。
貴族組は成績不振でも補習をする事がない。貴族だから免除されているようだ。
ちなみに、俺の前に居るこの二人はどちらとも貴族だ。
貴族羨ましい!
それでも学年トップの成績優秀者だ。
ルレンとルナは家の用事で今は居ない、この二人も勉強はそこそこ出来る。あれ?出来ないの俺だけか?
「魔法のテストは筆記と実技足した合計で決まります。筆記がダメでも実技で補えば何とかなります!」
会長が俺の事を応援してくれる。
「筆記は分かりますが、実技って何をするんですか?まさか魔物を討伐しに行ったりしませんよね?」
それとも魔強間みたいにグループの対抗戦とか個人戦か?
「魔法の実技はですね、9つ的があって、時間内にそれを破壊するんです!魔法の速度と正確さを調べるテストなんですよ。」
はぁ、速度も正確さも自信ないぞ……。こりゃ夏休みは学園に入り浸ってるかもな。
「だ、大丈夫だよ!魔法の実技試験は最終日だから、それまでに練習すればね?」
そんな事を考えていたら顔に出ていたのかセシアが励ましてくる。
考えていても仕方ないよな。それまでに練習して出来るようになればいいんだ!筆記もね。
セシアと会長と試験勉強をしてから帰宅する。
「べギアおかえり」
シルアが出迎えてくれる。
肩が見えるワンピースを着ていた。
魔強間が終わってすぐにサイハネ叔母さんから連絡があってシルアの服を作らせて欲しいって話になって作ってもらった。
「叔母さんに作ってもらったのが届いたのか?」
「ぎょい!めちゃかわ」
どうやら今日届いたらしい。
「うん、良く似合ってるよ」
叔母さん流石だな。これなら服屋としても生計を立てていけそうだ。
叔父さんは早めに家を出て居ないので、今日は2人でご飯を食べる。
テストの事を考えると憂鬱だな。明日から魔法の精度を上げる練習をしないと。
夏休みが無くならないためにも頑張らないとな!
学園名に結構悩みました。
そしてべギアは2年生なので数回悪魔が来ますね。
果たして書くことがあるのだろうか。




