2-13 ぼんやりと掛け違えた
魔法の基礎訓練はこれで終わりです。
今日も魔法障壁の練習だ。
俺は昨日、魔法障壁を張るのに成功していた。
「守れ!」
昨日のようにイメージはせず、俺を守って欲しい一身で願う。
俺を守るように楕円の魔法障壁が前方に現れた。
「ほぉ!?これは中々じゃの」
レフ先生は感心しながら俺の張った魔法障壁をコンコンと叩いている。
「流石ルナのお兄ちゃんです!」
「べギアくん良かったね!」
「僕なんかよりずっと凄いですね!」
「べギア君のとても硬いです。」
みんな自分の事みたいに喜んでくれる。
凄い嬉しい。ん?一人変なのが居たような気がした。
気のせいだろう。
「でもどうして出来るようになったんですか!?」
ルレンが聞いてくる。
昨日は、まったくと言っていいほど出来てなかったからな。
そりゃ驚くだろう。俺だって驚いた。
「ま、まぁ、ちょっとな」
まさか、魔物に襲われて出来るようになったなんて言えないから逸らかした。
「問題なのは、これからじゃの!」
レフ先生は嬉しそうに俺が張った魔法障壁を右手に持った杖で思いっきり叩いて破壊していた。
嘘だろ!?中々だ、って褒めてたのに!?
硬くなれ!
俺は急いで魔法防御をする。
……コツン。
「ほう、ギリギリ防げていたようじゃの。発動がちっとばかし遅かった気もするが、まぁ及第点と言ったところかの」
レフ先生が笑みを浮かべながら他の生徒たちを見回りに行く。
「はぁ、疲れた」
まさか、シルア流が上手くいくとはな。
シルアの鍵だったからなのか?
「たった数週間でここまで出来るなんて、べギアさんはやっぱり天才ですね!」
ルレンは嬉しそうにしているが、どこか元気がないように見える。
「みんなの魔法障壁も中々、物になってきたようじゃの。感心じゃ」
他の生徒の見回りを終えたレフ先生はみんなの事を褒める。
「次は基礎体力作りじゃな。担当の先生に伝えておくから今日はゆっくりでもしててくれの」
レフ先生はトコトコと多目的教室を出て行った。
次からはまとめきれなくて長くなったので深夜に連投していきたい。




