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べギアと鍵と少女と。  作者: あさり
第2章 魔法強化月間
27/85

2-2 前日と初日

朝も投稿しましたが、お昼ちょっと時間が出来たので確認して投稿しました!


 数日経って、魔法強化月間、略して魔強間の日程が担任の先生から知られ、今日がその前日の夜だ。

 最初は学園での座学らしいので特に準備は要らなそうだ。


 「シルア、俺明日から遅くなるかもしれないから、何かあったら鍵で教えてくれ」

 俺は遅くなるかもしれないことを伝える。


 「ん、わかった」

 シルアはベッドでゴロゴロしながら頷く。


 「一応ご飯は作っておくが、もし足りなかったら、あるもん食べていいからな?」

 シルアは来た時よりは食べなくなったけど、遠慮しているかもしれない。

 育ち盛りだろうし、いっぱい食べて大きくなって欲しい。

 そういえば、俺の鍵は一向に成長する兆しがない。

 俺の鍵もいっぱい食べて大きくなれば良いんだけどな。

 溜息をする。それを見てシルアが心配してるのか聞いてきた。


 「どうしたの?」

 初めて心配された気がする。

 シルアは続けて喋る。


 「おなかすいた?」

 うん、やっぱりな。そんな事だろうと思ったよ。


 「ううん、なんでもない。そろそろ寝るぞー」

 考えたって仕方ないしな。魔強間で人並みには使えるようになりたい…。


 「うん、べギアおやすみ」

 シルアはベッドで、俺はその下に布団を敷いて寝る。

 これがシルアが来てからいつもの日常になっていた。



 魔法強化月間初日、まずは全生徒を朝礼などで使う、講堂に集めて魔法の歴史を学ぶ。

 

 学長曰く、魔法の歴史を学ぶ事も魔法を使う事でとても重要だ、という事だ。


 座学を行うのはセレーナ先生だ。

 あれ以来、魔法訓練場は使えてなかったので魔法の授業は振り替えになっていたので、セレーナ先生を見るのは久しぶりだ。

 疲れている顔をしているが忙しかったんだろうか?


 「えー、ですからして、魔法は人類がサルからヒトへと進化した時に生まれたものだと言われております。そして、サルとヒトを見分けるために鍵がある。とも言われております」

 へー、そうだったのか。それだったら鍵を持ってなかった俺は猿以下だったんだな……。知らなかった。


 「また、魔法はその人を映し出す、鏡だとも言われております」

 性格も反映されるとの事。成程。


 確かに他の人を見てみると、セシアは穏やかそうな風みたいだし、マリアラ会長は会長って役職があるだけあって光っぽいし、ティム叔父さんなんて見た目だけで肉体派って感じだからな。

 ルレンはよく分からん。

 俺のもほんとに風魔法が使えるのかよく分からない。シルアのだったから微風が使えてるのかも知れない。これも時間が経つと使えなくなりそうだ。


 そんなこんなで、午前中は魔法の歴史だけで時間が潰れた。どんだけ長いんだよ……。

 最初の方は初めて聞く内容だったので興味津々だったが、最後の方はほとんど寝てしまった。他の生徒もそんな感じだった。

 

 お昼からは魔法の基礎訓練だ。

 この基礎訓練は1年から3年の全生徒を4つのグループに分けて行うらしい。

 俺達3人は奇跡的に同じグループだ。たぶん学園側が配慮してくれたんだろうな。有難い。


 基礎訓練のために多目的教室へとやって来た。すると、そこには見知った顔の人がいた。


 「こんにちは、みなさんも同じグループなんですね?」

 ぺこっと会長がお辞儀をしながら挨拶してくる。

 

 「こんにちは、マリアラ会長。会長も同じグループなんですね。」

 俺達は会長に挨拶して、セシアが嬉しそうに喋る。


 「良かったら一緒に座りませんか?」

 会長が提案してくる。


 「いいんですか?会長なら友達もいるでしょうし、他に座りたい人もいるはずですよね?」

 ルレンが辺りを見渡しながら喋る。


 「友達とは別のグループになってしまったので誰も一緒に座ってくれないんです。一緒に座ってくれると嬉しいです」

 会長が言う。


 「それならご一緒させてもらいます」

 俺がそう言い、6人用のテーブルに座った。


 席に着いて暫くすると先生が入ってくる。

 小さい男の老人の先生だ。


 「えー、これから魔法の基礎訓練を始める。ワシは、普段3年の魔法の授業を教えている、レフニンじゃ。ワシの事は気軽にレフ先生と呼んでくりゃれ」

 レフニン先生……もとい、レフ先生が挨拶する。


 「早速じゃが、2人1組になってくれんかのぉ?もし、余ってる者が居たらワシと組むから安心せえ。」

 レフ先生にそう言われると俺はルレンと、セシアは会長と組んだ。

 

 「先ずは、魔法の基礎である、魔法防御じゃ。みんな立ってくれんかの?そして、全身に魔力を流すんじゃ」


 え?魔法防御ってなに!?全身に魔力流すってどゆこと!?


 「なぁ、ルレン。どうやって魔力を全身に流すんだ?」

 俺は分からないのでルレンに聞く。


 「えーとですね、頭の中で、風が吹いている態、雨が降っている態、炎が燃えている態、など人によって違うんですけど、それらをイメージするんです。例えばですけど、風が強く吹き過ぎてると、それは魔力切れに繋がってしまい、逆に遅すぎると防御として意味がなくなってしまいます」

 ルレンが教えてくれたけど、難しすぎないか!?


 「難しく考えなくても良いと思いますよ?べギアさんならすぐに出来るようになります!なんたって僕のヒーローですからね!」

 なんの根拠があって言ってるんだこいつは……。


 黙っていてもしょうがないので、取り敢えず、風が吹いている態をイメージしてみる。 

 速すぎず遅すぎず、一定の間隔だ。

 全身がじんわりと暖かくなるのを感じた。

 

 「これが魔力か流れている感覚なのか……」 

 微風を使っている時は手に意識を集中させてるだけだったから、これはこれですごい疲れる。


 レフ先生が一人一人の事を杖で叩いて、ちゃんと防御出来ているか確認して回っている。


 「んなぁ!?」

 「きゃ!?」


 防御出来てないものは、その場に崩れ落ちてしまう。

 俺も危なくないか!?


 そう思っていると俺の番になる。

 目を瞑り防御出来ていることを祈る。


 「うわぁぁぁ!?」

 俺は呆気なくその場に崩れた。

 ですよねー。最初から上手くいくわけないよな。


 「ふむ。君、名前は?」

 レフ先生が俺のことを聞いてくる。


 「べギアです……」

 俺は何か行けない事をしたんじゃないかと思いながら答える。


 「なるほど、君がべギア君か!」

 それだけ言うと、他のみんなの確認に行った。


 なんだったんだ?

 

 俺以外の3人は難なく防御出来ていた。

 改めて自分ができないのを思い知った。

 

 「んー、3年は問題なかったが、1年は全滅、2年も何人かは防御出来てなかったのぉ。問題なかったら、そのまま魔法障壁をやるつもりじゃったが、先ずは、魔法防御の練習じゃな」

 そう言って、そのままレフ先生は話を続ける。


 「御復習いじゃが、魔法防御は人によって、雨が降っている態や風が吹いている態、雷が鳴っている態や炎が燃えている態などをイメージした方が魔法防御をし易いと言われておる。様々なイメージをして、自分に合うイメージを見つけるんじゃな」

 ルレンが俺に教えてくれたような事をレフ先生が言ってくれた。

 俺は改めてレフ先生が言ったイメージを順番に試してみることにした。


 まず、雨が降っているイメージをしてみる。

 体に流れる魔力が弱い気がする。  

 これじゃないみたいだ。


 さっきもやったが、風が吹いているイメージをしてみる。

 体に流れる魔力は早くなったが、速すぎる気がする。

 ふぅ、疲れた。これでもなさそうだ。


 次は雷が鳴っているイメージをする。

 これは魔力が流れる気がしない。

 どうやら違うようだ。


 次は炎が燃えているイメージをする。

 体の魔力が滞っている気がする。

 これも違うようだ。


 他の防御出来なかった生徒達も俺と同じくイメージしていた。

 中にはイメージに成功している者もいる。

 

 「どうやら、何人かは上手くいっているようじゃの。出来ない者も無理はせん程度に頑張るんじゃよ。魔法に焦りは禁物じゃ」

 レフ先生が出来ない俺達を励ますように喋る。


 「幸い、今月は魔法強化月間じゃ。魔法防御の練習を1週間みっちりやるから覚悟しとくんじゃな」 

 ははは、と笑うレフ先生。元気なこった。


 俺は魔法防御を完成することなく、今日の授業を終えた。

魔法防御の部分は何回も考えて書き直しましたが、まだしっくりきていない部分でもあります。

もし、新たに思いつくことがあったら少し変えるかもです。

魔法防御って言い方ダサくね!?と常々思ってます( ˊᵕˋ ;)

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