閑話 シルアが起きるまで1
尺稼ぎ、もとい閑話です。
閑話なので投稿するのはお昼でもいいかなーという算段です。
べギアとセシアがどうやって幼馴染になったかを書きました。
視点が変わるので注意です!書き忘れてました…
これはシルアが起きるまで話していた、俺、セシア、ルレン、マリアラの話だ。
ギルネが保健室を後にし、話に花を咲かせ、俺達は会長に幼なじみであることを伝える。
「そうなんですね?3人は幼馴染なんですね」
意外そうな顔をしている会長。
「そうなんです。べギアくんの両親と私の両親の仲が良かったので、その関係で知り合いました。昔のべギアくんって怖いもの知らずで、毎日傷だらけだったんですよ?」
セシアが笑いながら答える。
もうかれこれ、13年の仲になるんだな。昔の話をされるとちょっと恥ずかしい。
「仲が良いってよりは、警護と警護される人の関係だったらしいです」
俺が補足する。要人警護ってやつだ。
「それがなくても仲良かったもん!私の家に侵入してきた人を一緒に倒してたって言ってもの」
セシアが俺達の両親が仲が良かった事を強調してくる。
そんなに大事なことか?
「おいおい、雇ってもらってる人にそんなことさせてたのか俺の親……」
良くそれでクビにならなかったものだ。
「下着泥棒だー!ってべギアくんのお母さんと私のお母さんが意気投合して懲らしめた、って聞いてるよ?」
なるほど、それなら納得。
「昔ね、こういう事があったんだあ」
セシアが喋り出す。俺は目を合わせないようにする。きっと恥ずかしいから!
これは私達がまだ出会ってまもない頃のお話です。
私の親とべギアくんの親はとても仲が良かったのですが、私とべギアくんはあまり仲良くありませんでした。
「せしあちゃん、あーそーぼー!」
べギアくんが私と遊ぼうとして声を掛けます。
当の私は遊びたくないので無視します。
毎日無視してきました。
べギアくんの両親と私の両親は隣町までお仕事に行っているので今は居ません。
ですので、今日から数日間はべギアくんと一緒に過ごすことになります。
考えるだけで憂鬱です。
ご飯や家事などは、爺やと婆やがしてくれるので問題ないのですが、今とてもピンチです。
時間は少し遡ります。婆やに「2人で裏庭に生えている野菜を取ってきて欲しい」なんて言われたので、家から少し離れた裏庭までやってきます。
べギアくんが楽しそうに野菜を収穫しています。
私はべギアくんから離れて収穫します。
「みてみて!せしあちゃん!まっかでおっきいトマト!おいしそうだなぁ」
べギアくんが私にトマトを見せてきます。爺やが一生懸命育てているので、大きいのも美味しいのも当たり前です。
そんなべギアくんの言ってくることを無視しながら収穫します。
その時です。
「ウオオオオオオーン!」
野犬でしょうか?どこからか鳴き声がします。
ドサドサドサドサ……。
野犬がこっちに来ます。野犬じゃなかった!?狼だったのです。
狼は私の方に目の前まで来ます。あと数メートルで齧られそうな距離です。
「爺や!婆や!助けて!」
私は叫んで助けを呼びます。
呼んでも爺やも婆やも来ません。家に居るので、聞こえないのでしょう。
「せしあちゃんに手を出すな!」
べギアくんが私を守ろうとして両手を広げ、目の前に立ちます。
「グルルルルル、ガウウウウウ!」
狼は喉を鳴らし、吠えます。
べギアくんの汗が垂れるのが見えました。どうやら怖がっているようです。
数秒でしょうか、べギアくんと狼が睨み合います。私にしては、何分も何時間も経ったように感じます。
「クゥン……」
そうして睨み合いが終わると、狼は大人しくなり裏庭から出ていきました。
私は安心して、その場に座ります。
べギアくんがこちらに向かってきます。
「せしあちゃん!大丈夫だった?」
笑顔で私に聞いてきます。
「うわあああああん!」
私は泣きながらべギアくんに抱きつきます。
べギアくんはどこか照れてるように見えます。
私の頭を撫でながら言います。
「かえろっか!」
収穫をしていただけなのにべギアくんの顔が土だらけです。小さい頃の私はたぶん気づいていません。
「うん!」
2人で手を繋いで家まで帰ります。
その後、べギアくんと一緒にお風呂を入り、ご飯を食べます。
もちろん収穫した野菜です。自分で採った野菜だからか、いつもより美味しく感じました。
寝る時間もべギアくんと一緒です。
手を握りながら寝ます。凄く暖かくて落ち着きます。まるで魔法みたいです。
余談ですが、爺やが獣耳を付けて料理をしていました。
狼を見たあとなので、ちょっと怖かったです。
あれは爺やの趣味だったんでしょうか?
次はべギアとルレンのお話です。多分。
べギア16歳なのにずっと15だと思って書いていましたm(*_ _)m
セシアと3歳の頃に知り合ったので13年来ですね。修正しました。




