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べギアと鍵と少女と。  作者: あさり
第1章 出会い
21/85

1-21 夢

ご飯食べて確認してからの更新です!


 俺は夢を見ていた。

 それは両親と一緒に行ったプルス山の夢だ。


 山にはハイキングに来ていた。両親はいつも忙しそうにしていたので、久しぶりの家族水入らずである。

 そこで事件は起こる。


 「ガオオオオオオッ!!」

 そこには、1匹の大きな赤いドラゴンが目の前に現れたのだ。


 小さい頃の俺はドラゴンなんて見たこと無かったし、母さんが、絵本でドラゴンの物語を読み聞かせてくれた事しかなので、本当のドラゴンがどんな存在なのかもよく分かっていなかった。


 「うわぁ!」

 俺は興奮し口を開け驚き、好奇心でそのドラゴンに近づく。


 「べギア危ない!」

 母さんは俺を抱き締め守ろうとする。


 夢はそこで終わってしまう。


 

 俺が目を覚ますと、さっきとは違う場所にいた。

 「ハッ、ここは……? そうだ、魔物は!?痛たっ!?」

 起き上がろうとすると痛みが走る。

 なにか夢を見ていた気がするが覚えてない。


 「べギアくん!まだ治ってないんだから無理しないで!」

 セシアが起き上がろうとする俺の体を制止する。

 そのまま、横になる。


 「セシア、ここは?」

 横になりながらセシアに聞く。

 

 「保健室だよ。魔物の攻撃を喰らって、倒れたんだよ!」

 俺が倒れたことを教えてくれる。


 「そうだったのか…そうだ!会長は!?」

 また起き上がろうとする。

 

 「マリアラ会長は、他に負傷者が居ないか確認しに行ったよ。助けてくれてありがとうございましたって言ってたよ。」

 そうか、会長は無事だったか。

 全身の力が抜け、また横になる。


 「べギアさん。心配しました……」

 ルレンが泣きながら話す。


 「すまん、昨日も心配かけたのに今日も心配かけた」

 俺はルレンに謝る。


 そういえばベッドになにか違和感を感じる。

 自分に掛かってあった布を捲る。

 そこには、スヤスヤと眠っているシルアが居た。


 「はぁ、こんな所で寝てたのかよ」

 居ないと思ったら、まさか、こんな所に居るとは。


 「シルアちゃんがべギアくんを回復してあげたんだよ?起きるまで、そのままにしておこう?」

 シルアを揺さぶって起こそうとしたら、セシアに止められた。

 

 そういえば、背骨が折れた感覚があったのを思い出して触ってみるが、そこは痛くも何ともなかった。

 気のせいだったか?


 ガラガラガラ。

 そこに誰かが入ってくる音がする。


 「マリアラ会長!」

 セシアがいち早く気づいて声を掛ける。

  

 「べギア君、目覚めたんですね。よかったです」

 安心した顔で会長が話す。


 「会長のお陰で助かりました。ありがとうございます。」

 俺は上半身だけ起き上がり礼をする。


 「まだ治ってないんですよね?無理はしないで横になってください。私の方こそ助けてくれてありがとうございました。べギア君が助けてくれなければ今頃どうなっていた事やら……」

 会長が俺にお礼を言う。


 「それで魔物はどうなりましたか?」

 俺はあの魔物がどうなったのか尋ねた。

 

 「蝙蝠の魔物は学長が、他の魔物は先生や騎士団の方々が協力して全て倒しました。生徒達も軽傷で済みました。べギア君、重ねてお礼を申し上げます。」

 ぺこぺことお辞儀をする会長。


 「あれ以外にも魔物が!?街は大丈夫だったんですか?」


 「はい、学園以外の被害は聞いておりません」


 「よかった…でもなんで学園に魔物が?」

 なにか狙うようなものがあったのだろうか。


 「そちらについては詳しい事がわかっていません。分かり次第、朝礼を開いてお話したいと思います」


 その後、さらに続けて。


「私の仮説ですが、訓練場で黒い雷のようなものが見えたと聞いていたので、もしかしたら、それに釣られてきたのかも知れません」

 そこで俺は思い出す。


 「あ、ギルネ達は?」

 セシアの方を向いて訊ねる。色々あった後なので忘れていた。

 

 「生徒会の人に見てもらいに行ったけど、居なかったみたいだよ?」

 起きて帰ったんだろうな。殺されずに済んでよかったよかった。


 ガラガラガラガラ……ドンッ!

 

 俺が安心していると、ドアが開く音がする。


 「べギアは居るか?」

 うげ、ギルネだ。


 「べギア君ならここに居ますよ?」

 会長が、居ることを伝える。なんてことを!


 ドカドカと歩いてこっちに来る。

 「今日はお前のお陰で助かったらしいな、礼を言う。一昨日の事と今日の事は不問にしておいてやろう」

 ギルネは俺の事を数秒睨んでから喋る。俺は決闘の事を思い出して唾を飲む。

 そのまま俺にお礼を言うと立ち去ろうとする。

 よかった、殺されずに済んだ。


 ギルネが保健室の出入口付近まで行った時に、こっちを振り返る。

 「次は無いから、覚悟しておけよ」

 ですよねー。

 ギルネは立ち去る。


 「はぁ、とりあえずは よかったのかな?」

 そう思うことにしよう。

 次はどんな無茶を言い出してくるか分からないが、しばらくは大丈夫だろう。


 「べギアくん、よかったね!」

 セシアが俺に抱きついてくる。

 「べギアさん、よかったです!」 

 ルレンも抱きついてくる。やめてくれ。


 「ギルネ君と何があったか知りませんが、良かったですね?」

 会長にはギルネとの決闘の事を言ってない。

 話すことでもないだろう。


 俺達はシルアが起きるまでの間、雑談をして時間を潰した。


 帰ったら叔父さんの好きなオムライスを作らないとな。

 卵あったかな?帰りに買って帰れば良いか。

次は閑話という尺稼ぎになります。

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